ライブレポート2022年

2022年6月24日 (金)

グッドメロディーは今でも

小沢健二 So kakkoii 宇宙 Shows

会場 名古屋国際会議場センチュリーホール 日時 2022年6月30日(月)18:30~

おそらくアラフォー世代以上にとっては、おそらく名前を聞くだけで懐かしく感じる存在ではないでしょうか。小沢健二。ご存じ、伝説のユニット、フリッパーズギターのメンバーとしてデビュー。特に90年代には、そのルックスから王子様キャラがアイドル的人気も博し、紅白歌合戦にも出場するなど、お茶の間レベルで大人気となりました。

その後、人気絶頂期にヒットシーンから遠ざかり、一時期は事実上の引退状態だったのですが、2010年代から徐々に活動を再開。2019年には待望のオリジナルアルバム「So kakkoii 宇宙」をリリースし、今回はそのリリースツアー。ただ、当初のツアーはコロナ禍により延期を余儀なくされ、それから約2年。ようやく行われたツアーのチケットを確保。初めてオザケンのライブに足を運んできました!

Ozaken1 

Ozaken2

ロビーには、彼の歌詞を東京の地図に重ね合わせた展示がされていました。ここらへん、オザケンらしい・・・。

会場はほぼ満員。周りを見ても、やはり90年代に彼にはまった40代50代あたりがほとんど。親子連れの姿もチラホラ。開始予定時間を15分ほど過ぎると、まず小沢健二のアナウンスでバンドメンバーが一人ずつ登場。この日は総勢30名程度の大所帯で、ストリングスが20人程度ズラリとそろった他、ティンパニーやパーカッションなど、かなりの陣容を揃えたステージとなっていました。バンドメンバーは全員、ゆったりとしたポンチョみたいな服装で、それぞれピンクか黄緑色に塗られていました。バンドメンバーが全員揃うと、会場が真っ黒になり、その服がピンクや黄緑色に光り出します。観客席でもライブグッズにピンクや黄緑色の発行体があったようで、会場全体がピンクと黄緑色の光で美しい風景に・・・。やがて会場の照明がつくと、いつのまにかステージの真ん中にオザケンが!会場が沸き上がり、ライブのスタートとなります。

ライブはまず「流動体について」からスタート。続いて「飛行する君と僕のために」と最近の曲が続きます。この日のライブは「So kakkoii 宇宙」からの曲が中心となるのですが、その間に懐かしい彼の90年代の楽曲もはさむようなスタイルに。彼の過去の代表曲も数多く披露されたので、まさに昔からのファンにとっては感涙モノの展開ではなかったでしょうか。

序盤では「大人になれば」に「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」がメドレー形式で続きます。これらの曲に挟まれて、バラードの名曲「いちょう並木のセレナーデ」に!「大人になれば」もそうですが、非常に懐かしいナンバーに思わず聴き入ってしまいます。

曲と曲の間のMCは、彼のエッセイの朗読といったスタイル。理屈っぽい内容が良くも悪くもいかにもオザケンらしいのですが(笑)、印象的だったのが、コロナ禍で声が出せなくなった今、みんなで合唱できなくなったものの、顔の表情などで観客が(心の中で)歌っている声は、ちゃんと自分たちに聴こえてくる、という話。そういう意味でコロナ禍で歌えなくなっても、ミュージシャンにとっては特に何も違いがないという話はちょっと感動しました。

さらに、なんと「今夜はブギーバッグ」へ!まさかこの曲をオザケンボーカルで、それもライブで聴ける日が来るとは・・・個人的にこの日、一番感動した瞬間でした。スチャダラパーのラップの部分は省略されていたのですが、懐かしい名曲をじっくりと味わうことが出来ました。

その後も「フクロウの声が聞こえる」のような最新のナンバーを聴かせてくれたかと思えば「天使たちのシーン」「ローラースケート・パーク」、さらには「東京恋愛専科・または恋は言ってみりゃボディー・ブロー」なんていう懐かしい楽曲を惜しみなく聴かせてくれます。中盤から後半にかけては、ほぼMCもなく、途切れないメドレー形式のように次々と曲が展開していきます。そしてなんといっても後半に盛り上がったのは「強い気持ち・強い愛」!これもまた待ってましたといったナンバーでしたが、会場は一気に盛り上がります。

そしてここからステージは一気にラストスパートに。ラストは「高い塔」や「ある光」、そして「彗星」とこれまた新旧まじえたナンバーでとりあえずは幕を下ろします。

もちろん会場からは盛大なアンコールが。比較的早いタイミングで再びメンバーがステージに戻ります。MCでは「昔、僕の小難しい歌詞にはまった方は、既に40代、50代になっているでしょうが・・・」というMCに会場から笑いも沸きます。そうだよなぁ、私ももう、気が付けば40代なんだよなぁ、と思いつつ「取返しがつかない失敗をしてしまった方もいるでしょうが」というMCから「失敗について」へ。取返しがつかない失敗をしたのは、オザケンの元相方だよ!と心の中で突っ込みを入れつつ、曲に聴き入ります。さらに、それに続くMCでは、この日がアルバムのジャケット写真となった彼の長男(りーりーと呼ばれているみたいです)の誕生日だそうで、なんと、その8歳(9歳?)の長男本人が登場!さらに次男も一緒にステージに登場し、会場は大盛り上がり。この日には誕生日プレゼントをもらったそうで、オザケンから「言わなきゃいけないことがあるだろ」とパパらしく(?)注意を受けると、マイク片手に大声で「アジャーシタ!」と子供らしいお礼のメッセージが。いやぁ、かわいらしく、とても微笑ましい瞬間でした。

そしてその後は「ラブリー」がイントロだけ流れ期待を持たせたかと思えば、そのまま大名曲「ぼくらが旅に出る理由」に!個人的にオザケンの曲で一番好きな曲だけに待ってました!という瞬間でした。じっくりと名曲を味わった後、「薫る(労働と学業)」そして再び「彗星」へと続き、ライブは終了。最後はMCで(お約束のようですが)カウントダウンが行われ「生活に帰ろう」の一言でライブは終了。後ろ髪をひかれる気分で「生活」に戻っていきました。

約2時間半のかなりボリューミーなステージでしたが、懐かしの曲の連続で、あっという間に時間が過ぎていきました。アルバムでもそうでしたが、ライブでも最初、オザケンの声が、特に高音部がほとんど出ておらず、(昔からだけど)不安定なボーカルが気になったのですが、ただ曲が進むにつれて、名曲の連続に、徐々に気にならなくなりました。

この日のテーマに「離脱」があったようで、途中、曲の最中にオザケンが「離脱」というと曲が急にゆっくりになり、そのゆっくりの音に自由に身を任せるという趣向に。ここらへんも非常にユーモラスさを感じたステージでした。

また、昔の曲と今の曲が並んで披露されたのですが、あらためて聴くと、今の曲も昔の曲と比べて、決して勝るとも劣らないグッドメロディーの名曲揃いということに気が付かされました。メロディーメイカーとしてのオザケンの才能は衰えていませんね。あらためて彼の才能を強く感じることが出来ました。

まさにそんなグッドメロディーの名曲に酔いしれた2時間半。ちょっと趣向が凝りすぎているのでは?と思う部分もありつつも、しかしオザケンの魅力にどっぷりとはまることの出来た素晴らしいライブでした。また、彼のライブに参加したい!いまひとつ「生活」に戻れない状態で、夢見心地で会場を後にしました。

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2022年5月28日 (土)

ようやく!ようやく!

Thundercat Japan Tour 2022

会場 名古屋CLUB QUATTRO 日時 2022年5月18日(水)18:00~

今、もっとも注目されているベーシストで、Flying LotusやKendrick Lamarのアルバムにも参加しているThundercat。2017年にリリースされたアルバム「Drunk」、2020年にリリースされたアルバム「It Is What It Is」はいずれも傑作アルバムでした。そんな彼の来日ライブが行われるとあって、さっそくチケットを確保しました!2020年に・・・・・・。

Snapshot

当初、このライブが開催される予定だったのが2020年4月。そう、あのコロナ禍がはじまった真っ最中。当然のごとく、ライブは延期に。延期後のスケジュールは同年の9月と決定されたものの、それも延期。その後、しばらく無しのつぶての状況になったのですが、当初の予定から2年、ようやく、ようやく来日公演が正式決定!この日を迎えました。正直、ライブ自体が中止になるものと半分以上諦めていたのですが、ようやく発券したチケットを握りしめ、クワトロに向かいました。

⇐発券したチケットは、このように当初の公演予定日が記載。ちなみに、コロナ禍の入場制限ということで、2回にわけての公演となり、私はそのうち1回目、18時スタートの会に参加しました。

会場には、テープで白い枠が区切ってあって、1つの枠につき1人が入ってみる見るように指示されていました。とはいえ、会場の定員の半分の入りということもあって、特に後ろの方はスペースも余裕で空いている状況。さすがに前の方で混雑の中、見るのはちょっと怖い感じもしたので、すいている後ろの方に陣取って、ライブ鑑賞となりました。

2回公演の1回目で、2回目も控えていることもあり、ほぼ18時ちょうどにライブはスタート。この日は、ドラマーには、Thundercatのアルバムにも参加しており、現在、非常に注目を集めているドラマーであるLouis Coleが参加。さらにキーボードのメンバーとの3人でのステージとなりました。1曲目は、最新アルバムからの1曲目ということもあり「Lost In Space/Great Scott/22-26」からスタート。ファルセットボイルで美しく聴かせてくれるのですが、さらにグルーヴィーなThundercatのベースと、Louis Coleの超絶ドラミングが重なるパフォーマンスで、序盤から一気に惹きつけられます。

その後はメンバー紹介を挟み、「I Love Louis Cole」へ。こちらは、まさに今回参加したドラマーLouis Coleのために作られたようなナンバーで、待ってましたとばかりのLouis Coleのドラムプレイを楽しめるナンバーで、さらに会場は盛り上がっていきます。さらに「Dragonball Durag」を聴かせてくれた後は再びMCに。こちらは日本ということでThundercatの趣味でもあるアニメネタに。途中(おそらく)「NARUTO」の話なども飛び出して、その話をLouis Coleに振ったところ、きちんと答えてくれたので「だから、君のことが好きだよ」なんていう2人の仲の良さを感じさせる会話も飛び出しました(笑)。Thander

最新アルバムからのナンバーを中心に、次々と演奏を披露。もちろん彼のファルセットボイスでメロウな歌も聴かせてくれるのですが、全体的には原曲よりも、やはり3人のプレイを楽しめるような内容に。ジャムプレイもじっくりと聴かせてくれ、特に、「チック・コリアに捧げます」と話してスタートした曲については、ThundercatとLouis Coleが延々と掛け合いのグルーヴィーなジャムを聴かせてくれて、会場を沸かせました。

終盤は「It Is What It Is」から、本編ラストは彼の代表曲とも言える「Them Changes」に。最後は、歌メインで、ファルセットボイスにのせてしっかりと聴かせてくれます。非常によい心持ちになってライブは終了。客電も明るくなり、さすがに2回目も控えているため、アンコールはなしかな・・・と思いつつも、客席からは盛大なアンコールが起こります。

そうするとやがて照明が暗くなり、なんと再びメンバーがステージに登場!最後は「Funny Thing」を披露。軽快でアップテンポなナンバーに、観客も大盛り上がり。最後は会場のテンションもマックスになった中、ライブの幕は下ろされました。

2回目のスタートが8時ということもあり、ライブが終了したのは7時半。約1時間半のステージでした。わかってはいたのですが、比較的短めのステージ。ただ、それでもLouis Coleとのプレイは非常に魅力的で、短いながらも非常に濃い内容のステージになっていました。まさに2年間、待ちに待ったかいのあったステージ!!途中のMCもかなりフランクリーで、彼の人柄も伝わりましたし、とにかく独特のグルーヴ感がたまらないライブとなりました。非常に満足度の高い1時間半でした。

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2022年4月10日 (日)

名古屋では10年ぶりのワンマン

OKI DUB AINU BAND 東名京ワンマンツアー2022

会場 TOKUZO 日時 2022年4月4日(月)19:00~

Okiainudub_live正月あたりから蔓延したオミクロン株が、ようやく落ち着いてきた・・・・・・のかどうかはかなり微妙な状況なのですが、1月のCHAI以来、ちょっと久しぶりにライブに足を運んできました。アイヌ民族の楽器、トンコリの奏者として活躍するOKI率いるOKI DUB AINU BANDのワンマンライブ。名古屋では、なんと10年ぶりとなるワンマンライブだそうです。場所は、これまた久しぶりとなる今池のTOKUZOまで足を運んできました。

ライブは、コロナ禍の中で入場制限がかかっているものの、ソールドアウトという状況。会場の中は、椅子席はあるものの、満員という印象を受けるのような会場でした。まず19時20分ちょっと前のライブはスタート。メンバーのうち、OKと居壁太はアイヌの衣装といういで立ちでした。最初はトンコリのみの演奏で静かにスタート。しかし、すぐにバンドサウンドが入り、ガツンと迫力ある演奏がスタートします。

曲名は詳しくはわからなかったのですが・・・バンドサウンドを前面に押し出された、かなり迫力満点の演奏で、エフェクトのおもいっきりかかった演奏で、まさにバンド名のごとく、ダビーなサウンドが展開されます。まずは大迫力のそのサウンドの中で、ダビーな演奏に心地よく身を委ねます。

その後の簡単なMCでは「コロナが明けたような盛り上がり」というMCから、彼らの楽曲「サハリンロック」が、このロシア情勢の中で放送禁止になったという話に。そこから曲にのせてメンバー紹介になります。しかしサポートメンバーに沼澤尚、内田直之、HASASE-SANと、あらためてメンバーの豪華さに感嘆してしまいます。

その後は、トンコリをギターのように弾き、むしろロックという色合いの強いハードな楽曲で迫力ある演奏を聴かせてくれます。途中、OKIと同じくトンコリ奏者の居壁太が、弓矢を持ち出して、アイヌの踊りを披露するようなシーンもあり、会場を盛り上げます。ライブの前半戦はまず1時間弱で終了。休憩に入りました。

この休憩も意外と長く、20分程度の休憩をはさんだ後、ようやく後半戦にスタート。後半戦では、OKIは相変わらずアイヌの衣装を着ていましたが、居壁太は今回のツアーのTシャツに着替えての登場となりました。最初は分厚いサウンドを聴かせつつ、幻想的な雰囲気の曲からスタート。会場をドリーミーな雰囲気で包み込みます。楽曲は、ミニマルな構成を持った作品が続き、その点でも軽くトリップするような感覚を覚えるステージになっていました。

途中、ムックリというアイヌに伝わる竹製の楽器を演奏。竹の薄い板に紐がついており、これを息を使って鳴らすことにより演奏する楽器なのですが、この楽器の演奏で「ナゴヤ」「トクゾウ」と言葉を作り出して盛り上げます。

その後は、スキー場でスキーを滑っていたら、OKIの曲が流れてきたというエピソードも。それで予定より長くすべっていたら、筋を違えたそうです・・・痛そう・・・。さらに、序盤に言っていた「サハリンロック」が放送禁止となった話の詳細も。もともと「北の絵コンテ大賞」という道主催のコンテストがあり、そこの大賞作の音楽に「サハリンロック」を使ったところ、ロシア情勢によりお蔵入りになったという話ということ。こんなところにまでロシアの影響が出てきてしまっているのですね。

そして、その後はその「サハリンロック」へ。もちろん彼らの代表曲でもあるロッキンなナンバーだけに会場は大盛り上がり。迫力ある演奏を存分に聴かせてくれ、第2部は約40分程度でとりあえずは幕を下ろします。

その後はもちろんアンコールへ。アンコールでは比較的早くメンバーが戻ってきて、「カラスの行水」という名前のアイヌ民謡を、トンコリ1本の演奏でまずは静かに聴かせてくれます。そこからその曲にそのまま続く形でバンドメンバーが加わり、最後も再び迫力あるダビーでサイケな演奏を披露。その圧倒的な音の洪水で会場を埋め尽くし、ライブは終了。終了時間は9時半。休憩などを挟んだため、正味2時間のステージでした。

そんな訳で久しぶりのライブ。会場がほぼ満員で、若干コロナ対策で気になった部分もあったものの・・・やはり生でのステージは楽しいですね。OKI DUB AINU BANDの迫力ある演奏に終始、身をゆだねた楽しいステージでした。トンコリを使った演奏で、アイヌ民謡からの影響も強いのですが、ステージ自体はむしろダブやサイケ、ロックの影響をストレートに感じられるステージで、そのバンドサウンドの力強さに終始、惹きつけられるステージでした。フェス以外のワンマンライブはなかなか最近は行えていないそうですが、また、ワンマンライブが実施されたら、是非とも見に行きたいです。迫力満点のステージでした。

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2022年3月12日 (土)

ボリューム満点の配信ライブ

クイズ3年B組馬八先生

KAN/馬場俊英/TRICERATOPS

会場 オンライン 日時 2022年2月27日(日)19:00~

正月以降のオミクロン株流行により、再びコロナ禍の患者数が増加し、ライブに足を運びにくい状況に戻ってしまっています。そんな中、今回参加したのは配信ライブ。KANが馬場俊英と一緒に実施していた配信シリーズの第4弾となります。今回はゲストがTRICERATOPSということもあり、この配信ライブ、はじめて視聴してみました。

このタイトル通り、「3年B組金八先生」のパロディー的な作りのイベント。スタートは、その「金八先生」を彷彿とさせるようなオープニング映像も流れ、馬場俊英の「貰う言葉」という、完全な「贈る言葉」のパロディー的な(ただそれなりによく出来ている)曲からスタートします。しかしそこから一転、1曲目を飾るのはいきなりTRICERATOPSの「Raspberry」からスタート!久しぶりに聴いたのですが、やはりテンションがあがります!

その後、檀上の幕があがると、教室のようなセットが登場し、馬場俊英が先生役、TRICERATOPSとKANみんなが生徒役での学園コント風な寸劇がスタート。比較的ふざけたコメディーの展開になるかと思いきや、「数学の時間」という名目で、意外とまじめな「分数コード」についての説明がはじまり、そのままKANと馬場俊英が参加する形で分数コードを多用したTRICERRATOPSの「GREEN」へ。さらにKANのピアノ弾き語りで、サビがすべて分数コードで構成された「Day By Day」へと続きます。

次は「国語の時間」で、トライセラのメンバー全員とKANが「卒業」をテーマにワンフレーズの歌詞を事前に用意。その後、それぞれのフレーズを上手く組み合わせて「卒業」をテーマとした1曲分の「歌詞」を作り上げました。和田唱の用意したフレーズが、かなり「臭い」フレーズで、和田唱らしさを感じました(笑)。

続いては「美術の時間」ということで、くじ引きで決められたミュージシャンの似顔絵をトライセラのメンバー+KANで描きます。みんなが似顔絵を描いている間に馬場俊英がアコギ弾き語りで「I HAVE A DREAM」という曲を1曲披露。さらにTRICERATOPSの「僕らの一歩」とバラードが続き、しんみり聴かせます。

その後は似顔絵をみんなで見せ合い、誰かを当てあいました。ちなみにトライセラ吉田佳史が「ベートーヴェン」、林幸治が「マイケル・ジャクソン」、和田唱が「スティーヴィー・ワンダー」、KANが「平井堅」、馬場俊英が「ジョンレノン」。みんなさすがに「アーティスト」ということで、絵心があって、みんな結構、絵も上手い・・・。答えにボケが入りつつも、その絵心にはちょっと感心してしまったりして。

ここから話題はTRICERATOPSのメンバーのソロ活動の話へ移り、メンバーそれぞれのソロをトライセラ+KAN+馬場俊英というメンバーで演奏するという貴重なステージに。まず林幸治がシンガーソングライターの菅原龍平と組んだNorthern Boysの「チーズケーキ」を。貴重な林幸治ボーカルで聴かせるのですが、意外と洒落た感じのポップソングで、ボーカルもピッタリとマッチ。とても素敵な楽曲でした。続いては和田唱のソロ「Vision Man」。一つの循環コードだけで作られている曲になっているそうで、こういうシンプルなコード進行ながらもしっかりとメロディアスな曲を作ってくるあたり、和田唱の実力を感じさせます。

その後は社会の時間ということで、女子高生の流行言葉クイズのコーナーを挟んだ後は、林幸治と吉田佳史によるインストの演奏。ベースとドラムスのみによる演奏で、本人たちも語っていたような非常にグルーヴィーな演奏がカッコいいステージ!これはまた、この日の配信ライブならではの貴重なパフォーマンスを聴くことが出来ました。

さらに「卒業制作」ということで、「国語の時間」で作った「歌詞」にみんなで曲を付けます。完全に1からの作業を配信時間中に実施するという挑戦的な試みで、Aメロを馬場俊英、Bメロを和田唱、そしてサビはKANがつくっていきます。コード主体で曲が徐々に出来上がる様子がかなり興味深く、リアルタイムに曲が徐々に出来上がるという、かなりスリリングな体験が出来る時間になっていました。タイトルも「空飛ぶ半人前」とつけられ、演奏もしっかりつけられたちゃんとした「曲」として仕上がっており、メンバーの実力を感じさせます。

曲作りが終わると、「卒業証書授与」が行われた後、「卒業ライブ」ということで、KANがTRICERATOPSと共演した「君のマスクをはずしたい」を全員で披露。ヘヴィーロック的な演奏で迫力満点の演奏を聴かせてくれます。その後は馬場俊英の「ケムシのうた」を披露し、は配信時にTwitterで受け付けていた、「誰が学ランを一番着こなしていたか」の発表が。見事、KANが1位を獲得していました。

そしてラストはTRICERATOPSの「Shout!」で締めくくり。全3時間超にも及ぶ、長丁場の配信イベントは幕を下ろしました。

さすがに3時間超に及ぶイベントは長かった・・・。個人的にはもうちょっと「曲」を聴きたかったかも、と思うような部分もあったのですが、ただ、バラエティー的な企画あり、寸劇的な企画あり、さらに貴重なパフォーマンスや曲が生まれる瞬間に立ち会うという挑戦的な企画もあり、と非常にボリューミーな内容の配信ライブでした。特にTRICERATOPSのパフォーマンスは久しぶりに見れたのはうれしかったなぁ。また彼らのライブにも足を運びたい!かなり長丁場でしたが、最後まで楽しめた配信ライブでした。

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2022年2月19日 (土)

復活ライブ第3弾!

TM NETWORK How Do You Crash It?three

会場 オンライン 日時 2022年2月12日(土)21:00~

オンラインライブでの復活となったTM NETWORK。昨年、第1弾、第2弾ライブが配信となりましたが、続いて第3弾のライブ配信がスタート!今回ももちろん、ライブ配信を視聴しました。さて、時間になると、いままでの非常に凝ったスタートとは一転。木根の静かなアコギ、小室のエレピ、そして椅子に座りながらの宇都宮隆のボーカルというシンプルなスタイルでまずはバラードナンバー「TIME MACHINE」からスタート。一転、シンプルな滑り出しとなりました。

その後、オープニングのような短いイメージ映像から、続いては「ALIVE」から「N43」へ。いずれも再結成後のナンバーなので、比較的最近(といっても10年以上前の曲ですが・・・)と続きます。今回は2月で寒さもピークの中でのライブということもあるのでしょうか、バラードナンバーの1曲目から、比較的暖かみのあるポップチューンが続く構成になっていました。

続いては、ちょっと意外な木根尚登のアコギソロ。ステージに木根尚登が一人残り、アコースティックギター、後半はハープの演奏をしんみりと聴かせてくれます。今回は序盤から木根尚登楽曲が前半の構成に。やはり冬の寒い日には、木根尚登のフォーキーな色合いの強い楽曲が染み入ります。

この木根尚登ソロをインターリュードとして後半は「RESISTANCE」からスタート。こちらは非常に懐かしい楽曲ですが、やはりマイナーコード主体のメランコリックなメロディーラインは、冬の季節にピッタリ来る楽曲ということでしょうか。

ここで再びインターリュード的な映像が流れます。最初は2020年に大きな話題となったBLACK LIVES MATTER運動の映像が流れた後、COVID-19下の渋谷の映像など、「現在」を象徴するような映像が流れていきます。

そしてここから再び一転、これまた懐かしい「BE TOGETHER」へ。ここで木根尚登もギターからキーボードに楽器を入れ替え、エレクトロ色全開でのアップテンポなステージ。シンセのサウンドも以前に比べてかなりトランシーなサウンドとなっており、今風な音にアップデートされています。ライブ映像を見ながら、思わず身体が踊り出し、一緒に歌い出してしまう実にワクワクするステージでした。

続いてもトランシーなサウンドからスタートし、最初は何の曲か?と思いきや、途中から聞き覚えあるフレーズに代わり、「Self Control」に!こちらも原曲と比べて、よりトランシーにアップデートされたサウンドながら、やはり懐かしい楽曲に思わず一緒にフレーズを口ずさんでしまいます。

そしてラストは新曲「How Crash?」に。昨年10月に実施した第1弾ライブ以来、2度目の披露。改めて聴いても、いい意味でひねりのないストレートに明るいポップチューンで、ある種、今後のTM NETWORKの「希望」みたいなものも感じさせます。

最後は再び女の子が、タブレットをのぞき込む映像が流れます。ニュースか何かのアナウンスで「現在、人々を脅かすのはウイルスなのかもしれません」と現在社会を象徴するようなコメントが流れると、シーンが一転。ステージ上に小室哲哉1人が登場した後、残りのメンバー2人もやがて登場。天井から降りてくる三角形の照明みたいなものを見上げつつ、ライブは幕を下ろします。今回も約1時間のステージでした。

正直、1回あたり1時間程度のパフォーマンスで5,000円超えはちょっと高い・・・という印象は最後までぬぐえないものの、それを差し引いてもTM NETWORK最高!と感じさせるパフォーマンスでした。いかにもコンセプチャルなステージングは彼ららしい(というか小室哲哉らしい)とも思うのですが、それ以上にやはり素直に曲自体の良さに魅せられたパフォーマンス。小室哲哉の復活については賛否あるようですが、なんだかんだいっても昔からのファンとしてはうれしいですし、今後、生ライブを実施するのであれば、是非とも足を運びたいなぁ。やはりTM NETWORKは良い!ということを実感したパフォーマンスでした。

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2022年1月16日 (日)

念願の初CHAIライブ!

冬のCHAIまつり2022

CHAI/Mom

会場 名古屋CLUB QUATTRO 日時 2022年1月14日(金)19:00~

今年の初ライブに足を運んできました!オミクロン株によるコロナ患者の急増に少々心配しつつも足を運んできたのがCHAIのライブ。2017年のアルバム「PINK」ですっかり彼女たちにはまってしまい、その後も一度ライブに足を運びたいなぁ・・・と思いつつも、なかなか行けるタイミングが合わず、彼女たちのライブを経験しないままになっていました。そんな中、ようやく彼女たちのライブに足を運ぶことが出来、まさに念願のCHAI初ライブ参戦となります。

この日は対バン形式のライブということで、まずはこの日のゲスト、Momが登場。女性っぽい名前のミュージシャンですが、男性ソロシンガーソングライターで、音を聴くのもはじめてながら、名前を聞くのもはじめて。ある意味、名前から音楽のタイプが全く予想できないだけに、どんなミュージシャンなのか、期待しつつステージを見ていました。

ステージは、ボーカルをつとめるMomにDJが1人つく形式のステージ。1曲目は非常にフォーキーな雰囲気の楽曲だったのでちょっと意外に感じたのですが、その後はHIP HOP的なトラックを取り入れたり、Momがギターをかかえてのロック風の楽曲があったり、メロウなR&B風の楽曲があったりと非常にバラエティーに富んだ作風を聴かせてくれました。彼自身、MCで「自分は軸足のないタイプのミュージシャンだから」というようなことを語っていました。確かに、いろんなジャンルの曲を取り入れた作風が特徴的で、どんなタイプのミュージシャンなのか、一言では説明しにくいタイプのミュージシャンと言えるかもしれません。

そんなバラエティー富んだ音楽性がおもしろさを感じる反面、メロのインパクトがちょっと弱く、またジャンルが広いゆえに若干音楽的な方向性がぼやけた感もあるのも惜しさを感じます。ただ、いろんなジャンルの音楽を積極的かつ柔軟に取り込んでいるその姿勢は非常にユニークで、今後の活躍に期待したいミュージシャンでした。これからその名前を聞く機会も増えるかもしれません。

さて、そんなMomのステージが1時間弱続き、ようやく待望のCHAIが登場!まずメンバー全員、銀色の三角帽子と銀色のポンチョといういで立ちで、まるで銀色のテルテル坊主ような格好で登場。メンバーが最初は「NO MORE CAKE」を歌いながらもダンスするというちょっと意外な展開に。その後も「ACTION」で同じように踊りながら曲を披露するスタイル。途中、「アイム・ミー」ではバンドサウンドを聴かせてくれたりするのですが、その後も「IN PINK」「Nobody Knows We Are Fun」「チョコチップかもね」と最新アルバム「WINK」からの曲が続いていきます。打ち込みのポップソングがメインでバンド色が薄くなってしまっていた「WINK」は、正直あまりはまれなかったアルバム。この日の「WINK」からの曲も、確かにバンドというよりは欧米のポップグループの曲のようなステージなのですが、これはこれで新たな挑戦という感じでおもしろいかも・・・なんてことをステージを見つつ感じていました。

その後、曲にのせてメンバーそれぞれ自己紹介をする自己紹介ソングを挟んだ後、おなじみの「N.E.O.」へ!この曲が聴けたのは非常にうれしかったのですが、それ以上に衝撃的だったのは、彼女たちのバンドサウンド、めちゃくちゃカッコいい!!まずユウナとユキのベース&ドラムのビートが非常にヘヴィーで迫力があり、グッと惹きこまれます。そんなサウンドにのるカナの奏でるギターサウンドが、ちょっとメロウな感じがまた印象的で、ロックバンドCHAIの演奏はまさに聴いていて震えがくるほどのカッコよさを感じました。

続く「END」もバンドサウンドをしっかり聴かせてくれつつ、「PING PONG」では一転、打ち込みのエレクトロサウンドを前面に押し出したダンスチューン。ライブ会場は一瞬にしてライブフロアに大変身。みんなメンバーと一緒に踊ります。

そしてここから雰囲気は一転、「Wish Upon a Star」「ほれちゃった」そして「Donuts Mind If I Do」としんみり聴かせる曲が続きます。前半の元気がよいCHAIから大きく異なり、ここら辺の曲は、純粋に彼女たちがメロディーラインでも勝負できることをあらためて感じさせる展開になっていました。

ここで終盤。ユナのMCのコーナーとなり、この日のようなCHAIの「まつり」でのみ販売される「皿」を紹介する流れに。そしてライブは本編ラスト「フューチャー」へ。ここでもしっかり分厚いバンドサウンドを聴かせつつ、まずは本編終了となりました。

もちろんその後はアンコールへ。最初はメンバーの登場し、MCに。彼女たち、名古屋出身のバンドということですが、この日の本編では、そういう「地元のライブ」という話は一切なし。ただアンコールのMCではバリバリの名古屋弁での会話に(笑)。名古屋めしの話題になったのですが、ただ、名古屋めしというのは、名古屋以外のミュージシャンが名古屋アピールするために取り上げそうな題材で、地元なんだからもっとマニアックなネタに走ってほしかったような(笑)。

で、アンコールラストは、Momが再び登場。Momをゲストボーカルにむかえ「sayonara complex」で締めくくり。最後はバンドサウンドをしっかりと聴かせつつ、約1時間半のステージが幕を下ろしました。

さら今回はじめてのCHAIのステージになるのですが、まずバンドとして非常にカッコよかった!!もともとバンドとしてライブが良いという話はよく聴いていたのですが、特に「N.E.O.」の入りでベースとドラムスがスタートするあたりなど、本当に身震いがするようなカッコよさでバンドとしての実力をいやというほど感じることが出来ました。

一方、この日は最新アルバム「WINK」からの曲も多く、この「WINK」からの曲の多くは、打ち込みのサウンドを用いていました。こちらの曲に関しても、彼女たちの興味とあらたな挑戦を感じさせるのですが、やはりバンド色を前面に押し出している曲に比べると、若干物足りなさも感じてしまいました。やはりロックバンドとしての路線を軸足にしつつ、楽曲のバリエーションとして「WINK」のような曲を箸休め的に聴かせてくれた方がよかったのでは?なんてことをライブからも感じてしまいました。

そんな訳で、噂どおり非常にカッコいいCHAIのステージで大満足でした。唯一残念だったのはステージが1時間半という短さだった点・・・Momも悪くはなかったのですが、次は完全なワンマンライブで聴きたいなぁ。コロナ禍の中で、現在の患者数の増え方ですと、またしばらくライブは「お休み」ということになりそうですが、コロナが明けたら、またぜひともCHAIのライブに足を運びたい!そう強く感じた素晴らしいステージでした。

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