Title:I Am...Sasha Fierce
Musician:Beyonce
Beyonceのニューアルバムは、豪華2枚組。ただ、この手の2枚組によくありがちな、「2枚とも、70分近くのフルボリュームで」というスタイルではなく、1枚あたり40分程度におさまっていて、長さ的にもダレずに聴くことが出来ます。じゃあ、なぜ2枚組なのか。それは、1枚目がバラード主体、2枚目がアップテンポな曲主体の構成となっていて、それぞれがBeyonceというミュージシャンの違う側面を照らしている・・・といったイメージなのでしょう。
1枚目は、彼女の歌唱力をいかんなく発揮した、ボリューム満点のバラードアルバム。どの曲もポップにまとめあげていて、R&Bの枠組みに捕らわれず、そのメロディーは誰にでも楽しめる内容になっています。ただ、一方では、似ているタイプの曲が多く、そういう意味では、短い内容ながらも、後半、ちょっと飽きがきてしまうかもしれません。
どちらかというとミュージシャンとしての本領発揮は、2枚目。アップテンポな曲を主体としながらも、ミュージシャンとしての次のステップも意識したような作品になっています。
特に、Radioのノイズをイメージしたような打ち込みからスタートし、その後も、ちょっと懐かしさも感じさせるようなテクノビートを主軸とした「Radio」や、アフリカンテイストの強い重低音のビートが印象的な「Diva」など、様々な作風に挑戦し、今後のBeyonceとしての幅を広げています。
ポップで耳障りのよい1枚目、少々実験的な部分もある2枚目。実にバランスの取れたアルバムになっていたと思います。ミュージシャンとしての可能性を、さらに広げた作品でした。
評価:★★★★★
ほかに聴いた作品
TAKING CHANCES/CELINE DION
良くも悪くもCELINE DIONらしい伸びやかなポップチューンの連続。ただ、一方で今風のR&B風の楽曲もチラホラ入っているあたり、彼女のバランス感覚の良さや、ヒットに対するアンテナの良さも感じられます。
評価:★★★★
AMERICAN GANGSTER/JAY-Z
タイトルからして、かなりヘヴィーなハードコアを想像していたのですが、内容は意外とポップな感じで聴きやすかったです。今現在の、アメリカのHIP HOPの王道・・・って感じなのかなぁ??
評価:★★★★
PUNKARA/ASIAN DUB FOUNDATION
「パンカラ」という語感から、なんとなくハードな作風をイメージしていたのですが、思ったよりも軽い感じの作風で、サラッと聴けてしまいました。ちょっと引っかかりがよわかったかな?ちなみに「パンカラ」とは、パンクとバングラ(インドとパキスタンにまたがる地域の民謡)の融合という意味らしいです。
評価:★★★★
Chase the Light/JIMMY EAT WORLD
ポップで勢いがある、ある意味正統派のメロディアスパンク。聴いていてとても気持ちがいいのですが、新しいものはあまり感じられなかったかも。
評価:★★★★
HITS&RARITIED/SHERYL CROW
カントリーテイストが強すぎて、普段、あまり積極的に聴くタイプのミュージシャンじゃないんですが、ベスト盤としてヒット曲をまとめて聴くと、やはりいいわぁ、と思ってしまいます(^^;;ポップで勢いがあり、かつ、メロディーもしっかりとフックが利いていて印象に残ります。あらためて、オリジナルアルバムも聴きたくなってしまいました。
評価:★★★★★
MOTHERSHIP/LED ZEPPELIN
ツェッペリンのオールタイムベスト。まあ、ここでごちゃごちゃ言うまでもないですよね。ロックファンなら、聴いておくべき。そのサウンドは、今なお圧巻の一言です。
評価:★★★★★
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