ライブレポート2023年

2023年12月30日 (土)

2023年ライブまとめ

今年はようやくコロナの制約もはずれ、通常モードとなったライブシーン。恒例のライブまとめです。

1/13(金) THE BAWDIES THE HAPPY NEW YEAR ACOUSTIC SESSION 2023~話して、笑って、歌って、福来て!~(名古屋市千種文化小劇場)
1/17(火) Rina Sawayama Hold The Girl Tour 2023(ダイアモンドホール)
2/20(月) カネコアヤノ Zepp Tour 2023”タオルケットは穏やかな”(Zepp Nagoya)
3/1(水) 奥田民生2023 ラビットツアー~MTR&Y~(日本特殊陶業市民会館フォレストホール)
4/18(火) Bob Dylan "ROUGH AND ROWDY WAYS" WORLD WIDE TOUR 2021-2024(愛知県芸術劇場)
5/19(金) SEX MACHINEGUNS なーるほど ザ ワイルド 春の祭典25周年スペシャル(RAD HALL)
6/16(金) 水曜日のカンパネラ ワンマンライブツアー2023~RABBIT STAR★TOUR~(ダイアモンドホール)
6/25(日) RHYMESTER ニューアルバム「Open The Window」発売記念インストアイベント(オンライン)
7/5(水) Buffalo Daughter 30周年記念企画第3弾 名古屋編(TOKUZO)
7/26(水) blur The Ballad of Darren live at Eventim Apollo(Eventim Apollo(オンライン))
8/28(月) スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド 名古屋2023(TOKUZO)
10/6(金) TRICERATOPS "THE GREAT SKELETON'S MUSIC GUIDE BOOK"25TH ANNIVERSARY TOUR RETURN OF THE GREAT SKELETON 2023(THE BOTTOM LINE)
11/28(火) 「笠置シヅ子 ブギウギ伝説」刊行記念トーク!(TOKUZO)
11/29(水) Alvvays Japan Tour 2023(ElectricLadyLand)
12/21(木) 忘れらんねえよのすべて(名古屋CLUB QUATTRO)
12/22(金) LINDBERG きっと素晴らしいツアーにするんだツアーagain2023(ダイアモンドホール)

そんな訳で、完全に、無事コロナ禍以前に戻った感のあるライブシーン。ライブに足を運ぶ回数も、完全にコロナ禍以前に戻りました。そんな今年のベスト3です。

3位 水曜日のカンパネラ@水曜日のカンパネラ ワンマンライブツアー2023~RABBIT STAR★TOUR~

ボーカルがコムアイから詩羽に代わって、どうなるんだろうか、と心配した水カンでしたが、今となっては、むしろ詩羽なしでは考えられないくらい、すっかり詩羽ボーカルが定着しました。ライブパフォーマンスも、コムアイ時代のライブも素晴らしかったのですが、エンタテイメントという面では、むしろコムアイ以上に楽しいパフォーマンスを見せてくれたライブ。いろいろとパフォーマンスに工夫を凝らし、最後まで楽しませてくれるステージでした。

2位 SEX MACHINEGUNS@SEX MACHINEGUNS なーるほど ザ ワイルド 春の祭典25周年スペシャル

以前、ヒットチャートの上位に食い込んでいた頃は、そのライブパフォーマンスの評判の高さからライブチケットがなかなか取れなかったマシンガンズ。一度見てみたいと思いつつ、結局、行けずじまいとなってしまいましたが、ようやく初めてライブに足を運ぶことが出来ました。会場は当時に比べると、かなりこじんまりとしてしまいましたが・・・。ただ、パフォーマンス自体はその頃の評判に違わないクオリティー高く、迫力のあるもの。これだけのライブを見せてくれながら、正直、なぜここまで人気の面で落ち込んでしまった不思議に感じるほど・・・。昔聴いたパフォーマンスの評判の高さを今なお維持している点に驚きを感じた素晴らしいステージでした。

1位 JUPITER&OKWESS@スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド 名古屋2023

コンゴの首都キンシャサで20年以上活動を続けているミュージシャン、ジュピターを中心としたバンド。2014年のスキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドでもそのパフォーマンスを見ており、その時のライブも2014年のライブの2位に選んだほどでしたが、この日のステージも、申し分ないアグレッシブなパフォーマンス。以前見た時の野外ステージでのライブも素晴らしかったのですが、TOKUZOの比較的狭い箱だからこそ、会場全体が一体となるような激しいパフォーマンスを見せてくれ、すっかり魅了されてしまいました。文句なしの今年1番のライブでした。

今年はこの3つ以外にも、全体的に素晴らしいライブが多かったように思います。THE BAWDIES、Rina Sawayama、Bob Dylan、Buffalo Daughter、TRICERATOPS、Alvvays、忘れらんねえよなど、いずれもベストライブとなっても不思議ではないパフォーマンスばかりでした。来年もまた、多くのライブに足を運べますように!

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2023年12月26日 (火)

高校時代に戻ったような・・・

LINDBERG きっと素晴らしいツアーにするんだツアーagain2023

会場 ダイアモンドホール 日時 2023年12月22日(金)19:00~

Lindberg_live_2023

2023年最後のライブ。前日の忘れらんねえよから2日連続となるライブとなりましたが、LINDBERGのワンマンライブに足を運んできました。このサイトでも何度か書いたことがあるとは思うのですが、私が高校時代にもっともはまったミュージシャンがLINDBERGと渡辺美里。2014年の再始動後、ライブを中心に活動を続けていることは知っていたのですが、ちょうど足を運べるタイミングでのライブがあったため、今年最後のライブに足を運んできました。LINDBERGのワンマンライブは、2002年の解散ライブ以来、実に21年ぶり(!)。ちなみに高校生の頃、一度ワンマンライブに行ったことがあったので、これが3度目となります(ちなみにプラス1回、イベントライブを見たことがあるので、これが4度目のLINDBERGのライブとなりました)。

会場はダイアモンドホール。今回は椅子席でしたが、ほぼ満員という状態。で、これ昔のワンマンライブの時にも感じたのですが、観客が全員ほぼ同年代。自分が高校の頃、一世を風靡したバンドですからね。やはりその時代のファンが懐かしく集まっているという感じなのでしょう。やがてメンバーが登場。ただ、久々のLINDBERGのメンバーは、大変失礼ながら、「歳を取ったな…」という感想を抱いてしまいました(笑)。まあ、それはお互い様なのですが。とはいえ演奏がスタートすると、いい意味でベテランらしい、安定感ある演奏を聴かせてくれ、さすが、といった印象を強く抱いたのですが。

実は今回、会場に来てはじめて知ったのですが、このツアー、1994年のアルバム「LINDBERGⅦ」リリースに伴うライブツアー「きっと素晴らしいツアーにするんだ」の再現ライブだとか。私自身、「LINDBERGⅦ」自体はリアルタイムで聴いていたものの、正直、方向性がポップになりすぎて、個人的にこれ以降、あまり熱心なファンでなくなってしまった頃のアルバムなだけに、あまり思い入れはなかったのですが・・・。

そんなこともあって「Cute or Beauty」「love on the border」「TAXI」と「LINDBERGⅦ」の曲からスタート。ただ、続いては「LINDBERGⅡ」のナンバー「JUMP」へ。まさに高校時代に聴きまくっていた楽曲なだけに、思わず大興奮してしまいます。とはいえ、この段階でかなり気になったのが、渡瀬マキのボーカル。バンド自体は往年と変わらない演奏を聴かせてくれているのですが、彼女のボーカルは低音部が全く出ておらず、正直、かなり不安定・・・。彼女、2017年に機能性発声障害を発表し、活動を休止していました。ひょっとしたらその影響なのでしょうか。ちょっと心配にも感じました。

続いてはMCでは「30年前に来ていた人!」という観客へのアンケートも。さすがに何人か手があがりました。逆に今回はじめてという人も何人か。「なぜ、今?」と言われていましたが(笑)。その後は再び「LINDBERGⅦ」から「きっと素晴らしい部屋にするんだ」「八月の鯨」と続き、続いては「LINDBERGⅣ」から「OH!ANGLE」とかなり懐かしいナンバーに!ただこの曲、彼女たちの曲の中では特に低音部を聴かせる曲なだけに、かなり不安定さは否めなかったのですが。

その後はバンドメンバーはサポートキーボードの佐藤"darling"達也を残してステージを去り、渡瀬マキの2人のみという状況に。ここでダーリンのキーボード1本でしんみりバラードナンバー「風のない春の午後」に。これまた「LINDBERGⅤ」からの知る人ぞ知る的な曲に、個人的にも「そういえばあったなぁ!」と思い出し、懐かしく聴き入ります。その後は再びバンドメンバーが戻り、「清く正しく行こう」へと続きます。

次にMCでは、公式TikTokをはじめた、という話。「TikTokのアプリを入れている人!」という客席への呼びかけについては、チラホラと手があがる程度で、LINDBERGのファン層の年代の高さを感じてしまいます。そのため、フォロワー数も伸び悩んでいるそうですが、同じバンドのTUBEのフォロワー数はかなり伸びているそうで、「ファン層は近いはずなのに・・・」というぼやきが入っていました。

ここからライブは一気に後半戦へ。「LINDBERGV」の「赤い自転車」「Magical Dreamer」と続き、ここでおなじみの大ヒット曲「今すぐKiss Me」で一気にライブは最高潮へ。個人的にこの日のライブで一番興奮したのはこれに続いた「LINDBERGⅣ」の「だからI'm On Fire」だったかもしれません。「LINDBERGⅣ」は高校時代に聴きまくったアルバムだったので、同作のアルバム曲をライブで聴けたのは、かなり興奮しました。さらに「GAMBAらなくちゃね」と続き、ラストは彼女たちの代表曲「BELIEVE IN LOVE」へ!!まさにライブは最高潮の中、幕を下ろしました。

もちろん会場は盛大なアンコールへ。アンコールではこれまた懐かしい「10セントの小宇宙(ゆめ)」、そしてラストのラストは大定番「LITTLE WING」で締めくくり。最後の最後まで大興奮の中、2時間弱のステージは幕を下ろしました。

前日の忘れらんねえよのステージは、精神的に高校時代を思い出したステージでしたが、この日はまさに、リアルに高校時代を思い出したステージでした。特に今回、「LINDBERGⅦ」リリースに伴うツアーの再現ライブということで、前半は「LINDBERGⅦ」からの曲がメインだったのですが、中盤以降は「LINDBERGⅤ」以前の曲がメインとなっており、自分がLINDBERGに一番はまっていた時代の曲が続いたセットリストに。かなり懐かしく、そのステージを楽しめる構成になっていました。

バンド自体の演奏はむしろベテランとなって、いい意味での安定感が増した感じがするステージで、そのバンドとしての実力も感じさせました。ただ気になったのは渡瀬マキのボーカル。低音部が全く出ておらず、歌い方が昔と比べるとかなり変わってしまっており、昔の曲に関しては、若干辛そうな部分もありました。この点はちょっと心配に感じてしまいました。

なお、最後の最後に、マイクを通さず渡瀬マキが「今度はもっと大きなところに連れて行くからね!」と叫んでいたのが気になりました。正直、いまから再ブレイクというのも難しそうに感じると同時に、逆に、ベスト盤とかを大々的にリリースし、その後ツアーを実施すれば、彼女たちの往年の人気から考えると、十分、(名古屋だと)市民会館くらいでは今でも演れそうな感じもします。来年はデビュー35周年なので、ひょっとしたら、そういう計画があるのかも、と思ってしまったりして。もしそうなら、是非また足を運びたいなぁ。そんな高校時代に戻ったような錯覚を覚えた、そんな一夜のステージでした。

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2023年12月25日 (月)

とても熱いライブ

忘れらんねえよのすべて

会場 名古屋CLUB QUATTRO 日時 2023年12月21日(木)19:00~

Getimage

年末のこの日、忘れらんねえよのライブを見てきました!前作「週間青春」がかなりの傑作で、かつ今回は「15周年集大成ワンマン」ということもあり足を運んできました。会場はクラブクワトロ。仕事の都合で19時10分くらいに会場入りしたのですが、会場の入りは正直、後ろの方はすいていて、ちょっと寂しい感じ。見るには余裕があってかなりよかったのですが・・・。私が会場入りした時、ちょうどライブがスタートしたタイミングでした。

最初はいきなり代表曲のひとつ「夜間飛行」からスタート。さらに「悲しみよ歌になれ」と続き、「集大成」らしい代表曲が続きます。バンドサウンドもかなり力強いのですが、それ以上に、曲そのまま熱い、柴田のボーカルが印象的。そして続いて短いMCでは、チャットモンチーの「ハナノユメ」を聴いて衝撃を受けてバンドをはじめたことが滔々と語られます。

その後も最新アルバムから「アイラブ言う」に「キミの音」「音楽と人」と代表曲が続き、「書いてきた曲が多すぎるので・・・」ということで「青春メドレー」と題して「この街には君がいない」「明日とかどうでもいい」など数曲をメドレー形式で披露。さらにここで「みんなの中にも陰キャの要素があるはず」という煽りのMCから「踊れ引きこもり」へ。会場がダンスフロアのように(??)盛り上がります。この曲、途中にラップ+女性ボーカルのR&Bという当時の流行歌(本人曰く「西野カナみたいな曲」)が入るのですが、この日は女性ボーカルもいないため、柴田ボーカルによる[Alexandros]の「ワタリドリ」のカバーを間に挟んできました。確かにこの曲も「陽キャ」っぽい曲ですが(笑)。

中盤では、MCで「いろいろな別れがありました」というトークから「別れの歌」や、「ドストエフスキーを読んだと嘘をついた」では、最初「渋谷の飲み屋…」と歌いかけた後、「名古屋の飲み屋で…」と歌いなおす場面も。

「戦って勝ってこい」の後のMCでは、彼がバンドを組むきっかけになったチャットモンチーの橋本絵莉子とミュージックビデオを撮ったエピソードが語られます。彼女との共演は自分の中でひとつの「完成形」だと思ったらしく、「もうあなたとは二度と会いません」とえっちゃんに言ってしまったらしく、「えぇ…」と引かれたというエピソードも(笑)。いや、この相手のことを考えずに自分の思いだけを伝えちゃうあたり痛いなぁ(笑)。でも、自分も高校生の頃か、下手したら20代前半あたりまでは同じようなことを言っちゃってたかもなぁ・・・と妙に共感を覚えてしまいました。まあ、柴田はもう40歳を超えているんですが(苦笑)。

ただ、このMCから会場の空気は最高潮に達し、続く「ばかばっか」では柴田が観客席にダイブ!そのまま観客に運ばれてバーカウンターまで行き、ビールを購入(わざわざ千円札を出して買うあたり、かなり律儀に感じましたが)。さらに観客席の中央で、観客の上に立ち、ビールを一気飲みするというパフォーマンスを見せてくれました。

そこからは終盤戦。「僕らチェンジザワールド」から、この日一番盛り上がったのは続く「CからはじまるABC」。客席前方では軽いモッシュも発生。ダイブするファンも登場するなど、大盛り上がり。モッシュ&ダイブが起こるワンマンライブは久しぶりだなぁ・・・。さらに「バンドやろうぜ」ではみんなの大合唱も起こり、ラストは「この高鳴りをなんと呼ぶ」で本編は締めくくりとなります。

もちろんその後はアンコールへ。アンコールのMCでは、名古屋の初ライブが池下のCLUB UPSETだった話。そこのオーナーが「おっさん」と呼ばれていたけど、自分は若手だったので「おっさん」とは呼べず「おっさんさん」と呼んでいた話。さらに、「アップセットに行ったことある人」と観客に呼ぶかけると9割くらいの人の手があがりました(私も行ったことありますが)。決して大きなライブハウスでもないため、これはちょっとビックリ。「お前ら、本当にバンド好きだな!!」と言った後に、アンコールでは「忘れらんねえよ」へ。「忘れらんねえよ」ではサビで大合唱。最後は観客だけに歌わせるシーンも。さらに携帯の懐中電灯を光らせて左右に振らせていました。そしてライブは2時間弱で終了。最後は観客席をバックに記念撮影を行いライブは終わりとなりました。

そんな訳で、初の忘れらんねえよのワンマンライブ。かなり熱いステージになると予想していたのですが、予想以上に熱いステージでした。特に、途中のMCも熱いし、演奏自体もかなり激しく、そして4人編成というシンプルなバンド構成でしたが、かなり分厚いバンドサウンドを聴かせてくれました。また、途中のMCの「イタタ…」なエピソードは自分が高校生の頃を思い出してしまって、妙な親近感も。ただ、その「若さ」のまま、いままでバンドを続けている柴田のバイタリティーのすごさにもあらためて感心しつつ、この痛さも忘れらんねえよの大きな魅力にも感じました。

ライブに参加すると、「自分はこのバンドのこと、実はこんなに好きだったんだ」と思う場合は少なくありませんが、この日の忘れらんねえよのライブに関しても、そんな思いを感じつつ会場を後にしました。最高のライブパフォーマンス。また、是非彼のライブには足を運びたいです!

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2023年12月 8日 (金)

キュートなギターポップを堪能

Alvvays Japan Tour 2023

会場 ElectricLadyLand 日時 2023年11月29日(水)19:00~

カナダのインディーロックバンド、Alvvays。2022年にリリースしたアルバム「Blue Rev」にはまり、2022年の私的年間ベストアルバムに選定するなどはまったのですが、このたびジャパンツアーが実施され、ちょうど日程的に行けそうだったので、足を運んできました。

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場所は名古屋大須のElectricLadyLand。なんとなくのイメージだけど外タレでこの箱はちょっと珍しい印象も。どちらかというと、クワトロやボトムラインというイメージが強いので。

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ステージのバックには大きくバンド名が。ちょっとビックリしたのですが、会場はほぼ満員。後ろまで人がギッシリ詰まっていました。日本でも高い注目を集めているバンドということを実感しました。

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19時10分ちょっと前くらいにメンバーが登場。5人プラスサポートの1名という構成でライブはスタートとなりました。風貌としては失礼ながら、いかにもインディーバンドらしい、あか抜けない大学生5人組といった雰囲気。というか、この手のインディーバンドの風貌は、日本も海外も変わらないんだなぁ、と親近感(?)を覚えつつみていました。

楽曲は現時点での最新アルバム「Blue Rev」の1曲目「Pharmacist」からスタート。その後は、同じく「Blue Rev」の「After the Earthquake」へと続きます。その後も基本的に「Blue Rev」からの曲を中心に、過去のアルバムからの曲も披露されるような構成。彼女たちらしい軽快でキュート、ポップなギターロックナンバーが続きます。

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最新アルバムからは「Many Mirrors」「Tom Verlaine」「Belinda Says」「Bored in Bristol」などが続きます。全体的に比較的淡々と、キュートなポップチューンの美メロを聴かせていく展開。決して派手なパフォーマンスはなく、淡々としたプレイなのですが、そのメロディーラインの美しさに耳を傾けます。

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ギターボーカルのモリー・ランキン。バンドのソングライターでもあります。この日もギター片手にキュートなボーカルを聴かせてくれました。

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キーボードのケリー・マクラーレン。黒髪長髪の風貌が、いかにもインディーバンドっぽい雰囲気・・・。

本編ラストは「Dremas Tonite」から、「Easy on Your Own?」へと続き終了。もちろんその後はアンコールが起こりますが、比較的早いタイミングで、再びメンバーがステージ上に戻り、アンコールとなります。

アンコールは最新アルバムから「Velvetten」そして「Lottery Noises」の2曲を披露して締めくくり。全1時間半弱という、(予想はしていたのですが)比較的短い時間でのステージで幕を閉じました。

前述の通り、基本的にはキュートでポップなギターロックが淡々と続くようなスタイルで、大きな盛り上がり、みたいなものはありませんでした。ただ、終始、美しいメロディーラインが楽しめたステージで、モリーのキュートなボーカルもあって、最初から最後まで爽やかな雰囲気が会場を包む、とても心地よいステージになっていました。会場はほぼ満員で、これがはじめての名古屋公演、MCでも「はじめてきました」とコメントしていましたが、それにも関わらずこれだけの動員があるあたり、バンドへの期待の高さをうかがわせますし、それにしっかりと応えた素晴らしいステージだったと思います。

なによりも、シューゲイザーの影響も加わったほどよくノイジーなサウンドに、TFC直系のポップなメロディーが個人的には壺をつきまくり。また、名古屋に来ることがあればライブを見てみたいなぁ。非常に心地よく楽しめた1時間半でした。

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2023年12月 4日 (月)

笠置シヅ子の魅力を強く感じる

「笠置シヅ子 ブギウギ伝説」刊行記念トーク!

会場 TOKUZO 日時 2023年11月28日(火)19:00~

今回のライブレポートは、先日実施されたトークライブのレポート。現在、NHK朝の連続テレビ小説で、笠置シヅ子をモデルとしたドラマ「ブギウギ」が放送されています。それに伴い、笠置シヅ子関連の書籍がいろいろと発売されています。以前も近代音楽史研究家の輪島裕介による笠置シヅ子の評伝「昭和ブギウギ 笠置シヅ子と服部良一のリズム音曲」を取り上げたことがありますが、そんな中に発売されたのが「笠置シヅ子 ブギウギ伝説」という評伝。同書を書いた娯楽映画研究家、佐藤利明氏と、ここでもよく紹介する戦前SP盤復刻レーベル「ぐらもくらぶ」の主宰者である保利透氏を迎えてのトークライブが行われて、非常におもしろそうだったので足を運んできました。

Kasagi_talk

実は佐藤氏のトークイベント、5年前に行われたクレイジーキャッツをテーマとした回に足を運んだことがあり、非常におもしろかったので今回、足を運んだ経緯があります。前回は、クレイジーキャッツのリアルタイム世代が多かったのですが、今回もおそらく60代以上がメイン。いくら60代でも歌手の笠置シヅ子のリアルタイム世代ではないと思うのですが・・・。

トークライブはほぼ19時ピッタリにスタート。基本的には今回のトークライブの元となった著書「笠置シヅ子 ブギウギ伝説」に沿った形で、笠置シヅ子の生涯を追った形でのトーク、主に芸能生活をスタートさせた大阪松竹少女歌劇団(OSK)時代からのスタートとなりました。朝ドラの内容との比較を挟みつつだったのですが、自分自身は朝ドラを全く見ていないので、朝ドラとの比較についてはよくわからず。ただ、トークに沿った形での貴重な映像や音源を流しながらのトークとなりました。

トークライブは途中休憩を挟んでの2部構成。1部から戦前「スウィングの女王」と呼ばれた彼女の、そして彼女の曲の大半を手掛けた作曲家、服部良一のすごさについて語られていたのですが特に1部で印象的だったのが、戦前にリリースされた「ラッパと娘」のエピソード。同曲はもともと、アメリカのルイ・アームストロングと女性コメディアンの掛け合いからヒントを手掛けた取り入れたそうですが、笠置シヅ子とトランペット奏者の掛け合い、さらには彼女のスキャットがあらためて聴くと実に見事。今聴いてもモダンな印象を受けます。この日は「元ネタ」の映像も流れたのですが、いかにアメリカの「元ネタ」を笠置シヅ子が上手く取り入れていたのか、さらにトランペットの部分まで自らのスキャットにより表現した、彼女の表現力のすごさも見て取れ、非常に印象的でした。

さらに佐藤氏のトークが冴えまくったのが2部。主に笠置シヅ子と服部良一のリズムへの挑戦をテーマに、服部良一が戦前から戦後にかけて、いかに斬新なリズムを取り入れていったか、そしてその服部良一の挑戦にしっかりと応え、素晴らしいパフォーマンスを行う笠置シヅ子のすごさを、映像や音源を交えながら紹介していきました。特に映像に関しては、昨今ではアップされている映像も多いのですが、この日はYouTubeにアップされていない貴重な映像も数多く紹介してくれました。

やはりまず印象的だったのは服部良一のすごさ。ブギウギのリズムをいち早く取り入れ、戦後にはビバップも取り入れた他、今で言えばワールドミュージックにカテゴライズされるトライバルなリズムもいち早く音楽に取り入れていたそうです。リズムに対する挑戦は、「昭和ブギウギ 笠置シヅ子と服部良一のリズム音曲」でも取り上げられており、知識として知ってはいたのですが、あらためて音源と映像、そして佐藤氏のトークにより、そのすごさを再認識しました。特に歌詞はほとんど意味不明、リズムを聴かせるような笠置シヅ子の曲も紹介されており、ここらへんの曲は、今聴いても全く古さを感じず、むしろモダンにすら感じるほど。服部良一のその先見の明のすごさをあらためて実感しました。

そしてこの日のトークライブで一番印象的だったのが、笠置シヅ子の歌う時の演技で、佐藤氏が「彼女は歌に合わせて演技する。OSK時代の経験が生きているが、それがすごい」(意訳)と言及していたのですが、確かに曲にあわせて変化させる豊かな表情やパフォーマンスが印象的。映像を見ていて非常に惹きつけられるものがあります。この点についてはこの日はじめて知った事実でしたので大きな驚きでもありました。

そう考えると、笠置シヅ子の本当の魅力って、音源を聴くだけではわからないんでしょうね。この日は映像も合わせて、佐藤氏の詳しい解説や見どころを聴くことによって、笠置シヅ子の本当の実力、そして魅力を強く実感することが出来ました。

最後は、彼女が最晩年まで出演していた「カネヨン」のCMが流れて締めくくり。おそらくこの日の客層(50代~60代)あたりの世代にとっては、笠置シヅ子といえばこのイメージなのでしょうが、私は全く見たこともないので、特に懐かしさは感じませんでした(^^;;ただ、この日の映像で見てきた昭和20年~30年代の30代の彼女と、もうおばあちゃんになった彼女のギャップに驚いたくらいでした(笑)。

そんな訳で、佐藤氏の解説も非常に濃く、同席していた保利氏も、戦前SP盤の専門家として、様々な知見を提供しており、興味深いトークイベントでした。途中休憩15分をはさんで終わったのが9時50分ちょっと前でしたので、約2時間半強というボリュームたっぷりのトークライブ。非常に楽しく、そしていろいろと勉強になった濃い時間でした。ちなみに来年はかの喜劇王、エノケン生誕120周年の年だそうで、それに関するトークライブをやりたい、といっていたので、そちらも見に行きたいなぁ。

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2023年10月13日 (金)

懐かしのアルバム再現ツアー!

TRICERATOPS "THE GREAT SKELETON'S MUSIC GUIDE BOOK"25TH ANNIVERSARY TOUR RETURN OF THE GREAT SKELETON 2023

会場 THE BOTTOM LINE 日時 2023年10月6日(金)19:00~

Triceralive

本当に久々となるTRICERATOPSのワンマンライブに足を運んできました!今回のツアーは1998年にリリースされた彼らの2枚目のアルバム「THE GREAT SKELETON'S MUSIC GUIDE BOOK」リリースから25周年を経過したことによる記念ツアーだそうで、同作の再現ライブというツアー。「THE GREAT SKELETON'S MUSIC GUIDE BOOK」というと、私が「Raspberry」ではじめてトライセラを知って、彼らにはまった後、はじめてリアルタイムで購入したアルバムということで思い入れもある1枚。そういうこともあり今回久々にトライセラのワンマンライブに足を運んできました。

過去の記録をさかのぼると、トライセラのワンマンは2004年の「LICK&ROCKS TOUR」以来、実に19年ぶり(!)。そんなにご無沙汰しちゃったんだ・・・かなり久々となったトライセラのライブなのですが、会場は、やはりほぼ全員、私と同世代の40代後半あたりの人たちばかり。あと、昔と比べると、かなり男性比率があがったな、ということを感じました。

予定時間を5分程度過ぎたところで会場が暗くなりライブスタート。1曲目はいきなり彼らの代表曲とも言える「Raspberry」からスタート。会場のテンションは一気に上がります。その後は「スカルの柄」「Ace」と続きます。その後は簡単なMC。この日は「THE GREAT SKELETON'S MUSIC GUIDE BOOK」の再現ツアーながらも、最初は通常のセットからスタート。その後も「Couple Days」と続き、さらにライブの定番曲で懐かしの「ロケットに乗って」へと続き、会場は盛り上がります。

ここで会場は一度暗転。ちょっと間をあけると、ヘヴィーなセッションから「PARTY」へと突入。ここからは「THE GREAT SKELETON'S MUSIC GUIDE BOOK」の再現となります。「MIRROR」「GUATEMALA」と続いていき、やはり盛り上がるのは「FEVER」。ここでまずはテンションが一気に上がります。

その後はちょっと長めのMCに。まず質問で、25年前のツアーに来た人!というのがありました。私、TRICERATOPSではじめて行ったライブが1999年のこのアルバムのツアーのファイナル、いまは亡きZepp Tokyoのこけら落としだったんですよね・・・。もちろん思いっきり手を挙げたのですが、他にも数名、手をあげた人がいました。その後はおなじみの名古屋ネタ。ご存じの通り、ドラムスの吉田佳史が名古屋出身ということで、具体的な地名も登場する地元ネタで盛り上がります。さらにMCでは「元の音源と違うアレンジでライブを演ることの是非」という話で、軽くスカアレンジの「Raspberry」が披露されたりもしました。

その後は「Gコーナー」ということで、「GREEN」「GOOD TIMES」「GOTHIC RING」と頭文字が"G"の曲が続きます。ひょっとしてそのまま「GOING TO THE MOON」か?と思いきや、それは演らず、ここで再びMC。ここではかつての振り付けの話に。当時は決まった振り付けのあることにかなり反発していたそうで、手を横に振る振り付けもNG。そうそう、確かにあの頃って、ヴィジュアル系が「捧げ手」と呼ばれる一糸乱れぬ振り付けをファンが行っていたことから、オルタナ系のロックバンドは、そういう振り付けを行われることを極端に嫌がっていたよね、と懐かしく思い出しながら聴いていました。この日は逆に、そんな振り付けがピッタリ来る曲、ということでスピッツの「スパイダー」とゆずの「夏色」が演奏され、ちょっとしたカバーコーナーになりました。

その後は再び「THE GREAT SKELETON'S MUSIC GUIDE BOOK」の曲ということで、「CARAMEL TEA」「LIP CREAM」へと続き、最後は「SHORT HAIR」へ。もちろん、演ってくれることは当然わかっていたのですが、個人的にトライセラの曲の中でも、微妙に切ないメロがたまらない大好きな曲なだけに、やはりライブで聴けたのがとてもうれしく、テンションがあがりました。

これで本編は終了。もちろん、盛大なアンコールが起こります。アンコールでは、和田唱と林幸治はあらわれたものの、ドラムの吉田佳史があらわれません。かと思えば、いきなり銀のプロレスマスクをかぶった謎な人物が登場。メキシコから来たプロレスラーの「グレイトスケルトン」と名乗る謎の人物は、トライセラの大ファンであることを自称。ドラムも出来るということで、なぜか、この「グレイトスケルトン」含めての3人でのステージで、「MASCARA&MASCARAS」となりました。

で、1曲で、この「グレイトスケルトン」なる謎のプロレスラーは退場。変わりに吉田佳史がステージに戻ってきました(笑)。メンバー3人が揃ったところでMCに。ここではこの日の物販の紹介から、その後はかなりレアなバラードナンバー「I Can't Tell You Anymore」へ。LISAとコラボしたシングル「Believe the Light」のカップリング曲という、かなりレアな1曲。メロウなバラードナンバーを歌い上げてくれました。

そしてラストは「Fly Away」「トランスフォーマー」という、ライブでも大盛り上がり必至のナンバーへ。もちろん会場のテンションは最高潮となり、ライブは幕を下ろしました。大ボリュームのライブで、約2時間45分という、かなり長丁場のステージでした。

TRICERATOPSのライブは本当に久しぶりだったのですが、いやぁ、楽しかった!!もちろん「THE GREAT SKELETON'S MUSIC GUIDE BOOK」からの曲が懐かしく、テンションが上がったということもあったのですが、それ以外の曲も非常に盛り上がり、久しぶりのワンマンだったのですが、やはりTRICERATOPSの曲は自分にとって壺だ、ということを再認識させられたステージとなりました。前回のワンマンから19年もご無沙汰していたのですが、やはりもうちょっと足を運べばよかったな、ということに若干後悔。次のワンマンライブも、日程があえば是非とも足を運びたい、そう思ったこの日のステージでした。

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2023年9月 2日 (土)

久々のスキヤキナゴヤ!

スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド 名古屋2023

JUPITER&OKWESS/Sabalikan

会場 TOKUZO 日時 2023年8月28日(月)19:00~

毎年、富山県南砺市で行われているワールドミュージックのフェスティバル、スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド。その派生イベント、スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド 名古屋に出かけてきました。以前は毎年実施されていたのですが、2017年を最後に(コロナ禍とは関係なく)しばらく実施されていなかったイベント。ただ、コロナ禍が無事明けたこともあって、久しぶりにスキヤキ名古屋も復活。個人的には2017年には足を運ばなかったので、2016年以来、7年ぶりに足を運んできました。

まず最初に登場したのは、Sabalikanというグループ。愛知・岐阜を中心に活躍する西アフリカのジャンベという楽器の奏者、野口UFO義徳が、西アフリカで、いわば吟遊詩人のような役割を果たすグリオの後継者であり、元マリの国立舞踏団のパーカッショングループのりだーだったDramane Diabateと組んだユニット。そこに同じくパーカッショニストのMAYUとギタリストの武藤裕志を加えた4人組のユニットでした。

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3人のパーカッショニストによるトライバルで力強いリズムが印象的。ポリリズムなパーカッションにギターの音色が重なるという、独特のサウンドが特徴的でした。この日披露した音楽は主にマリの民謡だそうで、いずれもパワフルなリズムが気持ちよい楽曲でした。Dramane Diabateは、最初、西アフリカの太鼓、ジャンベを叩いていたのですが、後半は同じく西アフリカの楽器、ドゥンドゥンに持ち替えてのプレイに。彼はもともとこちらのドゥンドゥンの方が本職らしく、むしろドゥンドゥンに持ち替えてからの方が本番(?)のように、これでもかというようにドゥンドゥンを叩きまくっていました。まさに、水を得た魚のよう!Dramane Diabateのドゥンドゥンをベースとしたパワフルなパフォーマンスを見せ、約1時間のステージの幕が下りました。

そして続いて登場したのはJUPITER&OKWESS。ボーカルのジュピター(ジュピテール)ことジャン=ピエール・ボコンジはコンゴの首都キンシャサで20年以上活動を続けているミュージシャン。blurのデーモン・アルバーンによるプロジェクト「キンシャサ・ワン・ツー」にも参加していたほか、2013年にリリースしたアルバム「HOTEL UNIVERS」も大きな評判となりました。彼らは前日までスキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドに参加。その後、名古屋に移動して、この日のステージとなりました。

実は彼らのステージを見るのは今回がはじめてではなく、これが2回目。2014年にもスキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドのために来日しており、その時のステージを目撃しました。非常に素晴らしいステージで、個人的に2014年のベストライブの2位にあげたほど。それだけにこの日のステージもとても楽しみにしていました。

メンバーが登場して演奏をスタートすると、会場の空気がグッと変わりました。前に出ていたSabalikanのステージも良かったのですが、それを明らかに上回るテンションの高いリズミカルな演奏。それまで椅子席に座っていた客がほぼ全員立ち上がり、メンバーと共に踊り始めました。私も同じだったのですが。

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メンバーはジュピターを含めて5人組。ジュピター自身は非常にやせ型の長身で、その柔軟な体を生かしてステージ上で踊りまくっています。ちなみになぜかドラムスがプロレスマスクをかぶり、やけに目立っていたのも印象的でした(笑)。

楽曲はアフリカ的なトライバルなリズムにのるものの、バンド編成を見ればわかるように、基本的にはギター&ベース&ドラムスというロックをベースとしたスタイルのため、同時にロックの要素も強いステージ。コンゴの音楽の強烈なリズムとグルーヴ感に、ロック的なダイナミズムが加わった感じで、最初から最後までクライマックスが続くような、テンションあがりまくりのステージになっていました。

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ボーカルはジュピターのみならず、他のメンバーも交互にボーカルを取っていた感じ。むしろジュピター本人は、曲に合わせて踊りまくっていた姿の方が印象的。電気の瀧みたいな感じ??

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途中から日本人のプレイヤーも演奏に参加。彼女に感じては特にアナウンスがなかったのですが、以前もライブでお見掛けしたような気が・・・。ちなみに途中のMC、ジュピターの英語はおそらくフランス語か現地語まじりなのかでちょっとわかりにくかったのですが、(現地の)「リンガラ語は日本語と似ているため覚えやすい」と話していたそうで、彼女が通訳してくれていました。

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後半にはさらに観客をステージ上にあげて盛り上げます。SabalikanのMAYUもステージ上に登場!

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子供たちもステージ上に参加。メンバー誰かのご子息でしょうか?

そんな大盛り上がりのステージが、最後までテンション途切れることなく、一気に繰り広げられました。本編は約1時間強。もちろんアンコールが起きます。ただ、比較的時間も押していたようで、早めにメンバーが再度登場してきました。もちろんアンコールも大盛り上がり。途中、ジュピターが客席に下りてきます。

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最後は、会場全体が最高潮に盛り上がりつつライブは終了。アンコール含めて1時間半弱のステージ。最後の最後まで大盛り上がりの文句なしの素晴らしいパフォーマンスでした。

最初にも書いた通り、コンゴ音楽のトライバルでグルーヴィーなリズムに、ロック的なダイナミズムが加わった、まさに身体が知らず知らずに動き出すようなそんなステージ。本当にあっという間の1時間半でした。まだ、この後も行く予定のライブはあるのですが、現時点で暫定今年のベストアクト!大満足のパフォーマンスでした。

2組のステージで終わったのは10時ちょっと前。合わせて3時間弱のライブだったのですが、あっという間に過ぎ去った素晴らしいステージ。心の底から楽しめたパフォーマンスで、派生イベントとはいえ、やはりスキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドは素晴らしいなぁ、と感じました。来年もまた名古屋でもイベントをやってほしいし、また砺波にも行きたい!そう強く感じた夜でした。

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2023年8月 7日 (月)

久々の最新アルバムを披露

blur The Ballad of Darren live at Eventim Apollo

会場 Eventim Apollo(オンライン) 日時 2023年7月26日(水)5:00~

今年、約8年ぶりとなるオリジナルアルバムがリリースされたblur。そのニューアルバム「The Ballad of Darren」リリースに合わせて、同曲全曲が披露されるライブが実施。それがオンラインで全世界配信、ということで頑張ってオンラインライブを見てきました。英語のサイトでがんばって決済まで行って・・・でも、正直、そんなに難しくはなかったのですが・・・。

会場はEventim Apolloというロンドンのホール。まさに満員の観客の中でのステージで、観客の期待もムンムンと伝わってきます。このライブをみた段階で、まだニューアルバムは未聴の状態。なのではじめて新曲をこのライブで聴く形となりました。メンバーが登場すると、デーモンとグレアムは襟付きのジャケットで登場し、ある意味、blurらしい都会的な雰囲気のいで立ちでのプレイになっていました。

デーモンはエレピに座って弾き語りながらの演奏。で、冒頭はおそらく1曲目「The Ballad」でこちらはタイトル通りのバラードナンバーで静かに聴かせつつ、続く(おそらくアルバム2曲目の)「St. Charles Square」は実にblurらしい、歪んだメロのギターポップチューンで、彼ららしい楽曲にうれしくなります。さらに(おそらく)「Barbaric」もメロディアスでポップなギターロックナンバーで、こちらも軽快なポップチューンに楽しくなってきます。

その後も次々と新曲が展開していきます。「Russian Strings」はピアノとギターで美しくも切なく聴かせる、メロディーセンスが光るナンバー。簡単なMCも入って、会場は爆笑するのですが、正直、当たり前ですが、何を言っているのかわかりませんでした・・・。そのまま「The Everglades (For Leonard)」と続いたのですが、こちらではステージに控えていたストリングス隊も登場し、美しい音色を聴かせてくれました。

ここでデーモンは椅子から立ち上がりギターを抱えてのステージに。軽いMCの後はギターを弾きつつ「The Narcissist」へ。こちらはメロディアスでポップなギターロック。グレアムやアレックス・ジェームスもコーラスに加わって爽やかな演奏を聴かせてくれます。続いての「Goodbye Albert」はデーモンはエレピの上に置かれたシンセを演奏しつつのステージ。こちらもblurらしいちょっとひねくれたメロの楽しいギターロックナンバーになっています。

再びデーモンがエレピを弾きながらの演奏となったのが「Far Away Island」で、こちらもblurらしさを感じさせる、ひねくれメロのミディアムチューン。続く「Avalon」では、アレックスがステージ上の黒いソファーでくつろぎながら(?)の演奏。そしてアルバムのラストナンバー「The Heights」ではデーモンがアコギを抱えてしんみり聴かせる演奏を聴かせてくれました。

これで本編が終了。メンバー全員が舞台上で挨拶をして去っていきます。ただ、その後も会場からの歓声はなりやまず、やがてメンバーが再登場。アンコールとなりました。アンコールでは、前作「The Magic Whip」から「Pyongyang」、そしてこれはかなり懐かしい「Clover Over Dover」へ!デーモンはマイク1本で、かなり哀愁感たっぷりに歌い上げていした。さらに「Mr.Briggs」「All Your Life」「Theme from an Imaginary Film」とさらに懐かしいナンバーが続きます。

そしてラストは懐かしい「The Universal」をストリングスバックにゆっくり歌い上げます。デーモンはハンドマイク片手に客席まで下りてくるパフォーマンス。ミディアムチューンでしんみり聴かせる曲ながらも会場を盛り上げて、ライブは幕を下ろしました。

ライブは結局、約1時間15分程度で終了。最新アルバムから全曲披露した上で、アンコールでは非常に懐かしいナンバーも披露してくれるなど、なかなか満足度の高いステージでした。blurも一度ライブを見てみたいのですが・・・今年、サマソニに来るんですよね、でも見れない・・・。それだけに配信ライブとはいえ、ライブを見れてよかった。非常に楽しめたパフォーマンスでした。

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2023年7月17日 (月)

ロックバンドとしての実力も感じるパフォーマンス

Buffalo Daughter 30周年記念企画第3弾 名古屋編

会場 TOKUZO 日時 2023年7月5日(水)19:30~

Buffalo Daughterのワンマンライブに足を運んできました。

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会場は名古屋今池のTOKUZO。Buffalo Daughterのライブは、確か以前、フジロックで見たことがあったはずなのですが、ワンマンライブは今回がはじめて。毎回、傑作アルバムをリリースし続ける彼女たちのステージなだけに、楽しみにしていきました。会場的にTOKUZOと思ったより小さい箱だったので、超満員かも・・・と心配してきたのですが、思ったよりも余裕のある客の入りで、比較的ゆとりを持ってライブを楽しむことが出来ました。

冒頭は現時点での最新アルバム「We Are The Times」より「Music」からスタート。シンセを用いたエレクトロのナンバーからスタートしたかと思えば、続くは「Five Minutes」「Volcanic Girl」と、バンドサウンドを前に押し出したロックなナンバーが続きます。彼女たちのバンドサウンドは、非常にメリハリのあるタイトなサウンドで、ライブバンドとしてもかなり迫力ある演奏を聴かせてくれ、あらためて彼女たちの実力に舌を巻きました。

同じく前半は「Socks,Drugs,and Rock and Roll」でヘヴィーなバンドサウンドを聴かせて会場を盛り上げつつ、「Global Warming Kills Us All」のようなポップな曲も挟みつつ、バンドサウンドを押し出したようなダイナミックでロックな楽曲が続きます。

ここでまず最初のMCが。直前までアメリカでライブツアーに出ていた話。アメリカでは、ライブの最中も観客が私語で話していたり、曲に関係なく自由に踊っていたりと、非常に自由なスタイルで楽しんでいるという話から、この日の観客ももっと自由でいいよ、と呼び掛けていました。ただ、その後も観客はいつも通りだったのですが・・・。

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その後はBand Campでリリースしたという新曲「Chatbot Baby」と続き、その後は「ET(Densha)」などのサイケなインスト曲が続きます。横ノリでバンドのグルーヴに身をゆだねるような楽曲が多く、とても心地よさを感じる曲ばかりで、ロックバンドとしてダイナミックな演奏を聴かせてくれた前半とはまた異なる、バンドとしての彼女たちの魅力を感じさせるステージとなっていました。

続くMCではサポートメンバーのOKUMURA TAKERUが大学で講師をやっていて、楽屋でオンラインで講義をやっていたという話。そして終盤は「Times」へ。こちらはリズミカルなビートがとても心地よい楽曲に。そしてラストナンバー(曲名はわかりませんでした…)と続き、最後は簡単なメンバー紹介を行って、本編は幕を下ろしました。

もちろんその後はアンコールが起こり、メンバーは比較的すぐに再登場。アンコール1曲目は、前の方は椅子席だったのですが、全員立ち上がり、「No New Rock」で盛り上がります。そしてその後は一転しんみりと「Jellyfish Blues」で締めくくり。アンコール含めて約1時間半のステージが幕を下りました。

楽曲は、最近LP版でパッケージでの販売があった1998年の「New Rock」と2001年の「I」、それから最新アルバム「We Are The Times」からの曲がメインとなるセットリスト。ちなみにBuffalo Daughterは3人組バンドですが、最近、山本ムーグは休んでいるらしく、シュガー吉永と大野由美子の2人のみ。サポートメンバーに、前述のOKUMURA TAKERUと、ドラムスにbloodthirsty butchersの小松正宏という4人組バンドというスタイルでした。

彼女たちの楽曲は印象的にエレクトロ色が強いのですが、ライブではむしろロック色を前面に押し出したステージ。それも非常に迫力があり、かつ演奏技術も優れたステージとなっており、ロックバンドとしての実力を存分に感じることが出来ました。ワンマンは今回がはじめてでしたが、そのパフォーマンスに終始見入ってしまう素晴らしいステージでした。

時間的には約1時間半と、19時半という遅めのスタートだったのである程度予想はしていたのですが、ちょっと短めのステージ。とはいえ、非常に中身のあるステージを見せてくれており、満足度の高いステージになっていました。これだけのパフォーマンスをTOKUZOという、ちょっと狭いもののとてもよい箱で見れたのはうれしいところ。また、彼女たちのワンマンライブにぜひとも足を運びたいです!

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2023年7月 9日 (日)

最新アルバムの肩慣らし的な

RHYMESTER ニューアルバム「Open The Window」発売記念インストアイベント

会場 オンライン 日時 2023年6月25日(日)13:30~

今回はちょっと久々にオンラインでのライブレポ。タイトル通り、先日リリースされたRHYMESTERのニューアルバム「Open The Window」発売に伴い、タワレコでの購入特典としてついてきたインストアイベントのライブレポとなります。開催は(おそらく)渋谷タワレコでのステージですが、オンラインで全国に配信されました。

時間になるとまずはメンバーの3人が登場。「インストアイベントなんで、ライブとは違って何をやってもいいらしいので、30分すべてトークにしようか?」なんて軽口のMCからスタートしつつ、とはいえやはりライブでスタートしました。

まず最初は「予定は未定で。」。日曜日の昼間ということでノンビリな空気感での曲でスタート。そこから「My Runaway」「初恋の悪魔-Dance With The Devil-」と最新アルバム「Open The Window」からアップテンポなナンバーが続きます。この日がライブで初の披露らしいのですが、会場はいきなり盛り上がっていました。

その後はMCに。新作アルバムの話や今後のツアーの話などの後から、次の曲の題材となっている1989年という年について軽く触れたあと、再びニューアルバムから「なめんなよ1989」へと展開します。この1989年というのはRHYMESTERが結成された年なんですね。そしてラストチューンはニューアルバムから「待ってろ今から本気だす」を披露。約30分のステージは幕を下ろしました。

そんな訳で、配信での参加となったインストアイベント。結局、良い意味でいつも通りのRHYMESTERのステージを見せてくれました。この日演った楽曲はいずれの最新アルバムからの曲。メンバーも会場のファンも若干手探り状況な雰囲気もありつつ、ただ、キングオブステージの異名を持つ彼ららしく、しっかりと会場を暖めていたステージでした。

短い時間でしたが非常に楽しいイベントでした。今回のライブツアーには、残念ながら日程的に参加できないのですが、またRHYMESTERのライブも足を運びたいなぁ。そう感じさせる楽しいライブイベントでした。

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