ヒットチャート2012年

2012年12月26日 (水)

今年最後のヒットチャート

今週も、シングルチャートは新譜ラッシュの一方、アルバムチャートは新譜少な目に。そのため、シングル、アルバム同時にアップします。

今週のシングルチャート

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今年最後の週間チャート。シングルチャートは最後の最後まで新譜ラッシュとなりました。

今年最後の1位は、AKB48がらみ。乃木坂46「制服のマネキン」がランクイン。エレクトロアレンジは今風ながらもメロは王道の歌謡曲路線。タイトルや歌詞は秋元康っぽい感覚だよなぁ。初動売上23万2千枚は「走れ!Bicycle」の18万6千枚からアップ。デビュー以来、初動売上は右上がり傾向が続いていて、人気が一段落した感のあるAKBがらみで、数少ない気を吐くユニットになっています。AKBがらみといえば、NMB48「北川謙二」が、先週の34位から9位にランクアップし、ベスト10に返り咲いています。

2位は、韓国のバンドCNBLUE「Robot」。軽い感じのポップスロックなのは相変わらず。初動4万2千枚は、1位を獲得した前作「Come on」の3万3千枚よりアップ。2作ぶりのベスト3ヒット。

3位には、ハロプロ系アイドルユニット、Berryz工房「WANT!」がランクイン。こちらは完全、今風のエレクトロダンスチューン。3位は自己最高位タイ。ただし、初動売上2万4千枚は、前作「cha cha SING」の2万9千枚からダウン。

4位初登場は、ボーカル京の喉の不調のため、一時活動を休止していたDIR EN GREYの1年半ぶりのニューシングル「輪郭」。ヘヴィーなバンドサウンドが持ち味の彼らですが、新作はファルセットボイスを用いた幻想的な雰囲気の曲に。てか、喉の不調で活動休止だったのに、こういう曲だとまた喉を痛めない??(^^;;初動売上2万2千枚は、前作「DIFFERENT SENSE」の2万5千枚から若干のダウン。

6位にGReeeeN「雪の音」が入ってきました。初動売上は1万5千枚。ベスト10を逃した前作「OH!!!!迷惑!!!!」の8千枚よりアップ。JR東日本の「JR SKI SKI」CMソング。「JR SKI SKI」といえば、かつてZOOの「Choo Choo TRAIN」やglobeの「DEPARTURES」のヒットを産み出した、タイアップ曲がヒットする「名門」的なCM。前作より大幅アップは、前作がアルバム先行ということもありましたが、タイアップ効果も?もっとも、CM自体、関東ローカルなので、関東人以外にとっては、全く馴染みのないCMなのですが・・・。

ウィンターソングが続きます。7位はGACKT「WHITE LOVER-幸せなトキ-」。GACKTが出演しているkissmarkの「Rouge et Noir」CMソング。初動1万2千枚は、前作「白露-HAKURO-」の1万3千枚から若干のダウン。

8位には、EXILEと同じ事務所の男性ボーカルグループ、DEEP「夜風」。王道のバラードナンバー。2作ぶりのベスト10返り咲きでしたが、初動売上1万1千枚は、14位に終わった前作「GO」と横バイ。低水準のチャートに助けられた形に。

最後。今年最後の初登場。10位に人気声優豊崎愛生「オリオンとスパンコール」がランクインしてきました。軽快で明るいギターロック風のポップチューン。初動売上9千枚で、20位に終わった前作「シロツメクサ」の8千枚から若干のアップ。ベスト10ヒットは、「春風 SHUN PU」より3作ぶりですが、こちらも低水準のチャートに助けられた形になっています。


今週のアルバムチャート

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今週もまた、ベスト盤が目立つヒットチャートに。

今年最後のチャートの1位を獲得したのは、人気ポップユニット、いきものがかりのバラードベスト「バラー丼」が獲得しました。初動売上は10万7千枚。大ヒットしたベスト盤「いきものばかり」の45万7千枚はもちろん、直近のオリジナル「NEWTRAL」の19万2千枚からもダウン。さすがにバラードベストだと、熱心なファン向けのアイテムに留まったということでしょうか・・・。

このベスト盤をはじめ、今週もベスト盤が目立つチャートに。2位は、先週1位のEXILEのベスト盤「EXILE BEST HITS-LOVE SIDE/SOUL SIDE-」がベスト3をキープした他、4位に松任谷由実「日本の恋を、ユーミンと。」、7位8位にYUI「GREEN GARDEN POP」「ORANGE GARDEN POP」がそれぞれベスト10をキープ。さらに初登場として、10位にエレファントカシマシ「THE BEST 2007-2012 俺たちの明日」がランクイン。2009年に3枚同時リリースされたベスト盤「エレカシ 自選作品集」に続く形でのベスト盤。初動売上は1万3千枚で、直近のオリジナル「MASTERPIECE」の1万5千枚よりダウン。ただし、「エレカシ 自選作品集」のうち、もっとも上位にランクインした「PONY CANYON 浪漫記」の初動2千枚よりは大幅にアップしています。

初登場はあと2枚。5位に木村カエラ「Sync」、そして6位に槇原敬之「Dawn Over the Clover Field」がそれぞれランクインしています。

木村カエラは1年2ヶ月ぶりのニューアルバム。前作「8EIGHT8」は見事1位を獲得したのですが、今回はベスト3にも入れず。デビューアルバム「KAELA」以来のベスト3陥落となりました。初動売上も2万1千枚と、前作の初動4万2千枚から半減。前々作「HOCUS POCUS」の4分の1となっており、かなり厳しい結果となっています。

マッキーの新作は、こちらも約1年5ヶ月ぶり。順位は前作「Heart to Heart」と同じですが、初動売上1万8千枚は、2万枚だった前作からダウン。人気は根強いものの、初動売上は漸減傾向。最近、目立ったヒットがないだけに、そろそろシングルのスマッシュヒットがほしいところなのですが・・・。

そんな訳で、今年最後のヒットチャートは以上。新年最初の週間チャートは1月7日ということなので、次のチャート評は1月7日かな??それでは!

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2012年12月19日 (水)

男性グループが目立つチャート

今週も、アルバムの新譜が比較的少なめ。ということで、シングル・アルバム同時にチャート評をアップしました。

今週のシングルチャート

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今週のヒットチャートは、妙に男性アイドルグループの目立つチャートになりました。

まずはベスト3。1位にジャニーズ系、NEWS「WORLD QUEST」、一方3位には韓流男性アイドルグループSHINee「1000年、ずっとそばにいて・・・」と2組の男性アイドルグループがランクイン。2位だった先週1位AKB48「永遠プレッシャー」を挟む形になりました。

NEWSは日テレ「FIFAクラブワールドカップジャパン2012」イメージソング。かなり難易度の高そうなポップスで、聴いていて、歌唱力的にかなり厳しいものが・・・。初動売上は13万枚。前作「チャンカパーナ」の24万4千枚から大幅ダウン。ただ、前作は特典や、CDのリリース形態でかなりドーピングしているので、単純比較は出来ないかも。もっとも、前々作「Fighting Man」の15万枚からもダウン。

2位SHINeeは、爽快なポップナンバー。こちらも初動4万枚は、前作「Dazzling Girl」の9万7千枚より大幅ダウン。前々作「sherlock」の4万8千枚よりも下回る、ちょっと厳しい結果に。

男性グループは、4位以下も続きます。まずは日韓アイドルグループ。4位に日本勢Lead「Still」、5位に韓流U-KISS「Distance...」が並んでランクイン。

Leadはマイナーコード主体のエレクトロ風のポップナンバーで、K-POPと歌謡曲の中間あたりを行くような路線。前作「Wanna Be With You」は初動2万3千枚で、自己最高位3位を記録しましたが、本作は、初動3万枚とさらにアップ。U-KISSは、ありがちなR&B風のウインターバラード。初動2万9千枚は、前作「One of You」から横バイ。

さらにアイドルグループではなく、ロックバンドなのですが、こちらも男性のバンドが2組ランクイン。6位にLUNA SEA「The End of the Dream」、10位にバロック「キズナ」がそれぞれランクイン。一応、どちらもヴィジュアル系で括られそうなバンドです。

LUNA SEAは、ヘヴィーなバンドサウンドに対比するような、河村隆一の端整なボーカルで、ちゃんとLUNA SEAらしさを作り上げているのはさすが。ベテランとしての安定感も感じられます。初動2万2千枚は11年4ヶ月ぶりのニューシングルとなった前作「THE ONE -crash to create-」の2万3千枚から微減。

LUNA SEAに比べるとバロックはかなり軽く感じてしまいますが、打ち込みも入れて、それなりにポップにまとめあげています。2ヶ月連続リリースの第1弾。初動売上1万4千枚は、前作「メロウホロウ」の1万枚よりアップしています。

男性グループは以上ですが、さらに男性ボーカリストがもう1人。7位に三浦大知「Right Now」がランクイン。今風のエレクトロポップとなった新作で、初のベスト10ヒットとなった前作「Two Hearts」の9位初動1万6千枚を、順位、初動売上ともに上回る2万1千枚を記録し、勢いを見せつけました。

そんな男性勢が強かった今週のチャートですが、唯一の女性勢の初登場が8位真野恵里菜「NEXT MY SELF」。来年2月にハロー!プロジェクトを卒業するそうで、ハロプロ最後のシングルとか。爽やかなポップチューンは、まるっきり90年代のガールズポップといった感じ。初動売上1万8千枚は、前作「Song for DATE」の1万2千枚よりアップ。「卒業」のアナウンス効果・・・というよりも、パッケージ数の増加が原因か?


今週のアルバムチャート

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今週1位は、先週と変わらず。

EXILEのベスト盤「EXILE BEST HITS -LOVE SIDE / SOUL SIDE-」が2週連続で1位にランクイン。ナンダカンダ言っても、やはり強さを感じます。初登場最高位は2位、人気声優水樹奈々のニューアルバム「ROCKBOUND NEIGHBORS」がランクイン。初動売上9万6千枚は、オリジナルとしての前作「IMPACT EXCITER」の9万3千枚よりもアップし、強い人気を感じます。

3位には、韓国の男性アイドルグループSS501のメンバー、キム・ヒョンジュンのソロアルバム「UNLIMITED」がランクインしています。初動売上は7万1千枚。B'zが楽曲を提供して話題となった、直近のシングル「HEAT」の初動18万3千枚からは大幅にダウンしています。

続いて、4位以下の初登場ですが、まず4位に、ケツメイシ「KETSUNOPOLIS8」。タイトルは、いつも通りですが、表記がカタカナからアルファベットに変更になっています。前作「ケツノポリス7」は、初動売上が、前々作「6」の26万枚から8万7千枚に大幅ダウンしたのですが、本作はさらにダウンしてしまい、初動売上は5万6千枚。メジャーデビュー以来、はじめてベスト3から陥落という結果になっています。

5位には、ロックバンドflumpool「experience」がランクイン。こちらもメジャーデビュー以降、3作連続最高位2位だったのが、ベスト3からも陥落。初動売上5万枚も、前作「Fantasia Of Life Stripe」の8万1千枚からダウンしてしまいました。

そして初登場最後には、10位に、アメリカのパンクバンドGREEN DAYの、3作連続リリースアルバムの第3弾、¡Tré!」がランクイン。見事、3作連続ベスト10入りとなりましたが、初動売上1万9千枚は、「¡Uno!」の2万6千枚、「¡DOS!」の2万2千枚から順調にダウン。ま、3作連続リリースでは、こういう風になっても仕方ないのでしょうが。

そんな訳で、今週もシングル、アルバム同時紹介となったチャート評。次回は、また来週の水曜日に!

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2012年12月12日 (水)

アニメとEXILEが目立つチャート

先週に引き続き、アルバムの新譜が少なめだったので、今週もシングル、アルバム同時にアップです。

今週のシングルチャート
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今週は、AKB48ご本人様たちのご登場です。

今週1位はAKB48「永遠プレッシャー」が1位獲得。初動売上は107万3千枚。前作「UZA」の112万8千枚より大きくダウン。ただし、今回は、じゃんけんで中央で歌う人を決める、いわゆる「じゃんけん選抜」だった影響が大きく、次回作は下げ止まりそう(?)。もっとも、昨年の「じゃんけん選抜」のシングル「上からマリコ」は119万8千枚を売り上げているため、それに比べても下落傾向なのは明確ですが。

2位初登場はEXILE ATSUSHI「MELROSE ~愛さない約束~」。見てわかるとおり、EXILEのメンバーによるソロ作。ソロシングルとしては3作目なのですが、前2作が、いずれもEXILEのシングルの両A面としてリリースされていたので、単独での発売はこれがはじめて。初動売上は9万2千枚は、EXILEとしての直近作「BOW&ARROWS」とほぼ同水準なので、十分健闘といったところ。ただ、自身の名前に「EXILE」とわざわざ冠しなければいけないあたり、ソロとしての先が見えているような・・・。

3位4位には、GLAYの2作同時リリースのシングルが並びました。3位は「JUSTICE[from]GUILTY」、4位は「運命論」。「JUSTICE~」はエッジの効いたギターサウンドのロックチューン、「運命論」は、バラードナンバー。どちらもいつものGLAYらしい作風だけど、バンドサウンド色が強くなった感じも?初動は前者が4万6千枚、後者が4万5千枚。前作「Bible」の初動4万9千枚よりは若干ダウンしてしまいました。

続いて、それ以下の初登場曲ですが、7位に韓国の男性アイドルグループ2AM「誰にも渡せないよ」がランクイン。前作に続き、王道のバラードナンバー。初動売上1万9千枚は、前作「For you~君のためにできること~」から横バイになっています。

で、表題の通り、今週はアニメがらみのナンバーが目立ったチャート。以下、4曲の初登場はいずれもアニメがらみ。

まず人気動画サイト、ニコニコ動画がらみの作品。6位にEGOIST「名前のない怪物」、9位に√5「新星Ω神話(ネクストジェネレーション)」がそれぞれランクイン。EGOISTは、初音ミクがらみの作品で人気を集めたsupercellプロデュースによる女性ミュージシャン。この曲は、フジテレビ系アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」エンディングテーマ。アニソンというよりも、YUIあたりのガールズロックを彷彿とさせるようなナンバー。初動2万1千枚は、前作「The Everlasting Guilty Crown」の3万1千枚よりダウン。

一方、√5は、人気動画サイト、ニコニコ動画で人気を博したシンガーたちによるユニット。テレビ朝日系アニメ「聖闘士星矢Ω」主題歌。一昔前の特撮モノの主題歌そのもののようなメロと、打ち込み主体のアレンジが非常にチープで、聴いていてちょっと厳しいものが・・・。初動売上1万2千枚は、前作「Love Doctor」の1万3千枚から若干ダウン。

そしてもう2曲は、いずれもアニメ「黒子のバスケ」のキャラクターソング。8位に青峰大輝(諏訪部順一) 「TVアニメ『黒子のバスケ』キャラクターソング SOLO SERIES Vol.9(UNSTOPPABLE)」、10位に笠松幸男(保志総一朗) 「TVアニメ『黒子のバスケ』キャラクターソング SOLO SERIES Vol.11(NEVER LOOK BACK)」がそれぞれランクインしています。初動売上は、それぞれ1万4千枚、1万1千枚。直近は、「Vol.6」~「Vol.8」が同時リリースされており、「Vol.6」の12位初動8千枚が最高だったので、それよりは大幅アップ。唯一ベスト10入りしている高尾和成「TVアニメ『黒子のバスケ』キャラクターソング SOLO SERIES Vol.5(F.O.V.)」の9千枚よりもアップしています。また、「黒子のバスケ」がらみのキャラソンとしては、直近が緑間真太郎(小野大輔),高尾和成(鈴木達央)「TVアニメ『黒子のバスケ』キャラクターソング DUET SERIES VOL.3(とある信者の果敢な毎日)」が初動2万4千枚なので、こちらからは大きくダウンしています。


今週のアルバムチャート

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今週は、ベスト3がベスト盤で占めました。

まず1位はEXILEのベスト盤「EXILE BEST HITS -LOVE SIDE / SOUL SIDE-」がランクインしています。EXILEのメンバーが積極的にテレビに出ていたり、かなりプロモーションをかけているようですが、初動売上は38万2千枚。オリジナルとしての直近「EXILE JAPAN」の35万枚よりはアップしていますが、ベスト盤としてはかなり微妙な数字。ベスト盤を乱発している影響も強いみたいで、ベスト盤として直近のバラードベスト「EXILE BALLAD BEST」の初動94万枚から大幅減という厳しい結果になっています。

2位3位は年末の紅白を最後に活動休止を宣言したYUIのベスト盤が並んでランクイン。「GREEN GARDEN POP」が2位、「ORANGE GARDEN POP」が3位に入ってきています。初動売上はそれぞれ11万6千枚、11万5千枚。直近のオリジナル「HOW CRAZY YOUR LOVE」が初動13万3千枚なので、ベスト盤にも関わらずオリジナルよりもダウンというちょっと厳しい結果に。

続いて、4位以下の初登場ですが、まずは6位。韓国の男性アイドルグループBIGBANGの、日本のドームツアーを記念してリリースされた企画盤「SPECIAL FINAL IN DOME MEMORIAL COLLECTION」がランクイン。初動売上4万5千枚は、直近のオリジナル「ALIVE」の5万2千枚よりダウンとはいうものの、企画盤という内容ではかなりの健闘。もう、ここらへん、固定ファンで売上が固められている感じか?

7位には、浜崎あゆみのミニアルバム「again」がランクインです。デビュー15周年の5ヶ月連続リリースの第2弾。初動売上は3万4千枚で、第1弾「LOVE」の6万4千枚よりダウン。もっとも、発売日が12月8日の土曜日で、集計対象期間が短かった影響も大きいのでしょうが。

最後、沖縄出身のバンド、HY「Route29」が9位に入ってきています。NHK連続テレビ小説「純と愛」の主題歌「いちばん近くに」を歌った影響か、紅白初出場2度目の紅白出場を決めた彼ら。(すいません、当初は「初出場」と書いたのですが、今回、2度目の出場みたいです)その「いちばん近くに」も収録されたアルバムです。ただ、売上は、初動売上が急減した前作「PARADE」の2万4千枚からさらにダウンの1万8千枚。かなり厳しい状況になってきました。紅白出場で、起死回生なるか?

そんな訳で、チャート評は以上。また来週は水曜日にシングルチャート評の予定!

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2012年12月 5日 (水)

上位はドラマ主題歌&やはり強いミスチル

今週のシングルチャート
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今週1位は、ちょっとわかりにくいのですが、これ、ジャニーズ系です。

1位は、The MONSTERS「MONSTERS」。こちら、TBS系ドラマ「MONSTERS」の主題歌で、The MONSTERSは、このドラマで共演している香取慎吾と山下智久によるユニット。初動売上は16万枚を記録。この楽曲、もともとはSMAPのアルバム「GIFT of SMAP」に収録されていた曲だそうですが、それにも関わらず、SMAPの直近作「Moment」の初動13万7千枚、山下智久の直近作「LOVE CHASE」の11万9千枚を上回る結果になっています。ちょっと大人の雰囲気のエレクトロダンスナンバーで、5形態というシングルの売上形態の数の影響もありそうですが、ドラマからの浮動層も取り込んだヒットになったのでしょう。

2位もドラマ主題歌。フジテレビ系ドラマ「結婚しない」の主題歌、コブクロ「紙飛行機」が入ってきています。こちらは、1位の曲とはうってかわって、爽やかなポップチューン。ただ、ドラマ主題歌という好タイアップにも関わらず、初動売上4万枚は、前作「あの太陽が、この世界を照らし続けるように。」の4万8千枚からダウン。下落傾向が続いているのが気になるところです。

3位4位は、韓流。3位は男性アイドルグループBOYFRIEND「キミとDance Dance Dance」、4位はポップスバンドFTISLAND「Polar Star」がそれぞれランクイン。BOYFRIENDは、所属がビーイングということでも話題に。軽快な正統派アイドルポップス。初動3万7千枚は、デビュー作だった前作「Be my shine~君を離さない~」の5万4千枚からダウン。FTISLANDは、90年代の正統派J-POPという感じのポップスロック路線。初動は前作「TOP SECRET」の3万4千枚から3万7千枚にアップ。ここ数作、3万9千枚→2万8千枚→3万4千枚→3万7千枚と推移しており、このあたりの水準に落ち着いた感じか?

以下、初登場曲が続きます。5位は、SAKEROCKとしての活動や、俳優としても活躍している星野源「知らない」が入ってきました。暖かい雰囲気のバラードナンバー。初動売上は2万6千枚で、前作「夢の外へ」の2万5千枚から若干アップ。

6位はハロプロ系アイドルグループ、スマイレージ「寒いね。」がランクイン。マイナーコード主体の昔ながらのアイドルソングにエレクトロなアレンジは、前作に引き続き。初動売上1万9千枚は、前作「好きよ、純情反抗期」の2万2千枚よりダウン。前々作「ドットビキニ」の初動2万枚の水準に戻りました。

7位は、ファッションモデルなどで活躍する春奈るな「Overfly」がランクイン。これがデビュー2作目で、初のベスト10ヒット。初動売上1万8千枚は、13位だった前作「空は高く風は歌う」の1万枚からアップ。爽快感とスケール感のあるポップソングになっています。

最後10位には、EXILEの事務所からデビューした女性グループFLOWER「恋人がサンタクロース」がランクイン。ご存知、ユーミンのヒット曲のカバー。カラオケレベルの平凡なカバー・・・。初動売上は1万3千枚で、13位だった前作「forget-me-not~ワスレナグサ~」の1万枚よりアップ。デビューシングル「Still」以来のベスト10ヒットとなりました。


今週は、アルバム初登場が少なめだったので、アルバムチャートも同時に。

今週のアルバムチャート

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今週1位は、やはり圧倒的な強さです。

今週1位は、Mr.Childrenのニューアルバム「[(an imitation) blood orange]」が獲得。今年は既に2枚のベスト盤をリリースし、大ヒットを記録した彼らですが、それに続いて、なんとオリジナルまで発売。ファンにとってはうれしい1年になりました。初動売上は53万枚で、前作「SENSE」の50万1千枚よりもアップ。直近のベスト盤「2005-2010<macro>」の73万1千枚からは大きく下回りましたが、それは仕方ないでしょう。ただ、前々作「SUPERMARKET FANTASY」の初動70万1千枚を考えると、もうちょっとがんばってほしかった気もしますが・・・。

2位は、先週1位だった松任谷由実「日本の恋と、ユーミンと。」がワンランクダウンながらも2位をキープしています。

3位は初登場。韓国の女性アイドルグループ少女時代「GIRL'S GENERATIONII~Girls&Peace~」が入ってきています。シングルでは苦戦気味の彼女たち。アルバムも、初動11万6千枚で、まだまだ韓流の中では強い方とはいえ、前作「GIRL'S GENERATION」の23万2千枚から半減以下という厳しい結果に。先週も書いた通り、浮動層を取り込んだK-POPのミュージシャンの人気が急激に落ち込んでいる模様。

続いて4位以下の初登場ですが、まず4位にUVERworld「THE ONE」がランクインです。初動売上9万5千枚は、前作「LIFE 6 SENSE」から横バイ。安定した人気を保っていますが、高水準となったチャートの影響で、デビューアルバム「Timeless」以来6作ぶりのベスト3落ちとなってしまいました。

5位には男性R&Bシンガー清水翔太「MELODY」が入ってきました。初動売上2万8千枚は、前作「Naturally」の1万8千枚からアップ。ここ最近、急減傾向が続いていましたが、下げ止まったばかりか、大幅に回復し、人気のほどを見せつけています。

初登場最後は8位。鷺巣詩郎「Shiro SAGISU Music from“EVABGELION 3.0”YOU CAN(NOT)REDO.」がランクイン。こちら、タイトル通り、映画「エヴァンゲリヲン新劇場版:Q」で使用されている楽曲を収録したアルバム。ただ、残念ながら主題歌宇多田ヒカルの「桜流し」は収録されていませんが。アニメ系のベスト10入りは珍しくなくなった昨今ですが、お茶の間レベルまで少なくとも名前は知られているようなエヴァンゲリヲンのサントラ盤の割りには、思ったほど伸びなかった感じも。

そんな訳で、今週のチャート評は以上。来週はまた、シングルは水曜日、アルバムは木曜日に更新予定です。

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2012年11月29日 (木)

たまには「大人」のヒット曲 その2

今週のアルバムチャート

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今週のアルバムチャートは、話題のあのベスト盤が見事1位獲得。

 

松任谷由実のオールタイムベスト「日本の恋と、ユーミンと。」が見事1位を獲得。初動売上は33万6千枚。直近のオリジナルアルバム「Road Show」の3万3千枚の10倍以上。先日リリースされた山下達郎のベスト盤が初動27万5千枚だったので、それを上回る結果に。さすがに1998年にリリースしたベスト盤「Neue Musik」の初動127万枚には大きく及ばなかったものの、それでも圧倒的な強さは、女王ユーミンの人気が、まだまだ健在であることを証明しました。

2位は加藤ミリヤ「TRUE LOVERS」。さすがにユーミンからは大きく引き離されて、初動売上は5万8千枚。直近は、昨年8月のベスト盤「M BEST」の16万からは大きくダウン。オリジナルとしては前作「HEAVEN」の15万枚からも大きくダウン。ここ最近、アルバムは初動15万枚の横バイだったのですが、大きく初動売上を落とす結果になっています。

3位は、こちらもなにげに強いですね~JUJUのベスト盤「BEST STORY ~Life stories~」が先週と変わらず3位をキープ。「BEST STORY ~Love stories~」も5位にランクインしています。

さて、続いて4位以下の初登場ですが、まず4位。70年代初頭に活躍した伝説のロックバンド、Led Zeppelinが、2007年12月にイギリスO2アリーナで行われたアトランティック・レコードの創始者、アーメット・アーティガンを追悼するコンサートで再結成ライブを行い大きな話題を呼びましたが、そのライブの模様を収録したライブ盤「Celebration Day」(邦題:祭典の日(奇跡のライブ)が、ランクインしてきています。初動売上は3万3千枚。ちなみに、Led Zeppelinの直近作は、2007年にリリースされたベスト盤「MOTHERSHIP」で、この時は初動1万8千枚を記録しています。その数値を上回る売上に、いかにたくさんの熱心なファンが、このライブ盤を心待ちにしていたかがわかります。

6位には、グッと雰囲気がかわって氷川きよし「演歌名曲コレクション17~最後と決めた女だから~」がランクイン。初動売上2万9千枚で、前作「演歌名曲コレクション16~櫻~」の4万枚から大きくダウンしてしまう結果となっています。

7位には3人組ロックバンドback number「blues」が入ってきました。前作「スーパースター」に続く2度目のベスト10入り。初動2万6千枚も、前作の1万枚から倍増以上という好セールスを記録しています。

8位には、パンクミュージシャンKen Yokoyama「Best Wishes」がランクイン。AIR JAM復活と共に、Hi-STANDARDとしての活動も再開した彼ですが、ソロとしても今後も活動を続けていくのですね。初動売上1万9千枚は、前作「Four」の2万4千枚からダウン。

ベスト10最後、9位にちょっと興味深いアルバムがランクインしています。大友直人指揮、東京交響楽団演奏による「佐村河内守作曲:交響曲第1番《HIROSHIMA》」がランクイン。佐村河内守は、広島出身の作曲家で、音楽大学に進まず、独学で作曲の知識を身につけるも、35歳の時に、両耳の聴覚を完全に失い、自殺未遂も起したとか。その壮絶な人生にNHK総合テレビ「情報LIVEただイマ!」にて特集で取り上げられ、一気に注目が集まり、クラシックファン以外からも支持を集め、なんとアルバムが見事ベスト10入りを記録しました。その壮絶な人生もさることながら、それ以上に作曲家としての評価も非常に高いらしく、注目を集めているそうです。

今週のアルバムチャートは以上。チャート評は、また来週の水曜日に~。

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2012年11月28日 (水)

紅白出場歌手決定

この時期恒例、年末の紅白歌合戦出場歌手が発表されました。やはりせっちゃん初出場はうれしいニュース。他にも美輪明宏なんか、なにげに楽しみなんじゃないかと思ったりして。

今週のシングルチャート
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で、今週1位2位は紅白出場組。

1位はAKB48渡辺麻友のソロシングル「ヒカルものたち」、2位には、紅白初出場を決めたももいろクローバーZ「サラバ、愛しき悲しみたちよ」がそれぞれランクインしました。渡辺麻友は、まんまPerfumeかよ・・・といった感じのエレクトロポップ。ソロでは初の1位獲得で、初動9万1千枚は、前作「大人ジェリービーンズ」の8万7千枚からはアップ。ただし、デビューシングル「シンクロときめき」の12万3千枚には大きく届いていません。

ももクロのニューシングルは布袋寅泰作曲によるロック色の強いナンバー。日テレ系ドラマ「悪魔ちゃん」主題歌。初動売上7万3千枚は、桃黒亭一門名義でリリースした前作「ニッポン笑顔百景」の3万4千枚から大きくアップ。ももクロ名義の前作「Z女戦争」の6万7千枚からもアップしており、人気上昇傾向は続いています。ただ、いろいろと話題にのぼることが多い割には、売上は伸びているものの、そののび幅はいまひとつ伸び悩んでいるような。

3位は、EXILEの所属事務所から誕生した、新たな男性グループGENERATIONSのデビューシングル「BRAVE IT OUT」。日テレ系ドラマ「シュガーレス」主題歌に起用され、デビュー作から初動7万1千枚でいきなりのベスト3入り。ただ、楽曲は、完全にK-POPといった感じで、あまりにも個性が感じられないのですが・・・。

で、4位以下初登場なのですが、まず4位にヴィジュアル系バンドシド「V.I.P」がランクイン。TBS系アニメ「マギ」オープニング曲。初動売上は3万4千枚で、前作「S」の2万3千枚よりアップ。アニメ主題歌という好タイアップもさることながら、爽やかなポップスロックは、ヴィジュアル系っぽい癖がなく、広い層に受け入れられそうなナンバーで、それが好セールスにもつながったかも。

さて、今回の紅白歌合戦出場メンバーで、韓流勢がゼロだったことが話題になりました。個人的にも、雨後の竹の子のように出てくる似たり寄ったりのK-POPは好きじゃありませんが、(公式には否定しているものの)領土問題などが露骨に反映させた結果については、正直、少々なんだかなぁ、という印象は抱いてしまいます。そして、偶然のこととは思いますが、今週は、その韓流勢が、なんと4組もランクインしています。

うち初登場が、4位の女性アイドルグループ少女時代「FLOWER POWER」、9位MYNAME「What's Up」、10位SHU-I「大逆転」の3曲。MYNAME、SHU-Iはいずれも男性アイドルグループ。他に、先週2位だった2PM「マスカレード~Masquerade~」も8位をキープしています。

少女時代は、いつもの彼女らしいエレクトロチューン。初動売上2万9千枚は、前作「Oh!」の6万6千枚から大きくダウン。11月28日に発売されたアルバム「GIRL'S GENERATIONII」からの先行シングルという点が、大きく売上を落とした要素ですが、それを加味しても、少々厳しい結果に。逆にMYNAMEは、初動1万9千枚は、前作「Message」の1万2千枚からアップし、初のベスト10入り。SHU-Iも初動1万8千枚で、前作「HITORIJIME」の1万4千枚よりアップしています。

どうも例の竹島問題から端を発した日韓の関係悪化のK-POPへの影響は、少女時代とかKARAとか、K-POPブーム後、人気が出て、かつ、浮動層にも人気が広がったような層には直撃している、一方、熱狂的な固定ファンのみに支持を得ているような「その他大勢」のK-POP勢にはあまり影響は出ていない模様。今後、ますますK-POPが、一部のファン向けの「閉鎖的」なブームになっていくのでしょうか?それでも普通にベスト10入りできちゃうあたり、低水準のチャートを象徴しているのですが・・・。

さて、初登場はもう1曲。ニコニコ動画から人気を博した女性ボーカリスト藍井エイル「INNOCENCE」が6位に入ってきました。アニメ「ソードアート・オンライン」オープニングテーマで、マイナーコード主体の疾走感ある90年代の匂いがするJ-POPチューンは、典型的なアニソンといった印象が。初動2万4千枚は、22位に終わった前作「AURORA」の6千枚から大幅アップ。「MEMORIA」以来のベスト10ヒットに。曲によって、変動が大きい模様。

そんな訳で今週のシングルチャートは以上。アルバムチャートは、また明日~。

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2012年11月22日 (木)

こちらもジャニーズvsK-POP

今週のアルバムチャート

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今週は、アルバムチャートも奇しくもシングルチャート同様、ジャニーズvsK-POPという構図になりました。まず1位は、Sexy Zone「one Sexy Zone」。タイトル通り、これがデビューアルバムとなります。初動売上は8万6千枚。直近のシングル「Sexy Summerに雪が降る」は初動9万5千枚からはダウンしています。

2位は韓流女性アイドルグループ、KARA「ガールズ フォーエバー」。初動売上は7万3千枚。直近の「KARAコレクション」の4万7千枚よりはアップしていますが、こちらはメンバー個々のソロ作を集めた企画盤。前作「スーパーガール」の初動27万5千枚から大きくダウン。かなり厳しい結果になっています。

3位には、先週1位だったJUJUのベスト盤「BEST STORY ~Life stories~」が2ランクダウンながらベスト3をキープ。「BEST STORY ~Love stories~」も4位になっており、3位4位と並んでいます。

以下、初登場はまず6位。イギリスの男性アイドルグループONE DIRECTION「TAKE ME HOME」がランクインです。イギリスの音楽オーディション番組「Xファクター」から誕生したグループで、前作「Up All Night」はイギリスはもとより、アメリカでも1位を獲得して大きな話題となりました。初動売上は2万6千枚。前作「Up All Night」は、最高位10位で、その時の売上が9千枚。その売上を大きく上回る結果になっています。

8位にはアメリカの人気パンクバンド、GREEN DAY「¡DOS!」がランクイン。3部作の2枚目で、9月には「¡Uno!」が発売済み。来年1月には「¡Tré!」のリリースが予定されています。初動売上は2万2千枚。第1弾「¡Uno!」の2万6千枚あらダウンしてしまいました。

9位ランクインは、人気声優坂本真綾のシングル集「シングルクレクション+ミツバチ」。シングル集としては3作目となるアルバム。2005年以降に発売されたシングルが収録されています。初動売上は1万9千枚。直近のミニアルバム「Driving in the Silence」の1万7千枚よりはアップしましたが、シングル集としての前作「シングルコレクション+ニコパチ」の4万1千枚からは大きくダウン。まあ、「ニコパチ」は2003年のリリースなので、CD全体の売上状況からすると、ダウンは妥当でしょうが。

最後、10位には「TVアニメ 黒子のバスケ DRAMA THEATER 2nd GAMES それがボクたちのバスケです」が入ってきています。タイトル通り、アニメ「黒子のバスケ」のドラマCD。初動売上1万4千枚は、ドラマCD第1弾「たまにはいいと思いますよ」の9千枚よりアップ。

今週のアルバムチャートは以上。チャート評は、また来週の水曜日に~。

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2012年11月21日 (水)

今度はジャニーズ系

今週のシングルチャート
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今週はジャニーズ系が1位獲得。Kis-My-Ft2「アイノビート」が1位獲得。初動売上は25万8千枚。前作「WANNA BEEEE!!!」の28万4千枚よりダウン。ただ、3作前の「We never give up!」の24万5千枚よりアップしており(前々作はアルバム先行発売のシングル)、売上的には安定期に入った感じ。相変わらずの王道ジャニーズ系ポップといった感じですが、本作は、ダンスアレンジのDance ver.と、ロック風アレンジのRock ver.の2通りが用意。ただ、パッと聴いた感じでは「ちょっと違うかな?」程度の差。まあ、確かに、大幅に異なるアレンジを楽しむ、というファン層ではないとは思うのですが・・・。

2位は韓国の男性アイドルグループ2PM「マスカレード~Masquerade~」がランクイン。エレクトロなアレンジながらも、歌謡曲風の哀愁感あるメロはちょっとジャニーズ風?初動売上は13万枚で、前作「Beautiful」の14万1千枚からダウン。前作は初動が倍以上になる大躍進となりましたが、頭打ちになった模様。

3位には、EXILEの弟分男性ユニット、三代目J Soul Brothers「Powder Snow~永遠に終わらない冬~」。歌詞もメロもいかにも冬向きの歌謡バラード。ちょっとこの手のメロ&アレンジはいい加減マンネリでは?初動売上9万4千枚は、前作「0~ZERO~」の10万1千枚より若干ダウン。

続いて、ベスト10以下の初登場ですが、まず4位にもう1組韓流。T-ARA「Sexy Love」がランクイン。初動売上は4万枚は、前作「Lovey-Dovey」の1万9千枚から大幅アップながらも、前々作「Roly-Poly」の4万1千枚の水準に戻った感じ。CDの販売形態数の違いみたいなのですが、それにしても変動が大きく、それだけ複数枚買うファンが多いってこと??軽快なエレクトロダンスポップは、いかにもな韓流女性アイドルグループといった感じ。

5位はこちらは日本の女性アイドルグループ、Fairies「White Angel」。エレクトロポップで、K-POPを意識した感じなのはいつも通りながら、歌声は、女性というよりもかわいらしさを強調した感じなのが日本流。初動売上は1万9千枚で、前作「Tweet Dream」の2万枚から微減。

8位には、ようやくロックバンドの登場。3ピースロックバンド、凛として時雨「abnormalize」が入ってきました。甲高いボーカルの声に、ハイテンポなリズム、悲しい雰囲気のメロは相変わらず彼ららしいナンバー。「still a Sigure virgin?」でアルバムチャート1位を経験済みの彼らですが、意外なことにシングルは初のベスト10入り。初動売上1万7千枚で、最高位15位だった前作「moment A rhythm」の1万2千枚よりアップ。フジテレビ系アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」オープニングというタイアップの良さも影響か?

9位は、アフィリア・サーガ・イースト「SURVIVE!!」がランクイン。メイド喫茶の「アフィリア・グループ」のメンバーで結成されたアイドルグループで、楽曲は、アイドルソングというよりもいわば典型的なアニソンというイメージの楽曲。PSP&PS3用ゲーム「暁の護衛 トリニティ」オープニングテーマ。初動売上1万6千枚。前作「禁断無敵のだーりん」は、最高位15位6千枚だったので、大幅アップで、初のベスト10ヒット。

ベスト10最後。10位には、ケツメイシ「moyamoya」が入ってきています。ユーモラスなタイトルなのですが、打ち込みとピアノの音が爽やかなポップチューン。初動売上は1万3千枚と、前作「LOVE LOVE Summer」の2万枚から大きくダウンしてしまいましたが、12月に発売予定のニューアルバム「ケツノポリス8」の先行シングルとなる影響でしょう。

今週のシングルチャートは以上。アルバムチャートは、また来週に~。

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2012年11月15日 (木)

女性シンガーでは3組目

今週のアルバムチャート

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先週は初登場が少なめだったアルバムチャートですが、今週は新譜ラッシュとなりました。

そんな中、1位を獲得したのが、女性シンガーJUJUの2枚のベスト盤「BEST STORY ~Life stories~」「BEST STORY ~Love stories~」が、それぞれ1位2位に並びました。女性ミュージシャンによるアルバム1位2位独占というのは、藤圭子、浜崎あゆみに続く3人目だとか。「女性」に限ると、それだけ少ないというのはちょっと意外な感じも。ただ、初動売上はそれぞれ10万4千枚、9万7千枚。先日リリースしたカバーアルバム「DELICIOUS」の3万5千枚は大きく上回ったものの、直近のオリジナル「YOU」の11万1千枚を下回ってしまいました。どちらかというと、浮動層狙いのシンガーだと思うのですが、ベスト盤でこの結果はちょっと気になるところです。

それに続き3位だったのが、先週1位の「Popcorn」。2ランクダウンながらもベスト3をキープ。奇しくもシングルアルバムチャート共に、先週の1位が3位にランクダウンという結果になっています。

以下、4位からの初登場なのですが、なんと4位に浜崎あゆみ「LOVE」がこの位置に。デビュー15周年を記念してリリースされた5ヶ月連続リリースの第1弾。初動売上は6万4千枚。直近の企画盤「SUMMER BEST」の8万3千枚、オリジナル「Party Queen」の9万7千枚からも大きくダウンです。全12曲入りながらも、ほとんどがリミックスで、事実上新曲が3曲のみ、なおかつ今後5ヶ月連続リリースという、コアなファン向けだったのが、この結果の理由なのでしょうが。

1位JUJUは、着うたでの人気も高かったのですが、今週は、他にも着うた先導人気のミュージシャンのアルバムがランクインしています。5位にBENI「COVER2」、10位にMs.OOJA「WOMAN -Love Song Covers-」がそれぞれランクイン。どちらも一応R&B系のシンガーなのですが、どちらもカバーアルバム。BENIはタイトル通り、あきらかにJUJUのカバーアルバムを意識してリリースしたと思われる、前作に続く第2弾。今回も、ASKAの「はじまりはいつも雨」やスピッツの「チェリー」みたいな、26歳という彼女の年齢から考えると、「歌わされている」としか思えない選曲のJ-POPが並んでいます。ただ、初動売上が1万7千枚から5万枚とアップ。

で、その企画にあきらかに安直にのっかかったと思われるのがMs.OOJA。こちらも宇多田ヒカルの「First Love」やドリカムの「やさしいキスをして」など、女性ミュージシャンのJ-POPをカバー。もっとも、彼女は現在30歳なので、選曲的には妥当な路線なのですが・・・。こちらは初動1万1千枚で、直近のオリジナル「HEART」の1万5千枚からダウン。残念ながら3匹目のどじょうは、微妙な状況になりました。

6位には、日本でも高い人気を誇るアメリカのハードロックバンドAEROSMITHのニューアルバム「MUSIC FROM ANOTHER DIMENTION!」がランクイン。約8年ぶりとなるファン待望のニューアルバム。ただ、初動売上は3万3千枚で、前作「Honkin'on Bobo」の8万8千枚より大きくダウン。もっとも、8年前とはCD売上の状況は全く異なりますが・・・。

7位はYUKI「BETWEEN THE TEN」。こちら、いわゆるカップリング曲をおさめたB面ベスト。2月にリリースされたベスト盤「POWERS OF TEN」に続くアルバムで、初動売上2万枚は、ベスト盤の7万2千枚から大きくダウンしていますが、B面ベストという内容を考えれば、健闘した方かも?

8位には、ゴスペラーズ「STEP FOR FIVE」がランクイン。初動売上は1万8千枚で、前作「ハモリズム」の2万2千枚からダウン。ここ最近の下落傾向が続いているのが気になるところ・・・。

最後、9位には「THE IDOLM@STER ANIM@TION MASTER 生っすかSPECIAL 05」。TBS系アニメ「THE IDOLM@STER」のキャラクターによる歌やドラマを収録した企画盤の第5弾。初動売上は1万6千枚で、「04」の1万3千枚から、なんとアップ。完全に固定ファン向けで、1万3千枚で横バイ傾向が続いていたので、ちょっとビックリ。

そんな訳で、今週のアルバムチャートは以上。チャート評は、また来週の水曜日に~。

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2012年11月14日 (水)

まあ、らしいよな、良くも悪くも

今週のシングルチャート
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今週もAKBがらみが1位獲得。

今週1位は、大阪が活動拠点のAKB48姉妹ユニット、NMB48「北川謙二」が獲得。かなりインパクトがある曲名ですが、AKB48の映像コンテンツを担当する実在の人物らしいです。良くも悪くも、この手のインパクトだけを狙ったようなタイトルの付け方は秋元康らしいって感じですね。初動売上は31万7千枚。前作「ヴァージニティー」の31万5千枚より、若干ですがアップしています。

続く2位はTHE SECOND from EXILE「THINK‘BOUT IT!」。かつてJ Soul Brothersとして活動していたメンバーを中心に構成されたEXILEからの派生ユニット。これがデビューシングルとなります。初動売上は10万6千枚。ちなみにEXILEがらみでは、直近のEXILE TRIBE「24karats TRIBE OF GOLD」の15万4千枚からは大きく下回るものの、三代目J Soul Brothersの前作「0~ZERO~」10万1千枚はもとより、EXILEの「BOW&ARROWS」9万2千枚を上回る好セールスを記録しています。

3位は先週1位AKB48「UZA」が2ランクダウンでベスト3をキープしています。

さて、4位以下は相変わらず新譜がズラリと並んでいます。

まず4位は4人組ロックバンド、flumpool「Answer」がランクイン。TBS系ドラマ「レジデント~5人の研修医」主題歌。ストリングスを入れたドラマチックなアレンジが、いかにも売れ筋狙いのポップスロックといった印象。前作「Because...I am」は初動2万8千枚とちょっと不調だったのですが、本作はタイアップの良さからか、3万4千枚と、前々作以前のペースに回復。なにげにロックバンド系の中では安定的な人気を保っています。

5位にはゴールデン・イクシオン・ボンバー DT名義の「DT捨テル」がランクイン。テレビ東京系アニメ「イクシオン サーガ DT」主題歌。こちら、今人気のゴールデンボンバーに、アニメキャラが参加した企画系ユニット。彼らの曲「元カレ殺ス」の歌詞を変えた内容で、歌詞の内容は、タイトルからご想像の通り(笑)、非常にゴールデンボンバーらしい曲になっています。ただ、初動売上は2万1千枚と、ゴールデンボンバーとしての直近作「酔わせてモヒート」の5万1千枚はもちろん、先々週ランクインした鬼龍院翔 from ゴールデンボンバー「Life is SHOW TIME」の4万1千枚も下回ってしまいました。既発表曲だったのと、やはりアニメキャラが参加した点、ファンが受け付けなかったのでしょうか?

で、ここでいわゆる着うた系のミュージシャンが2組ランクイン。6位に着うたの女王、西野カナ「Always」が、9位に、同じく着うたで人気のラップユニット、ソナーポケット「キミ記念日~生まれて来てくれてアリガトウ。~」がそれぞれランクインしています。

西野カナは抽象的な歌詞のラブバラード。初動売上2万1千枚は、前作「GO FOR IT!!」の2万7千枚からダウン。ソナーポケットは、タイトルだけでお腹いっぱいになるのですが、タイトルで想像できる内容以外のことはあいかわらず歌っていません。初動9千枚は、前作「君と見る未来。」の1万枚から若干のダウンです。

初登場はあと2曲。8位にスフィア「Pride on Everyday」、10位にDream5 「シェキメキ!」がそれぞれランクイン。スフィアは人気女性声優によるユニット。アイドル色がかなり強く、この曲も典型的なアイドルソング。NHK教育テレビアニメ「バクマン。」主題歌。初動売上は前作「Non stop road」の2万枚から半減の1万枚。タイアップによって変動が大きく、固定ファンはまだ確保できていない模様。Dream5は、NHK教育テレビ「天才てれびくんMAX」から登場した男1、女4による小中学生によるグループ。完全に、かつてのFolderですね。三浦大知の立場にいるような人はいなさそうですが。前作「READY GO!!」は最高位18位、初動7千枚でしたが、本作は初動9千枚と若干アップ。初のベスト10ヒットとなりました。

ちなみに、今週、AKB48以外に唯一、新曲以外でベスト10入りしたのが7位のHALLOWEEN JUNKY ORCHESTRA「HALLOWEEN PARTY」。VAMPS主催のライブイベントから誕生した企画ユニットですが、先週の14位からランクアップし、売上も先週の8千枚から1万1千枚にアップ。2週ぶりにベスト10に返り咲いています。ライブイベント自体は既に終わったのですが・・・どうしたのでしょうか?勝手な想像ですが、ライブ会場での売上が、いまさら加算されたとか??

今週のシングルチャートは以上。アルバムチャートは、また明日に!

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