アルバムレビュー(邦楽)2008年

2013年3月 3日 (日)

堀込弟脱退!

Title:SUPER VIEW
Musician:キリンジ

今年春に開催されるライブツアーを最後に、弟堀込泰行の脱退が発表されたキリンジ。キリンジといえば、堀込兄弟の異なる音楽センスが交差するところが大きな魅力であり、なによりも実の兄弟のユニットだっただけに、「脱退」というニュースは大きな驚きでした。なによりも、弟が脱退して、兄ひとりになっても、キリンジは続いていくんだ、という点にも驚きましたが・・・。

今月には、2人でのラストアルバムとなる「Ten」も予定していますが、脱退を前提としたアルバムということを考えると、まずジャケット写真からして思うものがあります。堀込兄弟2人が向き合う姿をモチーフに、暮れ行く日を題材としたジャケット写真は、このアルバムを含めて、2人でのキリンジが聴けるのが、これが最後という一抹の寂しさを感じるジャケットになっています。

ただ、アルバム自体には、そういう別れを全面的に感じさせるような作品にはなっていませんでした。むしろ、全体的に爽やかで明るい雰囲気だったのが印象的。脱退のニュースを知らなければ、いつも通りの良質なポップスを届けてくれるキリンジの傑作がひとつ加わった、という印象だったかもしれません。いい意味で安定感あるポップソングで、期待通りのシティポップを楽しめることが出来ます。

その一方で、これを最後に弟が脱退というニュースを前提に聴くと、いろいろと思うところも。例えば1曲目「早春」は、冨田恵一のストリングスアレンジが特徴的な壮大なナンバーですが、どこか2人キリンジのフィナーレを彷彿とさせるようですし、堀込泰行作品の「涙にあきたら」は、大切な人へのメッセージながら、どこか別れを前提としたような、彼からの最後のメッセージのようにも思えてきます。

そんな、どこか2人でのキリンジの終着点を思い起こさせるようなアルバムになっていた本作。ただ、そんなテーマ性とは別に、このアルバムの中で大きな注目を集めたのは、やはり「祈れ呪うな」でしょう。

この曲は、例の福島原発の事故をテーマとした曲なのですが、歌詞はかなりストレートに、福島第一原発事故を描写しています。ただ、主張としては、いままで、原発の危険性を認識していながらも、こういう事態を起してしまった私たちへの自戒の念をテーマとしていて、単純な反原発とも異なる、心につきささるようなメッセージになっています。

この作品と、あと1作で最後というのは実に残念なのですが、キリンジとして、2人でやれることはやりつくした、といった感じなのかなぁ。ただ、2人は実の兄弟。それだけに、いつか、再結成してくれることを期待したいのですが・・・。とはいえ、その前にもう1枚、アルバムのリリースが予定されているだけに、そちらを楽しみにしたいところ!

評価:★★★★★

キリンジ 過去の作品
KIRINJI 19982008 10th Anniversary Celebration
7-seven-
BUOYANCY
SONGBOOK

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2009年12月26日 (土)

マイラバらしい作品

Title:そらのしるし
Musician:MY LITTLE LOVER

そらのしるし

よく、誰かが誰かの物まねをやっているのを見て、本人以上に本人らしい、と感じることってありませんか?時として、本人よりも、周りの第三者の方が、その本人の特徴をよくつかみ、本人以上に「本人らしい」行動を真似することが出来たりします。

今回のマイラバの作品、基本的に、長くマイラバの音楽面を支えていた小林武史が、ほとんど関与していません(わずかにエグゼクティブ・プロデューサーとして名前を連ねていましたが・・・ほとんど名前だけでしょう)。それにもかかわらず、ともすれば小林武史がからんでいた時期よりも、マイラバらしい作品に仕上がっていました。

おそらく、作品に関わったメンバーが、意識的にしろ無意識にしろ、マイラバらしさというのを感じていて、そのマイラバらしさを忠実に曲に再現したのが、大きな理由ではないでしょうか?

メロディーはどの曲もとても爽やか。クリアなakkoのボーカルに実にマッチした曲が並んでいます。

また、タイトルも「そらのしるし」ということで、空にちなんだ曲も多く、透き通る大空のような、伸びやかで気持ちいい作品が並んでいました。

その中でもやはり、シングルにもなり、久しぶりのベスト10ヒットになった「音のない世界」はやはり素晴らしかったです。とてもメロディアスながらも、どこかひねくれたような曲の展開が、いい意味で癖を持っていて、魅力的。小林武史全盛期のマイラバの楽曲に、勝るとも劣らない傑作になっていたと思います。

その他にも、テクノポップ風味を取り入れた「ストレイシープ」や、ストリングスを取り入れて、スケール感を曲に与える「月の船」など、バラエティー豊かな作品が並んでいました。

ちなみにレミオロメンの前田啓介も作曲で参加し話題となっています。ここらへんは、小林武史人脈といった感じですね・・・。

確かに、小林武史が全面的にかかわっていた時代に比べると、少々スケールダウンは否めないのですが、キラリと光る良質なポップソングが並んでいた作品だったと思います。ただし、いままで小林武史がつくりあげてきた「マイラバらしさ」をなぞるような作風になっていただけに、次の一歩が見えてこず、今後に不安が残る作品ではあるのですが・・・それは今後の課題かな?

評価:★★★★★

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2008年12月30日 (火)

ロックンロールの楽しさを伝える

Title:スーパーグループ
Musician:少年ナイフ

スーパーグループ

再び3人組となった少年ナイフのニューアルバム。コンセプトはすばり「原点回帰」だそうです。

ただ・・・正直言ってしまうと、私は「原点」とも言える昔の少年ナイフの作品については、ちゃんと聴いていないので、どういう点をもって「原点回帰」しているのかはよくわかりませんでした(^^;;

しかし、このアルバムを聴いて感じたのはすばりロックンロールという音楽の楽しさ、でした。

もともと、ガレージパンクバンドというカテゴライズされることの多い彼女たち。しかし、このアルバムでは、ジャンル付けが無用の様々な作風に挑戦しています。例えば「Slug」ではフィードバックノイズを効かせたり、「Muddy Bubbles Hell」では、ヘヴィーメタル調に挑戦したり、はたまた「Deer Biscuits」では、カントリーの雰囲気を取り入れたり。

でも、どの曲でも共通しているのは、シンプルで、かつポップであるという点。そして、このシンプルかつポップで、誰でも楽しめるという点が、ロックンロールという音楽の持つ、本来の楽しさと言えるのではないでしょうか。そんなロックンロールの楽しさを、難しい表現抜きに伝えてくれる、誰でも楽しめるポップなアルバムでした。

評価:★★★★


ほかに聴いたアルバム

CHAIN/BONNIE PINK

すいません。ちょっと紹介する時期が遅れてしまいましたね(^^;; BONNIE PINKのクリスマス企画盤。ただ、よくも悪くもあまり印象に残らず・・・。まあ、無難にまとめあげていたって感じですね。クリスマスパーティーのBGM用かなぁ・・・。

評価:★★★

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2008年12月28日 (日)

がんばる真夜ちゃん!

Title:seasons
Musician:岡本真夜

seasons

ちょっと久しぶりとなる、約2年ぶりのニューアルバム。

久々の新譜で、かつレコード会社も移籍した、ということで、がんばったんだろうなぁ~ということが強く感じられる作品でした。

とにかく、がんばったと思われるのが、いろいろなジャンルの楽曲にチャレンジしたという点。ラテン風の「sigh of love」や、今風のR&Bに挑戦した「Marionette」などはもちろん、このアルバムの核ともなっている、スキマスイッチの大橋卓弥とのデゥオ「明日ハレルヤ!」が特に目立ちます。ただ、あまりにもスキマスイッチそのまんまで、岡本真夜の個性があまり出ていないのが問題点なのですが・・・。

そんな彼女のガンバリもあって、ここ最近の作品の中では、一番の出来だったと思います。1曲目の「痛みを優しさに 苦しみを強さに」から、いきなりピアノバラードではじまるのも、バラードからのスタートでもアルバムを最後まで聴かせることが出来るという、彼女の自信のあらわれ、とも見れるでしょう。

ま、少々「薄っぺらい」ともいえる前向きソングが多いのは相変わらずで、そこらへんは、良くも悪くも彼女の個性なのかなぁ。岡本真夜の力を十分に発揮できた久しぶりのアルバムでした。

評価:★★★★

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2008年12月27日 (土)

手堅いポップソング

Title:バースデー
Musician:スネオヘアー

バースデー

スネオヘアーの曲って、いつも思うのですが、ポップで聴きやすいんですが、手堅くて、華がないんですよね。

このアルバムもそう。「共犯者」「夏になったら帰ってきてね」は、ギターロックで耳障りがいいのですが、マイナーコード主体で、地味に仕上がっていますし、「電話」なども同じく疾走感あるポップスなのですが、マイナーコード。アップテンポな曲調が楽しめるチューンは「LOVE YOU」くらいでしょうか?

ここ最近、他人への楽曲提供やプロデュースなどが上手くいっている関係上、彼はあくまでも職業作家主体へとシフトしているのかなぁ。デビュー当初以上に、「売り」の姿勢が後ろに下がっている印象を受けます。まあ、確かに、「スネオヘアー」という名前のユニークさと裏腹に、さほど楽曲にユーモアさが入っておらず、いわば「華」の部分が薄いだけに、自分で曲を歌うよりも、他のミュージシャンへの楽曲提供が、彼にとっての適性なのかもしれません。

そこらへんを差し引くと、確かによく出来たポップスアルバムだと思います。ギターロック主体なのですが、ギターのアルペジオが印象的な「気まぐれな季節のせいで」や、アコースティックサウンドで歌い上げる「スターマイン」など、しっかり聴かせる曲もアルバムの中に配置されていて、メロディーメイカーとしての実力も発揮しています。

全体として、地味な印象はぬぐえないものの、よく出来たポップスアルバムだと思います。安心して聴ける1枚でした。

評価:★★★★

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2008年12月26日 (金)

聴きやすいクラブサウンド

Title:Contact
Musician:福富幸宏

日本のハウスシーンの雄、福富幸宏による4年ぶりのニューアルバム

ま、いわゆるクラブ系といった感じでカテゴライズされるのでしょう。このアルバムも、前半は、ミニマルサウンドをベースとしたハウスの楽曲が続き、まさにクラブのフロアで聴くのがピッタリとはまりそうな作風が続いています。

ただ、中盤以降、「歌モノ」の作品が続き、ポップスとしてもとても聴きやすい作風の楽曲が続きます。

アップテンポなダンスチューン「That Music」や、今風のR&Bチューン「Beautiful People」、ファンクテイストあふれる「Here And Now」など、決してフロア志向に留まらず、しっかりと聴かせるポップチューンが続いていきます。

一方、後半は、テクノ風の「Nesting」「A Nodal Point」に、ジャズ風の「Out of Nowhere」と続き、ラストはソウルテイストの歌モノ「Time for Change」と、ここらへんは、クロスオーバーが特徴的な彼ならでは。次から次へと違う作風の曲が続き、リスナーを楽しませてくれます。

また、これだけクロスオーバーな作風ながらも、アルバム全体としてバラバラに感じず、最後まで楽しめるのは、楽曲すべてに福富幸宏としての個性が通っているからでしょうか。それは決して前に前にと押し出されるようなアクの強いものではないのですが、必要以上にスノッブとならず、さらりとポップに楽しめる点が、このアルバムの最大の魅力に感じます。

タイトル通り、とても聴きやすい1枚。クラブ系をあまり聴かないポップリスナーでも十分楽しめる作品だと思います。

評価:★★★★★

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2008年12月25日 (木)

「売り狙い」も悪くはないと思うけど・・・。

Title:Unreal
Musician:flumpool

unreal

配信限定でリリースされた「花になれ」がauのCMソング、「Over the rain」がドラマ主題歌と、大型タイアップが続き、大プッシュ売出し中の4人組バンド。このアルバムは、オリコン2位にランクインし、見事ブレイクを果たしました。

そんな感じで、「売り」に走っているバンド、という言い方をしてしまうといやらしいのですが、インディー時代は本人たちが作詞作曲を手がけていたにもかかわらず、前述の2曲は、職業作家による手が加わるなど、少々「露骨」さを感じてしまいます。

いや、強調しておきたいのですが、個人的にはこの手の商業主義は否定しません。商業主義的にお金をかけた方が、素晴らしい曲を生み出していくケースも少なくありません。

ただ、私が好きではないのは、「所詮、この程度の曲でリスナーは喜んで飛びつくだろう」という狙いが見え隠れする、やっつけ仕事的、あるいは既存の楽曲のコピーのような曲を平気でリリースしてくるようなケースで、彼らの作品にも、そういう「狙い」が見え隠れしてしまいました。

はっきりいえば、彼らの楽曲は、Mr.ChildrenやBUMP OF CHIKENあたりのギターロックを軽くなぞっただけのポップス。耳障りはいいものの、面白さもオリジナリティーも皆無。歌詞にも何らひねりが感じられません。

ただ、その中で、唯一彼らの可能性を感じられるのは、このアルバムの中で、一番(というよりも唯一)良い曲に感じられたのが「labo」というインディーズ時代にリリースしたシングルで、これが彼らが作詞作曲を手がけたという事実。少々アシッドジャズ風味を取り入れている部分、the band apartをはじめとした、いまどきのバンドのフォロワー的なものは感じるのですが、それでも、メロディーラインなどに面白みを感じることが出来ました。

そういうことを考えると、ポテンシャルはあるバンドなのかもしれません。ただ、売り急いでいる感は否めません。もっと、ライブとかで場数を踏んで、徐々に成長していけば、おもしろくなるバンドだと思うのですが・・・。

今後の成長次第では可能性も感じる・・・といったところでしょうか?しかし、現段階では、正直少々辛い内容のミニアルバムでした。

評価:★★

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2008年12月23日 (火)

心地よいアコースティックサウンド

Title:ぼくにできること
Musician:今野英明

ぼくにできること

元Rocking Timeのボーカリストによるソロ2作目。

アコースティックなサウンドをベースとしたポップな楽曲が収録されています。オーガニックな、といった表現になるのでしょうか、さわやかな野原の中で流れてくる音楽のような、とても爽やかなアルバムになっています。

楽曲は、カントリー風の明るさで、国立の街の素晴らしさを歌い上げる「国立 is the place for me」からスタートし、その後も、ブラジル音楽風の「Pretty Lickle Mermaid」、ブルース風の「穴だらけのブルース」「ぼくにできること」、さらにはラテン調の「年老いた子供たち」まで、バリエーション豊富な曲調が楽しめます。

しかし、どの曲にも共通しているのが、あくまでもアコースティックなサウンドにこだわっていること。そして、どの曲も突き抜けたような爽やかさ、明るさを持っている点でしょう。その爽やかさが、とても心地よいアルバムに仕上がっていました。

まじりっけのない、純粋培養のポップアルバムです。さやかななアコースティックサウンドを楽しみたい方にはお勧めしたい1枚です。

評価:★★★★★

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2008年12月22日 (月)

こじゃれたベスト盤

Title:orenge pekoe 10th Anniversary Best Album SUN&MOON
Musician:orange pekoe

10th Anniversary Best Album SUN&MOON

え~orange pekoeって、もう10年になるんだ。でも、「Happy Valley」のヒットとかってそんなに前だったっけ??・・・・・・と思ったのですが、「10周年」というのは、あくまでも「結成10周年」で、「Happy Valley」は2002年の発売。とはいっても、もう6年も前の話なんですね・・・。

以前、EGO-WRAPPIN'のベスト盤の感想を書いた時、「隙がない」ということを書いたのですが、ある種の「隙のなさ」に関しては彼女たちも同様のものを感じます。

ジャズやボサノヴァ、ソウルなどの要素を加えてつくりあげた彼女たちの楽曲は、完成度は非常に高いものの、そこから何かが発展したり、リスナーが解釈を加える余地がありません。

加えて、どうも彼女たちの楽曲からは、優等生的な部分を感じてしまうんですよね。よく出来た楽曲には違いないのですが、新鮮味みたいなものが薄い。ポピュラーミュージックにブラジル音楽や黒人音楽の要素を加えた無国籍料理的なおもしろさは確かにあるのですが、ただ、この手の融合を目指したのって、決して彼女たちがパイオニアじゃないんですよね。そういう意味でも物足りなさを感じてしまいます。

実力があるのは間違いないと思います。難しい屁理屈抜きに、ポップスとして楽しむには十分すぎる内容だと思います。でも・・・もう一歩上を狙ってほしいんだよなぁ。いい楽曲揃いなのは間違いないと思うんですけどね。

評価:★★★★

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2008年12月20日 (土)

奇跡の2曲

Title:GOLDEN☆BEST 東野純直~アーリーシングルコレクション~
Musician:東野純直

GOLDEN☆BEST 東野純直~アーリーシングルコレクション~

ここ最近、何かと話題なDJ OZMAが、本名「尾妻野純直(おずまの・すみただ)」なんて名乗っていたりするのですが、この自称「本名」が、東野純直というミュージシャンのパロディーだ、ということ、DJ OZMAのファンでも知らない方も多いのでは?

1993年「君とピアノと」でデビュー。このシングルと、次にリリースした「君は僕の勇気」と「君だから」がスマッシュヒットを記録しましたが、残念ながらその後が続かず徐々にフェイドアウトしていってしまいました。

もっとも、スマッシュヒットといっても「君だから」が10位にランクインしてきたのが最高位なので、その時代に中高生という方でも、知らない方、あるいは名前程度しか知らない方も多いかもしれません。

でも、個人的に好きなシンガーだったんですよね~。で、このほどリリースされたのがこの企画モノ的なベスト盤。意外なことに、これがはじめてのベスト盤だそうで、いかにあっという間にフェイドアウトしてしまったかがわかります。

楽曲は、ピアノをメインとしたポップソング。雰囲気としてはBilly Joelをもっと明るくした感じ。最近だと、Daniel Powterを明るくした感じ・・・と言えるかも(KANといい彼といい、昔から、ピアノポップが大好きなので)。

久しぶりに聴いて、やはり少々時代は感じさせるものの、「君とピアノと」と「君は僕の勇気」、この2曲の出来がずば抜けています。ポップでさわやかでインパクトがあって、一度で覚えられるフレーズと歌詞。デビュー当初、大きな話題を呼んだ理由もわかります。

しかし、残念ながら、その後の曲がいまひとつなんですよね・・・。「summer-est」「愛し方もわからずに」など、そこそこの曲も書いているのですが、奇跡的な傑作であるデビューからの2作が素晴らしいだけに、かなり見劣りしてしまいます。

全体的には、よく出来たポップソングが並んでいて、興味がある方、東野純直という名前に懐かしさを感じる方、ピアノポップが好きな方にはお勧めできるベスト盤です。ただ一方で、デビュー以降2作の出来とそれ以降の出来から、フェイドアウトしちゃった理由もなんとなくわかってしまったりして・・・。

ちなみに、彼自身はいまでも音楽活動を続けているとか。最近はアルバムのリリースもなく寂しい感じなのですが、また、以前のような傑作を聴きたいです!いつかまた復活を期待したいところです。

評価:★★★★

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