その「音楽的素養」に驚き
Title:BAA,AS THE SHADOWS LOOM
Musician:No.MEN
今回紹介するのは、最近、注目をあつめつつある4人組ガールズバンド。ガールズバンドと言われると、いかにもチャットモンチー直系のポップスロックバンド的なものを想像しますが、彼女たちのタイプは全く別。ブラックミュージックやファンクなどの要素を取り入れた、独特の音楽性が注目を集めています。
まさにこのアルバムも、オープニング的な1曲目「BAA,AS THE SHADOWS LOOM」ではメロウなサックスからスタート。気だるい感じの語りからスタートする、80年代ソウル的な楽曲からスタート。さらに「黙示録」でも、ファンキーなベースラインが特徴的な、ファンクやソウル、ジャズなどの要素を取り入れた作品に。MVも作成され、アルバムの表題曲ともなっている「Unlovable」もメロウなソウルチューンとなっており、軽快でファンキーなリズムが心地よい、アーバンな楽曲に仕上がっています。
ただ、そんなソウルやファンクの要素を取り入れた楽曲をベースにしつつも、それだけにとらわれない幅広い音楽性も大きな特徴で、まず序盤「Setelan」は、ファンキーなトラックを聴かせつつも、HIP HOP的な要素を取り入れた曲。ソウルからの影響にはルーツ志向を感じさせる彼女たちですが、一方では、ちゃんと「現代風」な音も楽曲に加えています。
さらに中盤の「GAME」は、エレクトロサウンドを中心に据えたディスコチューン。続く「Dear B.Dash」もエレクトロサウンドを取り入れたスペーシーな作風となっており、前半のソウルやファンク、ジャズ中心の作風からはグッと変わったエレクトロチューンのリズミカルな楽曲が並んでいます。
そして後半は比較的シンプルなギターロックがメインに。「斜陽」は、しんみり聴かせるちょっとフォーキーな作風の作品に。さらに「Hug」では、ポップで軽快なギターロックのナンバーに。シンプルなギターロックのサウンドは、ちょっと少年ナイフっぽさも感じさせる部分も。さらにはラストを飾る「surrender」はダウナーでノイジーなギターサウンドを主軸に入れたサウンドで、ちょっとシューゲイザーからの影響すら感じさせるあたり、序盤の彼女たちの作風からは大きく異なり、その音楽性の広さは驚きでもあります。
そんな感じで幅広い音楽性に驚かされる1枚なのですが、さらにメンバーの平均年齢が18歳という若さにも驚き。特にソウルやファンクの影響を受けた曲に関しては、非常に大人なサウンドを醸し出しており、これだけ若いメンバーが、どこでその音楽的素養を身に着けたのか、驚かされます。ちなみに、彼女たち、名古屋出身のバンドということで、その点でも応援したくなりますが・・・本当に末恐ろしい感じもあるバンド。徐々に注目を集めてきているようですので、今のうちに是非ともチェックしておきたいところ。これからの活躍が、本当に楽しみになってくる1枚です。
評価:★★★★★
ほかに聴いたアルバム
SHISHAMOでした!!!/SHISHAMO
今年6月の等々力陸上競技場でのワンマンライブを最後に活動休止を発表した3ピースガールズバンドSHISHAMOが最後にリリースしたベストアルバム。メンバーそれぞれがセレクトした楽曲が収録されており、宮崎盤は切ないラブソングが目立ち、松岡盤はほっこりとしたラブソングが目立ち、吉川盤はロックなナンバーが目立つと、それぞれの嗜好が見えてくるのがおもしろいところ。ただ、全体的に良くも悪くもシンプルなオルタナ系のギターロック+女の子の素直の心境を綴ったラブソングというスタイルがメインで、それはそれでインパクトもあってよく出来ている一方、バラエティーという観点ではちょっと物足りなさも感じてしまいます。歌詞かサウンドか、どちらかにもうちょっとバラエティーを広げてもらったらもっとおもしろいバンドになったと思うのですが・・・。
評価:★★★★
SHISHAMO 過去の作品
SHISHAMO 3
SHISHAMO 4
SHISHAMO 5
SHISHAMO BEST
SHISHAMO 6
SHISHAMO 7
ブーツを鳴らして-EP
恋を知っているすべてのあなたへ
ACOUSTIC SHISHAMO
SHISHAMO 8
kurayamisaka tte, doko? #6 「くらやみざかより愛を込めてツアー」 (kawasaki CLUB CITTA')/kurayamisaka
最近注目のロックバンド、kurayamisakaの配信限定ライブアルバム。昨年11月9日に、神奈川のCLUB CITTA'で行われたライブの模様を収録したアルバム。90年代のオルタナ系ロックやシューゲイザー系の王道を行くようなサウンドで、ある意味、目新しさはないものの、奇をてらわないストレートなオルタナ系ロックへの愛情が心地よさを感じます。ライブで轟音で聴くのは気持ちよさそう。一度、ライブにも足を運んでみたいなぁ。チケットを確保するのは難しいようですが・・・。
評価:★★★★★
kurayamisaka 過去のアルバム
kurayamisaka yori ai wo komete





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