久々のオリジナルアルバムですが・・・
Title:THE BLACK〇ALBUM
Musician:Dreams Come True
90年代に、文字通り一世を風靡したミュージシャン、ドリカムことDreams Come True。ただし、ここ最近に関しては正直なところ、若干ネガティブなことで話題となるパターンが多いように思います。特に、メンバーの中村正人の言動が炎上要因となるケースが多く、以前にはCDの売上が芳しくないことをブログ上で明かして話題となったり、2024年にはライブ途中に帰ったファンに対する苦言をXに投稿し、炎上騒動になったりもしました。
もともと中村正人自身、感情をすぐに口に出してしまうタイプだそうで、この炎上騒動についてもそのためのようですが、ただ一方、ドリカムとしての活動の焦りのようなものも感じます。ドリカム自体はいまでもドームクラスでもライブが出来る人気を維持しているものの、最近の楽曲自体が話題になることも少なく、かつてに比べるとやはり人気の衰えは否めません。特に90年代、彼らと同時期に一世を風靡していたミスチルやスピッツ、B'zなどのミュージシャンが、ともすればいまだに圧倒的な人気を維持して新曲も話題にのぼるケースが多いことと比べると、ドリカムに関しては少々見劣りしてしまう点が否めません。
今回のアルバムは実にオリジナルアルバムとしては9年ぶり、本当に久々となる作品ですが、このアルバム自体にもそんな微妙さを感じてしまいます。作品自体は「オリジナルアルバム」であることにこだわった構成になっているようで、まず、CDでのリリースのみという形態。楽曲の構成もオープニングやエンディング的な曲を加え、既発表曲についても「TBA Version」としてリアレンジ。あくまでもアルバムとして、最初から最後まで通して聴くことを前提とした作品に仕上げています。
しかし、そこまで凝った作品のはずなのに、全14曲中、10曲までがこの9年間にリリースしたシングルをリアレンジした曲ばかり。残り4曲のうち1曲はオープニングなので、純粋な新曲は3曲のみ。既発表曲はこのアルバム用にリアレンジしているとはいえ、アルバムを待ちに待ったファンにしてみれば、いささか期待はずれな作品といった感じですし、その点にこのアルバムの微妙さを感じてしまいます。
その9年間に発表した楽曲自体は決して悪くはありません。ドリカムらしい、R&B的な要素を加味した明るいポップ路線を主軸としながら、バラエティー富んだ展開が魅力的。ラテン風の「ここからだ!」や、ある意味ドリカムらしい、祝祭色あるマーチ風の「あなたとトゥラッタッタ♪」、ロック風でダイナミックな「スピリラ」、オープニングにアニメの1シーンを加えて、ドラマチックなスタートとなっている「G」など、様々な要素を加えてリスナーを飽きさせません。
新曲にしても、ドリカムらしいハッピーさあふれる「カンパイマーン♪」やユーモラスでかわいらしい「アヒルガーガー」など、楽曲自体はむしろ全盛期に比べても衰えを感じさせない楽曲の数々に、吉田美和、中村正人それぞれの実力を感じさせます。ただ一方で正直なところ目新しいものはなく、メロディーラインにしても歌詞にしても、全盛期に比べるとインパクトの薄さはいなめません。90年代と比べると、2020年代だからこそのドリカムというスタイルは提示されておらず、この点はやはりかつての彼らに比べると停滞してしまっている、という印象は否めませんでした。
はっきり言うと、やはりアルバムというスタイルにこだわるのならば、基本的にはアルバムでの新曲がメインになるような構成にしてほしかったし、既発表曲をあらためてCDで・・・というのならば、ベスト盤みたいなスタイルにしてほしかったように思います。アルバムの出来としては悪くはないと思いますし、シングル単位で全ての曲を追いかけていないリスナーも多いでしょうから、この9年間のドリカムを知ってもらうという意味はあったと思うのですが・・・次は純然たる新曲メインのオリジナルアルバムを聴きたいな。いろいろな意味で微妙さを感じてしまう作品でした。
評価:★★★★
Dreams Come True 過去の作品
AND I LOVE YOU
DO YOU DREAMS COME TRUE?
LOVE CENTRAL
THE SOUL FOR THE PEOPLE~東日本大震災支援ベストアルバム~
ATTACK25
DREAMS COME TRUE THE BEST! 私のドリカム
DREAMS COME TRUE THE ウラBEST! 私だけのドリカム
THE DREAM QUEST
DISCO prime
ほかに聴いたアルバム
FIRST CRY!!/竹原ピストル
今年50歳を迎え、節目の年となった竹原ピストルの新作は、その節目の年らしく、あらためてもう一度デビューアルバムを作る気持ちで制作したという1枚。歌詞は相変わらず彼らしい、飾らない日常をストレートに綴る歌がメイン。ただ、もう一度デビューアルバムを、といっても内容的にはやはり年齢を経て、経験を経たからこその歌詞が多く、最後を飾る「あたりまえの歌」をはじめ、まさに50歳だからこその等身大を感じさせる曲が目立ちます。一方、サウンド面では弾き語り主導だったいままでの曲から一転、バンドサウンドがメインの構成に。力強いそのサウンドが、まだまだ自分はこれからだ、というような鼓舞にも感じられる、そんな1枚でした。
評価:★★★★
竹原ピストル 過去の作品
PEACE OUT
GOOD LUCK TRACK
It's my Life
STILL GOING ON
悄気る街、⾆打ちのように歌がある。
One for the show
すうぉ~む!!
Two for the show ~すうぉ~む!!ツアー 2025~
名盤ライブ「30/奥田民生」@LINE CUBE SHIBUYA/奥田民生
ミュージシャンが過去に発表した「名盤」と言われるアルバムを、そのままライブで再現する「名盤ライブ」と呼ばれるイベントが行われているそうですが、本作はそんな中、昨年12月11日に、渋谷のLINE CUBE SHIBUYAで行ったライブの模様を収録したライブ盤。1995年に奥田民生がリリースした「30」を完全再現したセットリストになっており、本編は「30」を曲順そのままで演奏。アンコールではそのほかの奥田民生の曲を演奏するというセットリストになっています。もう30年も前のアルバムの再現ながら、脱力感ある楽曲はこの頃からだったんだなぁ、とあらためて再認識したのと同時に、タイトル通り、30歳の年に作ったアルバムながらも、30年たった今の奥田民生にも、むしろマッチしているような感じすらするのは驚き。あらためてこの「30」の魅力を感じられたライブ音源でした。
評価:★★★★★
奥田民生 過去の作品
Fantastic OT9
BETTER SONGS OF THE YEAR
OTRL
Gray Ray&The Chain Gang Tour Live in Tokyo 2012
O.T.Come Home
秋コレ~MTR&Y Tour 2015~
奥田民生 生誕50周年伝説“となりのベートーベン"
奥田民生になりたいボーイに贈るプレイリスト
サボテンミュージアム
カンタンカンタビレ
MTRY LIVE AT BUDOKAN
ひとり股旅スペシャル@日本武道館
あまりもの
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