ブギ連だ!みんなに自慢したい!
Title:ブギる心
Musician:ブギ連
ご存知、ブルーハーツ、ハイロウズを経て、現在はクロマニヨンズのボーカリストとして活躍している甲本ヒロトと、日本を代表するブルースギタリスト内田勘太郎のユニット、ブギ連。2019年に結成し、アルバム「ブギ連」をリリース。さらに2024年には2枚目のアルバム「懲役二秒」をリリースしています。本作は、ブギ連として3枚目となるアイテム。彼ら初のライブ盤。2024年10月に行われた「第2回 ブギる心」ツアーのうち、京都・磔磔公演から7曲を選んでのリリースとなっています。
基本的にはいままでにリリースされた2作からの楽曲をライブで演奏している作品となるのですが、大きな特徴となるのは、ライブもあくまで甲本ヒロトと内田勘太郎の2人だけのステージという点。非常にシンプルなステージながらも、甲本ヒロトのボーカルやハープも、内田勘太郎のギターも、それぞれ個性たっぷりに主張しまくっており、その個性あふれる2人の「音」がそのまま対峙されるパフォーマンスには一種独特の緊張感が漂っています。
そんな2人だからこその曲が冒頭の「ブギ連ジャイブ#1」。いわゆる当日のジャム演奏をそのまま収録したもの。甲本ヒロトの奏でるハープの演奏やハミング、そして内田勘太郎のギターが一体となり、独特の空気感を作りあげています。ライブのオープニングを飾るにピッタリの作品となっています。
さらにそこに続く2曲はブギ連の曲ながらもブルースそのままのナンバー。「ブルースがなぜ」ではエルモア・ジェイムスやマディー・ウォーターズの名前が登場。「ナマズ気取り」もまさに王道のブルースナンバーで、ナマズも「Catfish Blues」をはじめ、ブルースではおなじみの題材。ブルース感あふれる内田勘太郎のギターと、甲本ヒロトのボーカルにまさに痺れます。
その後も内田勘太郎の力強く、ブルースを歌っているようなギターと、甲本ヒロトの力強いボーカルの共演が魅力的な作品が続きます。ライブ音源のため、ギターもボーカルもどちらも生々しく、いや、ギターとボーカルというシンプルな演奏だからこそ、より生々しさを感じられるのでしょう。後半の「懲役二秒」などは、まさに甲本ヒロトのハープも含め、シンプルだからこその生々しさと迫力を、オリジナル音源以上に感じられる楽曲となっています。ラストもバンドのテーマ曲とも言える「ブギ連」で締めくくり。最後は再びジャム演奏で7分以上にも及ぶ演奏となっており、会場は大盛り上がりの中で幕を下ろしています。
楽曲はかなりブルース色が強く、今回のライブ演奏ではさらにその色が強まっています。そういう意味ではマニアックと言えるかもしれませんが、一度はまると、抜け出せない魅力があります。オリジナル音源以上に、ブルースの魅力、そして甲本ヒロトと内田勘太郎の魅力にあふれるライブアルバムに仕上がっていました。ブギ連のキャッチコピーとして「ブギ連だ、みんなに自慢しよう」というものがあり、このライブの最後にも甲本ヒロトが「みんなに自慢してください!」と呼びかけていますが、このステージを見た人は、みんなに自慢できるんだろうなぁ~!ライブ盤はいろいろ聴いていますが、参加している人たちがうらやましい!と感じたのはこれがはじめてかも。ブギ連のライブ、一度行きたいなぁ。そう強く感じさせる、ライブ盤の傑作でした。
評価:★★★★★
ほかに聴いたアルバム
Unity/HEY-SMITH×Less Than Jake
日本のスカパンクバンドHEY-SMITHが、アメリカのスカパンクバンドLess Than Jakeと組んでリリースしたスプリットEP。Less Than Jakeはアメリカはフロリダ州出身のスカパンクバンドなのですが、2010年に行われた「LESS THAN JAKE JAPAN TOUR」で共演して以来、交流があるそうです。全6曲入りのEP盤なのですが、基本的に両者、似たようなタイプのバンドということもあって、軽快なスカパンクの曲が並び、アルバム全体まとまった「流れ」として聴くことが出来ます。軽快なスカのリズムとヘヴィーなパンクロックのサウンドが楽しく、どちらのファンももちろんのこと、スカパンクが好きならば楽しめる作品でした。
評価:★★★★
HEY-SMITH 過去の作品
STOP THE WAR
Rest In Punk
CASA (+2; 2026 Remaster)/MORELENBAUM2/SAKAMOTO
ブラジル音楽の大家、ジョピンのバックバンドとして晩年、活動を共にしたモレレンバウム夫妻が、坂本龍一と組んで2001年にリリースしたアルバム。ジョピンへのトリビュートアルバムとなっているのですが、注目すべきはその録音スタイルで、ジョピン本人の自宅で、本人が使っていたピアノを使って演奏していたスタイルとなっており、単なるカバーアルバムではなく、ジョピンの音楽に奥深く迫った作品となっています。
メランコリックなブラジル音楽を聴かせてくれる作品なのですが、今回のリマスター版の「+2」もまた要注目で、特に最後の「IMPROVISATION」は坂本龍一とジャキス・モレレンバウムによる即興演奏となっており、かなり前衛的な音楽となっているのですが、坂本龍一とジャキスによる音楽の会話が楽しめるような作品に。本編以上に聴きごたえのある作品となっていました。
評価:★★★★★
坂本龍一 過去の作品
out of noise
UTAU(大貫妙子&坂本龍一)
flumina(fennesz+sakamoto)
playing the piano usa 2010/korea 2011-ustream viewers selection-
THREE
Playing The Orchestra 2013
Year Book 2005-2014
The Best of 'Playing the Orchestra 2014'
Year Book 1971-1979
async
Year Book 1980-1984
ASYNC-REMODELS
Year Book 1985-1989
「天命の城」オリジナル・サウンドトラック
BTTB-20th Anniversary Edition-
BLACK MIRROR : SMITHEREENS ORIGINAL SOUND TRACK
Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 12122020
12
サウンドトラック「怪物」
TRAVESIA RYUICHI SAKAMOTO CURATED BY INARRITU
The Best of Tohoku Youth Orchestra 2013~2023(東北ユースオーケストラと坂本龍一)
Opus
エナジー風呂(U-zhaan&Ryuichi Sakamoto feat. 環ROY×鎮座DOPENESS)
1996 30th anniversary edition
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