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2026年5月 9日 (土)

ちょっと意外な約10年ぶりの新作

Title:The Romantic
Musician:Bruno Mars

前作「24K Magic」以来、実に約9年3か月ぶりとなるブルーノ・マーズのニューアルバム・・・と書くと、意外に感じる方も多いでしょう。2021年にシルク・ソニックとしてのアルバムをリリースしているほか、2024年にはLady Gagaと組んだ「Die With a Smile」が大ヒットを記録。さらにおなじ2024年には、ROSEと組んだ「APT.」が日本でも大ヒット。ここ数年、ブルーノ・マーズの名前を聴く機会が多かっただけに、彼のオリジナルアルバムが10年近いスパンが空いているというのは、ちょっと意外に感じてしまいます。

さて、そんなヒット曲が続いてブルーノ・マーズの新作ですが、久々のリリースながらも、全9曲入り31分という比較的コンパクトな内容に。さらに彼らしいレトロなソウルやラテンの要素を取り入れた、比較的シンプルな作品に仕上がっています。

アルバムはいきなりバラードナンバー「Risk It All」からスタート。ラテンフレーバーなバラードナンバーからスタートという展開はちょっと意外性もありますし、ちょっと地味目な楽曲からのスタートというのは、彼のアルバムに対する自信のあらわれかもしれません。続く「Cha Cha Cha」はタイトルそのまま、キューバ発祥のラテンダンスナンバーチャ・チャ・チャのナンバー。メランコリックながらも軽快なラテンらしい楽曲となっています。

そして、全米1位も記録した先行シングル「I Just Might」へ。70年代風のディスコナンバーで、軽快なインパクト十分なナンバー。間違いなくアルバムの核となっています。その後もラテンのリズムも加えたソウルバラードの「God Was Showing Off」や、70年代風の軽快なソウルチューン「On My Soul」などが続き、ラストはメロウなソウルバラード「Dance With Me」へ。切なさを感じられる胸キュンのメロが耳に残ります。

全体的にはブルーノ・マーズらしい、ルーツ志向のソウルナンバーがメインながらも、ラテンの要素を取り入れた楽曲も目立つ作品。正直、目新しい作品はないですし、そういう意味では賛否はわかれる作品になっているようです。ただ一方で、先行シングルとなった「I Just Might」のような、アルバムの核となるようなインパクトある曲もありますし、ラストのバラード「Dance With Me」もインパクト十分。ブルーノ・マーズの魅力をしっかりと感じられる作品だったと思いますし、いい意味で、ブルーノ・マーズがちゃんと彼の求められる魅力をしっかり提示した作品になっていたと思います。

ちなみに、「Die With a Smile」も「APT.」も未収録。ここらへん、昔だったら、国内盤のボーナストラックに収録されそうなんですけどね。ここらへんを目当てに聴いてみるとガッカリするかも・・・って、サブスクだから、今の時代、難なく楽曲は聴けるのですが。「APT.」ではじめてブルーノ・マーズを知った方が最初に聴くにもピッタリな、ブルーノ・マーズらしい傑作でした。

評価:★★★★★

Bruno Mars 過去の作品
Doo-Wops & Hooligans
Unorthodox Jukebox
24K Magic
An Evening With Silk Sonic(Bruno Mars, Anderson .Paak, Silk Sonic)


ほかに聴いたアルバム

Prizefighter/Mumford&Sons

前作からわずか11ヶ月というスパンでリリースされたMumford&Sonsの新作は、ニューヨークのスタジオでわずか10日という短さで完成させたという作品。前作はアコースティックな作品とバンドサウンドを取り入れた曲を共存させた作風でしたが、今回のアルバムではフォークに回帰させた、アコースティックメインのシンプルな作風の構成に。短期間で制作された内容だからこそ、よりシンプルな内容になったのでしょうか。原点回帰的な作品で目新しさはありませんが、Mumford&Sonsらしさが強調された、そんな作品になっていました。

評価:★★★★

Mumford&Sons 過去の作品
Sigh No More
Babel
Wilder Mind
Delta
Delta Tour EP
Rushmore

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