アルバムレビュー(洋楽)2022年

2022年6月24日 (金)

アイルランド人としてのアイデンティティ

Title:Skinty Fia
Musician:Fontaines D.C.

デビュー作「Dogrel」がイギリスの代表的な音楽賞であるマーキュリー・プライズにノミネートされ、大きな注目をあつめた、アイルランドはダブリン出身のバンド、Fontaines D.C.。前作「A Hero's Death」も大きな注目を集め、イギリスの公式チャートでは最高位2位を獲得。さらに3枚目となる本作では、初となる全英チャート1位を獲得(ちなみに出身地であるアイルランドのチャートでも1位を獲得したようです)。人気バンドとして確固たる地位を築いてきました。

楽曲としては、基本的にヘヴィーでノイジーなバンドサウンドをダウナーな雰囲気で聴かせる作風。ボーカルも淡々とした歌い方をしており、ローファイ気味のインディーロックを奏でるバンド、という紹介は前作と同様。特に今回のアルバムに関して特徴的なのが「Bloomsday」で、思いっきり歪んだギターノイズで埋め尽くされるようなローファイ気味のサウンドに、湿度の低いような淡々としたボーカルで奏でられる楽曲は、いかにもFontaines D.C.らしい作風と言えるでしょう。タイトルチューンでもある「Skinty Fia」もテンポよいリズムにのせられて淡々としたボーカルで展開していくローファイ気味な作風が特徴的で、バンドの特色がよく出ている作風となっています。

ただ、今回のアルバムで言えば、前作「A Hero's Death」以上に、彼らのもうひとつの特徴であったメランコリックなメロディーラインが前面に出て展開されている作風になっていたように感じます。1曲目「In ar gCroithe go deo」は、メランコリックな聖歌のようなコーラスが美しく流れるメロディアスな作風になっていますし、続く「Big Shot」もダイナミックなバンドサウンドにのせてメランコリックなメロをしっかりと聴かせる楽曲に仕上げています。

「Jackie Down The Line」もテンポ良いギターロックなのですが、郷愁感を覚える哀しげなメロディーラインが大きなインパクトに。「I Love You」も哀愁感漂うメロディーが耳に残りますし、「The Couple Across The Way」では、アコーディオンの音色のみをバックにして、しんみりと歌を聴かせる楽曲に。前作以上に、哀愁感、あるいは郷愁感のあるメロディーラインをしっかりと聴かせるスタイルが特徴的でした。

そして今回のアルバムでもうひとつ大きな特徴となったのは、彼らのアイルランド人としてアイデンティティの影響が大きく表れているそうで、アルバムタイトルである「Skinty Fia」は「鹿の天罰」というアイルランド特有の罵り言葉から来ているとか。さらにアイルランド語のタイトルになっている1曲目「In ar gCroithe go deo」は、イングランドに住んでいたアイルランド人の女性が亡くなった時、アイルランド人としての誇りを讃える意味で墓標に刻もうとした言葉。「あなたを決して忘れはしない」という大意のある言葉なのですが、イングランドの協会が政治的スローガンとして解釈される可能性があるとしてアイルランド語を刻むのを認めなかったという話が、わずか2年前にニュースとして流れてきたのにショッキングを受けて、タイトルにしたそうです。

全体的にロンドンに暮らす多くのアイルランド人が経験する差別的な扱いに対する苦悩がアルバムにも反映されているそうで、ダウナーで物悲しいメロディーやサウンドは、そんなアイルランド人の苦悩を反映されたものになっているそうです。日本人として漠然を聴いているだけでは、その内実まですぐにアルバムから読み取ることは困難ですが、そんな思いがつまったアルバムだからこそ、例えストレートにわからなくても私たちの胸に響いてくるのかもしれません。

前作に引き続き今回のアルバムも文句なしに今年を代表する傑作アルバムになったと思う本作。前作同様、ダウナーでノイジーなバンドサウンドに、意外とポップなメロということでPixiesあたりの影響も強く感じます(Pixiesからの影響は本人たちも公言しているようです)。ロックリスナー、特にオルタナ系ギターロック好きなら、間違いなく要チェックのアルバム。今年のフジロックへの来日も予定されており、日本でもさらに注目度が高まりそうです。

評価:★★★★★

Fountaines D.C. 過去の作品
A Hero's Death


ほかに聴いたアルバム

Everything Was Beautiful/Spiritualized

約3年ぶりとなるSpiritualizedのニューアルバム。前作「And Nothing Hurt」ではサイケなサウンドを展開していた彼らでしたが、今回は、コロナ禍の中での作品でありつつ、逆に明るさを感じさせる作風に。祝祭色を感じる「Always Together With You」からスタートし、ホーンセッションも入ってメロディアスに聴かせる「Let It Bleed (For Iggy)」、フォーキーな「Crazy」、賑やかなサウンドでメロディアスな「The A Song (Laid In Your Arms)」と、明るい雰囲気の作品が続いていきます。ラストの「I’m Coming Home Again」こそサイケでダウナーな作品になっているものの、全体的に明るい「歌」を聴かせてくれる作品。ポップなアルバムとして存分に楽しめた1枚でした。

評価:★★★★★

Spiritualized 過去の作品
Songs in A&E
Sweet Heart Sweet Light
And Nothing Hurt

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2022年6月20日 (月)

ポップで心地よいガールズロック

Title:Wet Leg
Musician:Wet Leg

今、最も注目されているイギリスのギターロックバンドのデビューアルバム。イギリスはワイト島出身の女性2人組ロックデゥオで、デビュー作となる本作は、いきなり全英チャートで1位を獲得。その名前を大きく轟かせました。日本でも先日、日テレの「スッキリ!」に出演し注目を集め、初来日ツアーの東京公演のチケットもあっという間に売り切れるなど、高い注目を集めています。

楽曲は、基本的に王道を行くようなオルタナティブ系のギターロック。デビューシングルとなっている「Chaise Longue」はメロディーラインとバンドサウンドが淡々として進む中、サビで流れてくるメロディアスなギターフレーズがいかにもオルタナ系のギターロックらしく、ポップでメロディアスで、おそらくロックリスナーの壺にはまりそう。これに続くシングルとなった「Wet Dream」はテンポよくダンサナブルなリズムが心地よい作品で、ほどよく分厚いサウンドにポップなメロディーラインがリズムにもピッタリとマッチしたギターポップのナンバーに仕上がっています。

他にも「Being In Love」「Convincing」のようなノイジーなバンドサウンドをちょっと気だるく聴かせつつ、一方で「Ur Mum」など、彼女たちのハイトーンボイスを心地よく聴かせるギターポップチューンで、ここらへんはガールズバンドとしての本領発揮といった感じでしょうか。このポップな曲に続く「Oh No」は、逆にダイナミックなギターサウンドを聴かせるヘヴィーな作風の曲で、ガールズバンドといってなめちゃいかんよ、と主張されているかのようです。

一方では「Loving You」ではファルセットボイスでメロウに聴かせるミディアムチューンの楽曲。「Piece Of Shit」もアコースティックギターも入って、しっかりと「歌」を聴かせる楽曲に。最後を締めくくる「Too Late Now」もリバーブきかせたギターサウンドをバックに、しんみりと歌を聴かせるスタートに。最後は分厚いバンドサウンドで締めくくるのですが、基本的に「歌」を聴かせるというスタンスも強く感じさせます。

ほどよくヘヴィーでノイジーなオルタナ系のギターサウンドに、ポップでメロディアスなメロディーライン。さらにガールズロックらしいキュートなボーカルも相まって、難しいこと抜きに素直に心地よいギターロックを楽しめる傑作に仕上がっていました。チャットモンチーあたりが好きなら間違いなく気に入りそう。いい意味で広いリスナー層に支持を受けそうなサウンドなだけに、日本でも今後、人気をさらに集めそうな予感もします。これからも楽しみになってくるガールズロックバンド。ギターロック好きなら要注目です。

評価:★★★★★

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2022年6月19日 (日)

懐かしさの中で今風なサウンドも

Title:WHO CARES?
Musician:Rex Orange County

前作「Pony」で一躍注目を集めたイギリスのシンガーソングライターによる、約2年半ぶりとなるニューアルバム。前作「Pony」では全英チャートで5位を獲得したほか、アメリカビルボードチャートでは3位にランクインするなど大ヒットを記録しましたが、それに続く本作では、なんと全英チャートで1位を獲得。アメリカビルボードチャートでは5位に留まったとはいえ、2作連続ベスト10ヒットという結果となり、間違いなく人気ミュージシャンとして、その地位を確立する結果となりました。

前作「Pony」もそうでしたが、今回のアルバムも、最大の魅力は1にも2にも、その「歌」であることは間違いないでしょう。バンドサウンドにストリングスやピアノで味付けしたアレンジをバックに流れるそのメロディーラインは、メランコリックと切なさと爽やかさを同居させたような感触が大きな魅力。ただ、一方で決して目新しさはありませんし、ある種の懐かしさすら感じます。

例えば「OPEN A WINDOW」などはどこか80年代的な懐かしさを感じさせますし、「AMAZING」なども丸みを帯びて暖かさを感じさせるサウンドが、ノスタルジックな気分を彷彿とさせますし、こちらも80年代のAOR的な要素を随所に感じさせます。後半の「THE SHADE」の暖かいギターサウンドにも、どこか懐かしさを感じさせますし、「SHOOT ME DOWN」のピアノをバックに歌い上げるスタイルは、どこかエルトン・ジョンを彷彿とさせる部分があります。

この、どこか80年代の名残のあるようなメロディーとサウンドのセンスは実に秀逸で、確かに目新しさはないかもしれませんが、聴いていて安心できますし、いい意味で広いリスナー層にお勧めできるポップミュージックに仕上がっています。ビリー・ジョエルやエルトン・ジョン、ギルバート・オサリバンあたりが好きなら間違いなく気に入りそうなグッドミュージックを聴かせてくれるアルバムです。

ただユニークなのは、そんな懐かしさを感じさせるサウンドとメロディーに仕上がっていながらも、一方では意外と今風な部分も織り込んできている点で、さきほども紹介した「OPEN A WINDOW」では、前作に引き続きTyler, the Creatorが参加し、ラップを聴かせてくれますし、例えば「IF YOU WANT IT」の強いビートの打ち込みは、まさに今風なサウンド。リズミカルなエレクトロソングに仕上げています。

そんな感じで、懐かしさを感じる暖かいメロディーラインを聴かせてくれる一方で、しっかりと今の時代にアップデートも行っているスタイルが大きな魅力。前作同様の文句なしの傑作アルバムで、決して派手さないはないものの、本作もまた、今年を代表するアルバムと言えるのではないでしょうか。全ポップミュージック好きにお勧めしたいアルバムです。

評価:★★★★★

Rex Orange County 過去の作品
Pony

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2022年6月18日 (土)

懐かしさを感じるグッドミュージック

Title:Chloe and the Next 20th Century
Musician:Father John Misty

一時期はFleet Foxesにも所属していたアメリカのシンガーソングライター、Father John Mistyの約4年ぶりとなるニューアルバム。デビュー作以来、リリースされるアルバムはいずれも高い評価を受け、それにつれて人気面もアップ。今回のアルバムでは、全英チャートでなんと2位という好セールスを記録。本国アメリカ以上に人気を獲得しているのは、この手のシンガーソングライターが受け入れられやすい素地があるからでしょうか。

今回の作品も前作までの作品と同様、グッドミュージックという表現がピッタリ来るような、美しくポップなメロディーラインをしっかりと聴かせる楽曲が並びます。特に60年代のポップミュージック、ビートルズ直系のような懐かしさを感じるメロディーが魅力的。そんなメロディーラインの魅力がフルに発揮されたのが「Goodbye Mr.Blue」。アコギアルペジオをベースにしんみり聴かせるフォーキーなナンバー。切なく聴きかせるメロディーラインが郷愁感たっぷりで強く印象に残ります。メロディーメイカーとしての彼の才能がフルに発揮された作品と言えるでしょう。

また中盤では「Q4」も魅力的。バンドサウンドをベースにストリングスも取り入れた楽曲で、分厚くキラキラしたサウンドにはフィル・スペクターの要素も感じさせる魅力的なグッドミュージック。ミディアムテンポで盛り上がるメロディーラインは、こちらも暖かくも懐かしさを感じさせるポップチューンに仕上げています。

ただ一方今回のアルバム、全体的にはピアノとストリングスを取り入れた、ジャジーでムーディーな作風の曲がメイン。「Kiss Me(I Loved You)」などは、完全にムードミュージックといった感じの作風ですし、「Funny Girls」も昔の映画音楽も彷彿させるような懐かしい雰囲気も感じさせるムーディーでジャジーなナンバー。ちょっとボッサ風でしんみり聴かせる「Olvidado(Otro Momento)」のような楽曲もあったりと、全体的には、ちょっと陳腐な言い方かもしれませんが「大人な雰囲気」を感じさせるような楽曲が並びます。

前作同様に、60年代や70年代の匂いをふりまきながら暖かいポップミュージックを聴かせるという方向性は変わらないのですが、そんな中でジャズやムードミュージックの要素が強くなり、「大人の音楽」という印象が強くなったアルバムでした。そのため、ちょっと保守的すぎるという印象も抱くかもしれませんし、実際、いままで聴いた前々作、前作の方が出来はよかったかな、という印象も受けます。ただその点を差し引いても美しいメロディーラインが非常に魅力的で、満足度も高いアルバムだったと思います。ポップスリスナーなら間違いなくお勧めしたい作品です。

評価:★★★★★

Father John Misty 過去の作品
Pure Comedy
God's Favorite Customer

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2022年6月13日 (月)

バリエーションに富んだ心地よいハウスミュージック

Title:LUZ/Quest for Fire
Musician:Axel Boman

スウェーデンのハウスミュージックのDJ、Axel Bomanのニューアルバム。今回のアルバムはLP3枚組となる大作。「LUZ」「Quest for Fire」という2つのアルバムを合わせたような構成になっており、そのため配信サイトでは両者が別のタイトルとして登録されています。もっとも、3枚組の大作、とはいえ「LUZ」は9曲入り全37分、「Quest for Fire」も全9曲入り45分、両者合わせても82分とCD1枚におさまる内容となっています。

・・・といっても、Axel Bomanは音源を聴くのもはじめてながら、その名前も初耳。もちろん、残念ながらLPプレイヤーは所有していないので、配信で聴いてみた作品となりますが、今回、Pitchforkなどでも高い評価を得ていたことが聴いてみたきっかけ。結果として、全編、ポップで心地よいリズムとサウンドが楽しめるハウスミュージックが繰り広げられており、満足度の高いアルバムとなっていました。

もともと「LUZ」「Quest for Fire」という2タイトルの作品としたのは、それぞれコンセプトの異なる作風だからということ。基本的にはどちらもテンポのよいエレクトロなハウスミュージックを軸としてスペーシーなサウンドを聴かせてくれる構成となっているのですが、「Quest for Fire」はよりビート感の強い作風に、「LUZ」はアップテンポながらもより爽やかでメロウさも感じさせる作風になっています。

また、そんな中でもバラエティーに富んだ作風も魅力的で、例えば「Atra」ではラテン風のパーカッションにフリーキーなサックスが加わるサウンドとなっており、生音的な感触が魅力的。ラストとなる「Les Levres Rouges」でもダビーなアレンジを聴かせてくれます。一方、「Quset for Fire」の「Sottopassaggio」「Regret Lasagna」あたりは80年代っぽい、ちょっとシティポップな色合いと懐かしさを感じさせるサウンドが魅力的な作品となっています。

全体的にはポップなメロディーラインがしっかりと流れている曲ばかりで、特に「LUZ」に収録されている「Out Sailing」「Hold On」など、メロディアスな歌を聴かせてくれ、そのポップな要素がよりクッキリとあらわれています。そしてなんといっても気持ちよかったのは、疾走感あるサウンドを聴かせるトランシーな楽曲。「Jeremy Irons」はまさにそんな疾走感あふれるサウンドにとても心地よさを感じますし、特に気持ちよかったのは、スペーシーでミニマルテイストなサウンドがトランシーなリズムで展開していく「Edgeware Rd」で、聴いていて軽くトラップできそうな気持よさになっています。

終始、心地よさを感じさせるハウスミュージックの傑作アルバム。LP盤のみリリースということで、いかにもクラブ向けといった感じなのですが、ストリーミングでも普通に聴けるので、広いリスナー層が十分楽しめる、いい意味でポップなアルバムだと思います。ハウス、テクノ、エレクトロ系が好きなら文句なしにお勧めの作品です。

評価:★★★★★

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2022年6月10日 (金)

バンド名の由来はあの名曲!

Title:Growing Up
Musician:The Linda Lindas

今、最も話題になっているガールズパンクバンド、The Linda Lindas。メンバー全員10代という若さで、さらにドラムスのミラ・デラガーザに至っては、若干11歳(!)。昨年5月、人種差別をテーマとした楽曲「Racist, Sexist Boy」の演奏動画がTwitterに投稿されると大きな話題を呼び、トム・モレロやレッチリのフリーなどといったそうそうたるメンバーが絶賛。オフスプリングやNOFXも所属したパンクロックのレーベル、エピタフ・レコードと契約を結び、ついにリリースされたデビューアルバムが本作となります。

このバンド名である「The Linda Lindas」という名前、日本人ならブルハの名曲を頭に思い浮かべる人が多いでしょうが、もともと日本映画の「リンダリンダリンダ」、さらにはそのタイトルの元となった「リンダリンダ」にちなむものだとか。ライブでは「リンダリンダ」のカバーも披露しているようです。また、メンバーはアジア系(ただし、日系ではなく中国系だそうです)及びラテン系アメリカ人によるグループになっており、「Racist,Sexist Boy」もコロナ禍の中で受けた人種差別が元となっているそうです。

そんな彼女たちの作品は、まさに正統派なガレージパンクといった印象。冒頭を飾る「Oh!」などもほどよくヘヴィーなギターサウンドを聴かせつつ、メロディーはポップ。キュートな彼女たちのボーカルもポップな印象をさらに強めています。その後も、軽快でメロディアスな「Growing Up」「Talking to Myself」を挟んで「Fine」はヘヴィーなギターサウンドに、シャウト気味でちょっと調子をはずしたようなボーカルは、まさにパンクロックの王道を行くような作風になっています。

その後も疾走感あるギターロックの「Nino」や、ヘヴィーな作風ながらメロがメランコリックな「Why」、ちょっとボッサ的な味付けのギターがアルバムの中でインパクトとなっている「Cuantas Veces」、ヘヴィーなギターにメランコリックなメロが印象的な「Remember」「Magic」とテンポよく続きます。1曲あたり長くて3分程度、短いと1分台という作品が続き、この展開の速さもいかにもパンクロック的です。

そしてラストを飾るのが話題となった「Racist,Sexist Boy」。いままでの中でももっともヘヴィーでメタリックなギターサウンドにシャウト気味のボーカルが印象的で、彼女たちの強い主張も感じられます。

歌詞も

「Racist, sexist boy
You are a racist, sexist boy
And to have really take the joy
Fake dance, shoot and destroy
You are a racist, sexist boy」
(「Racist,Sexist Boy」より Written by Eloise Wong & Mila De La Garza)

と、日本語訳が不要なほどかなりストレートな歌詞が印象的。特にコロナ禍の中、欧米ではアジア系への差別が社会問題となりましたが、そんな中でストレートに響いてくる歌詞の内容となっています。

かなり勢いのあるバンドサウンドを聴かせてくれる一方で、王道なだけに若干、目新しさのなさを感じてしまいますし、バンドサウンドとしてもメロディーラインにしても、それだけで聴かせるにはちょっとインパクトの不足感は否めません。また、昔なら、大人が眉をひそめていた「若者の叫び」のパンクロックの歌詞を、「大人」が絶賛する構造は、ビリー・アイリッシュでも見られましたが、若干、もやもやした感じが残ってしまいます・・・。

全体的には、まだまだこれからかな、とも感じるのですが、もっとも彼女はまだ10代。これからまだまだ伸びしろのあるバンドであることは間違いありません。そういう意味でも今後が非常に楽しみになってくる反面、大人の社会に飛び込んで、変につぶされたりしないことも願うのですが。ただ、これからへの期待も含めて、間違いなく今、チェックしておきたいバンドです。今年のサマソニに来日も予定しているとか。一度ライブも見てみたいなぁ。

評価:★★★★

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2022年6月 7日 (火)

とにかくカッコいい!!

Title:Fear Of The Dawn
Musician:Jack White

ソロ名義としては約3年ぶり。今や既にギターレジェンドとしての風格すら感じさせるJack Whiteの4枚目となるソロアルバムがリリースされました。もともと、彼の名前が世に広まったThe White Stripesの時代から、ブルースロックの影響を強く感じるガレージロックでロックリスナーを虜にしてきた彼。今回のソロアルバムに関しても、まずはロックリスナーからしてみれば、無条件でカッコいい!!と叫びたくなるようなロックが繰り広げられています。

彼の楽曲でカッコいいと思わせる最大の要素は間違いなく、そのギターのリフでしょう。1曲目「Taking Me Back」の思いっきりエフェクトをかけつつもヘヴィーに展開するギターリフにまずはグッと来るでしょうし、「The White Raven」のノイジーなギターリフも大きなインパクトに。「That Was Then,This is Now」も意外なポップなメロディーラインが耳を惹くのですが、ここでもメロディーに合わせたテンポ良いギターリフが耳に残ります。

ギターリフ主導のガレージロックで、昔ながらもハードロックの要素を強く取り入れているというのも大きな魅力なのですが、一方でギターサウンドにエフェクトも多く取り入れており、時としてサイケ的な要素も感じられる独特の音楽性も大きな魅力。特に「Eosophobia」の冒頭ではダブ的な要素も取り入れており、音楽性の幅広さを感じさせます。

また、「Hi-De-Ho」では、冒頭、歪んだギターサウンドでサイケ的にスタートしつつ、A Tribe Called QuestのQ-Tipがゲストで参加し、ラップが展開されています。さらに「What's the Trick?」ではヘヴィーなギターリフにシャウト気味なラップが入るミクスチャーロックなナンバー。さすがにHIP HOPやミクスチャーロックだけで「今風」といった時代ではないのですが、ただ、エフェクトを加えたギターサウンドといい、単純なルーツ志向とは少々異なった音楽性も大きな特徴となっています。

さらにグイグイと食い込んでくるヘヴィーなサウンドと反して、メロディーラインについては意外とポップな印象を受けるのも特徴的。特に「Morning,Noon and Night」ではヘヴィーなサウンドをバックに、意外とポップなメロを繰り広げていますし、ラストの「Shedding My Velvet」でもピアノも取り入れて聴かせるメランコリックなメロディーが印象に残ります。

前作「Boarding House Reach」ではさらにゴスペルやラテンなどの要素を取り入れて、自由度の高い音楽性が魅力的な作品になっていました。今回のアルバムに関しても、前作から引き続きHIP HOPの要素を取り入れるなど、様々な音楽性は感じさせます。ただ、前作に比べると、アルバムとしての統一感は増し、グッと引き締まったアルバムになったようにも感じます。ちなみに7月には、早くも今年2枚目となるアルバム「Entering Heaven Alive」もリリースも予定されているとか。かなり精力的な活動を続ける彼。その理由もわかる充実作でした。

評価:★★★★★

Jack White 過去の作品
BLUNDERBUSS
Lazaretto
Boarding House Reach


ほかに聴いたアルバム

GOLD/Alabaster DePlume

イギリスはロンドンを拠点に活動を続けているサックスプレイヤーによるニューアルバム。サックスでムーディーに聴かせる作風で、くすんだ雰囲気も魅力的。所々入るトライバルなサウンドも魅力的で、独特のサウンドを聴かせる構成は非常に魅力的。また、フォーキーだったり、哀愁感たっぷりだったりするメロも意外とポップで聴きやすさも感じます。ただ、19曲1時間強という構成は、長すぎるとい感じではないものの、似たタイプの曲が多く、ちょっと最後の方は飽きが来てしまった感も・・・。12曲程度の構成だったら、文句なしの傑作だったと思うのですが。

評価:★★★★

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2022年6月 4日 (土)

「大人」なレッチリ

Title:Unlimited Love
Musician:Red Hot Chili Peppers

日本でも高い人気を誇るアメリカのロックバンド、レッチリことRed Hot Chili Peppersの約6年ぶりとなるニューアルバム。本作ではギタリストにジョン・フルシアンテが復活。「Stadium Arcadium」以来の参加となっています。また、前作「The Getaway」ではプロデューサーにデンジャー・マウスを起用。結果として賛否両論の内容になっていましたが、今回の作品はプロデューサーとして再びリック・ルービンを起用。そういう意味では、いつものレッチリに戻ってきたアルバムといえるかもしれません。

ただ、前作は非常におとなしい雰囲気の大人のアルバムに仕上がったという印象のある彼ら。今回のアルバムに関しては、その印象がさらに強くなった感じがします。彼ららしいファンキーなリズムを全面に押し出したような作品は少なめ。代わりに、メランコリックなメロディーラインを前に押し出して、曲を聴かせるような楽曲が、さらに増えた感もあります。

例えば1曲目を飾る「Black Summer」などは、まさにそんな哀愁感あふれるメロディーラインが前面に出てきて、歌を聴かせる楽曲になっていますし、「Note the One」などもメランコリックなメロディーをしっかりと聴かせてくれます。先行シングルとなっている「These Are the Ways」も落ち着いた雰囲気のギターロックナンバー。終盤も「The Heavy Wing」もメランコリックに聴かせる楽曲ですし、ラストを締めくくる「Tangelo」に至っては、アコギ弾き語りでしんみりと聴かせる楽曲となっています。

もちろん一方では、レッチリらしいファンキーなサウンドはもちろん健在。「Aquatic Mouth Dance」はタイトル通り、ファンキーなリズムを軽快に聴かせてくれる楽曲ですし、先行シングルの「Poster Child」なども、ミディアムテンポで聴かせる楽曲ながらも、レッチリらしいファンキーなグルーヴ感をしっかり聴かせてくれるのはさすがといった感じ。しっかりとファンキーなグルーヴ感を聴かせてくれる曲は、このほかにももちろん多く収録されています。

ただ、全体的には安定感ある内容にはなっているのですが、一方では卒のなさを感じさせる内容に。賛否両論あったとはいえ、新たなチャレンジを感じさせた前作と比べると、全体的には無難な内容になった感はありますし、良くも悪くも「大人のロック」という、誉め言葉がどうなのか微妙な形容詞も頭に浮かんでくる作品になっていました。

また、全17曲1時間13分というちょっと長い収録曲も、6年間というインターバルで作りためた、といった感じなのでしょうが、正直なところ、ちょっと間延びしてしまった印象も・・・。個人的には、いままでの作品のように1時間程度で納めれば、印象的にはグッと良くなったような気もします。まあ、もっとも間違いなく悪いアルバムではないと思いますし、レッチリらしさはしっかりと健在ですし、久々のアルバムとしてファンとしても満足感はある作品だったのではないでしょうか。そういう作品をしっかり出せるあたりにも彼らの実力を感じた、そんな1枚でした。

評価:★★★★

Red Hot Chili Peppers 過去の作品
I'm With You
2012-13 LIVE EP
The Getaway

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2022年5月31日 (火)

ハードコアをベースに様々なサウンドを取り入れる

Title:Diaspora Problems
Musician:Soul Glo

今回紹介するのはアメリカをフィラデルフィアを拠点とするハードコアバンド。本作では、数多くのパンク/ハードコアバンドを世に送り出したインディーレーベル、エピタフ・レコードと契約したことでも話題になっているほか、このアルバムも各所で高い評判を集めているほか、日本でも徐々に評判を集めているようです。

そんな今、最も注目を集めているハードコアバンドのひとつである彼ら。王道的なハードコア路線を軸としつつ、様々な音楽性を取り込んだ作風が大きな特徴となっています。本作でも1曲目「Gold Chain Punk(whogonbeatmyass?)」ではハードコアやスクリーモを取り入れた、激しく勢いのある楽曲を聴かせてくれつつ、続く「Coming Correct Is Cheaper」では同じくハードコア/スクリーモ路線ながらも、疾走感あるギターサウンドはハードロック的な要素も。さらに「Thumbsucker」では軽快なホーンセッションを取り入れており、意外とポップで楽しい作風という印象を受ける曲となっています。

さらにその後も「Driponomics」では女性ラッパーを取り入れてHIP HOP的な要素を加えた上で、ノイジーなエレクトロサウンドを取り入れたナンバー。「We Wants Revenge」は、意外とポップなメロが流れてくる楽曲なのですが、ヘヴィーなギターサウンドにはメタル的な要素も。ガラッと雰囲気が変わるのがラストの「Spiritual Level Of Gang Shit」で、ラップをメインとしたミクスチャーサウンド。今までのヘヴィーなサウンドを敷き詰めたような雰囲気から一転、ラップの部分ではグッと音を抑えたメロウなサウンドを聴かせてくれます。

ハードコアやスクリーモ、HIP HOPにメタル、ハードロック、パンク、ノイズなどの要素をごちゃまぜにしたサウンドが大きな特徴で、ここに加わるのがピアース・ジョーダンの強烈に言葉を詰め込んでシャウトするボーカル。歌詞はなかなか聴き取りにくいものの、反差別をテーマとした社会派なメッセージが多いのだとか。アルバムを通じてエモーショナルに聴かせるボーカルは、彼の強いメッセージ性の現れと言えるのでしょうか。

そんな訳で、様々なサウンドを取り入れながらも、終始、シャウトするボーカルとヘヴィーなバンドサウンドが繰り広げられる作品ながらも、意外と根底にはポップなメロディーラインが流れており、同時に意外と聴きやすさも感じさせるアルバムにもなっています。ヘヴィーなサウンドの中に流れるギターのフレーズが意外とメロディアスだったし、「We Wants Revenge」のように、シャウトするボーカルの中に、ポップなフレーズが顔をのぞかせる楽曲も。意外とポップであると感じるリスナーも少なくないのではないでしょうか。

全12曲40分弱という、ちょうどよい長さなのも大きなポイント。バラエティーあるサウンドと合わせて、最後まで全くダレることなく、一気に楽しめることの出来る傑作アルバムになっていました。この手のバンドはフェス受けもしそうですし、今後、日本でもさらに注目が集まりそう。来年あたり、サマソニで来日するのでは?今のうちにチェックしておきたい1枚です。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

JAPANESE SINGLES COLLECTION-GREATEST HITS-/EARTH,WIND&FIRE

ここでも何度か紹介している、主に80年代に人気を博した洋楽ミュージシャンの日本でのシングル曲をまとめた「JAPANESE SINGLES COLLECTION」シリーズ、今回はEARTH,WIND&FIRE。EW&Fというと、イメージ的には「September」「Fantasy」のような曲が印象的なのですが、このアルバムを聴くと、時代に応じてそのサウンドをかなり変化させたことに気が付かされます。具体的には初期の作品は、もっとソウル寄りのファンクミュージックを聴かせてくれていますし、逆に後期の作品になると、AORにグッと近寄った楽曲になってきます。ただ、どの時代の曲もグルーヴ感あるサウンドとポップなメロディーラインが魅力的で、いままで正直、EW&Fの曲はあまり聴いてこなかったのですが、このアルバムで一気に惹かれました。遅ればせながら、EW&Fの作品をいろいろと聴いてみたくなったベスト盤でした。

評価:★★★★★

LABYRINTHITIS/Destroyer

カナダのシンガーソングライター、Dan BejarによるDestroyerによる約2年ぶりとなるニューアルバム。前作「Have We Met」は彼の渋みのあるボーカルで聴かせるタイプのアルバムでしたが、今回は前作同様、エレクトロサウンド主体のニューウェーヴ路線ながらも、軽快でポップにまとめた作品が並んでおり、前作よりも楽曲自体のインパクトもあり、ポップで聴きやすい印象を受ける作品になっていました。

評価:★★★★★

Destroyer 過去の作品
Have We Met

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2022年5月30日 (月)

エレクトロサウンドながらもアコースティック的な暖かさを感じるアルバム

Title:Classic Objects
Musician:Jenny Hval

ノルウェー出身のシンガーソングライター、Jenny Hval(ジェニー・ヴァル)のニューアルバム。前作「The Practice of Love」も大きな評判を呼び、さらにLost Girlsのメンバーとしても活躍。Lost Girlsとしてリリースしたアルバム「Menneskekollektivet」も高い評判を呼びました。その前作「The Practice of Love」から約2年半ぶりとなるニューアルバム。本作ではインディーレーベルの名門、イギリスの4ADに移籍し、移籍後第1弾アルバムとなります。

その前作「The Practice of Love」ではエレクトロサウンドを使った幻想的な作風が大きな魅力となったアルバムでした。今回のアルバムも前作同様、シンセを用いたドリーミーな作風が大きな魅力となっています。ただ、前作以上に、ドリーミーなサウンド以上に、彼女のソプラノボイスによる歌にまず耳を奪われる作風に。冒頭を飾る「Year of Love」もエレピを使ったアレンジは比較的シンプルにまとめあげられており、彼女のボーカルと、メランコリックなその歌にまずは耳が行く作品になっていますし、タイトルチューンである「Classic Objects」もファルセット気味に歌われる、彼女のファンタジックなボーカルが強い魅力となっています。

また、ドリーミーなサウンドという点が前面に来ていた前作と比べると、今回の作品は、エレクトロサウンドが全体に流れつつも、どこかアコースティックテイストな暖かみも感じました。それは彼女のソプラノボイスのボーカルが大きな要因になっていたのでしょうし、他にも例えば、「Classic Objects」ではトライバルなパーカッションが、楽曲の中でリズムを刻んでいますし、「Year of Sky」なども、同じくトライバルなパーカッションが鳴り響きつつ、彼女のソプラノボイスを重ねることによって、ファンタジックな作風を作り上げています。

さらに最後に流れる「The Revolution Will Not Be Owned」では、ピアノとドラムスでジャジーな雰囲気でスタート。彼女のソプラノボイスで美しく歌われる歌を、ピアノとドラムスが底支えする作風となっています。結果として、シンセの音も入っているものの、非常にアコースティック的な暖かさを感じさせる楽曲となっていました。

エレクトロサウンドが主軸となりつつ、ドリーミーなサウンドを聴かせるという点は前作と同様。ただ、アコースティックなパーカッションやバンドサウンドを入れて、さらには彼女のソプラノボイスを前面に押し出すことによって、エレクトロサウンド主体ながらも、アコースティックな暖かさを感じさせるという、ちょっと不思議な感覚のアルバムに仕上がっていました。

もちろん前作同様、いい意味でスノッブさを感じさせないポップなメロディーラインは今回も健在で、そういう意味では広いポップスリスナー層にお勧めできそうな、聴いていて素直に心地よくなるアルバムという点は前作と同様。今回も文句なしの傑作アルバムに仕上がっていました。実は彼女、なにげにキャリア的には15年以上のキャリアを誇る中堅のシンガーソングライター。ここに来て、徐々に世界的な注目を集めてきたようで、徐々に日本でも知名度を広げてくるのでしょうか。今後の活躍に期待です。

評価:★★★★★

Jenny Hval 過去の作品
The Practice of Love


ほかに聴いたアルバム

Warm Chris/Aldous Harding

ニュージーランドを拠点に活動しているシンガーソングライターの4枚目となるアルバム。本作はニュージーランドのチャートで1位を獲得するなど、大きな注目を集めており、また、本作も、上で紹介したJenny Hvalと同様、4ADからのリリースとなり、ニュージーランド本国のみならず、世界的な注目を集めています。全体的にはピアノやアコギをベースとしたアコースティックなサウンドでしんみりフォーキーな作風を聴かせるミュージシャン。ただ、ところどころにギターサウンドを入れてきたり、エレピを入れてきたり、サウンドが微妙に歪んだりと一癖あるところがユニークな点。もっとも、全体的には暖かい雰囲気のフォーキーなポップスで統一されており、聴きやすさを感じる1枚となっています。

評価:★★★★★

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