平安時代から続く「ステージ」
熱田神宮舞楽神事
会場 熱田神宮 日時 2026年5月1日
今回のライブレポート(?)はちょっと毛色が違います。以前、ここで日本古来の音楽、雅楽についての本を紹介しましたが、そこでも紹介されていた、地元熱田神宮で行われる雅楽の神事、「舞楽神事」。毎年5月1日に行われているということで、前述の本で興味を持ったため、出かけてきました。
神事自体は朝10時40分からスタートしているのですが、午前中は仕事をして、午後から熱田神宮に足を運びます。場所は本殿向かって左にある祈禱殿・長床。その長床を舞台として、客席としてテントも設置し、椅子も容易されていました。まずは本殿にお参りをした後、会場へ。椅子はほぼ埋まっていましたが、いくつか空きもある状況。パラパラと立見の人もいるものの、自分の席も確保し、思ったよりも楽な状態で神事を見ることが出来ました。
自分がついた時は、ちょうど午後一の演舞がスタートしたところ。「新靺鞨」という題目だそうで、演舞がはじまる前に内容についての簡単な解説も行われました。
このように、正座して再拝したり
横になって、手を挙げて孤を描くなど、ユニークな振りが特徴的な演舞で、もともと、題目の靺鞨とは中国東北部のツングース系部族の名前だそうで、そこの舞踏をあらわしているということ。他の演舞とはちょっと異なる雰囲気を楽しめる演舞となっているそうです。
そして続く演目は「胡蝶」。
女性4人の踊り子による、優雅な舞が特徴的な演目。「童舞」ということで、子供の舞のようですが、この日は20代くらいの女性4人による踊りでした。
この日の演目の中で、この「胡蝶」が一番有名な演舞だったこともあり、この演舞が終わった後、会場を立ち去る人もチラホラいました。
続いては「抜頭」という演目。
猛獣によってかみ殺された親の仇を山にわけいって見事に果たし、喜び勇んで山を駆け降りるさまを舞にしたそうで、なかなか激しい舞を見せてくれました。
そして、これに続くのが「還城楽」という演目。蛇を好んで食べる胡国の人が蛇を見つけて喜ぶさまを舞にしたそうで、
天狗のようなお面をつけた胡国の人に扮した踊り手が、舞を見せてくれます。さらに途中から「蛇」も登場。
左にいる「蛇」の被り物としているのが「蛇」に扮した人。蛇の置物をもって登場し、置物を置いて去っていきます(写真をクリックすると拡大するので、蛇の置物もわかるかと思います)。
この「蛇」を胡国の人が見つけるのですが、その時は、両手と片足を大きく振り上げて、いかにも(というかちょっとベタに)喜んでいる様をあらわした演舞がかなりユニーク。全体的にコミカルさがある演舞で、見ているだけで楽しめました。
最後は、「長慶子」という、舞はない音楽だけの演奏で締めくくり。
こんな感じで舞台袖で演奏者が、和楽器を演奏しています。最後の演奏は比較的短く、15時頃に幕を閉じました。
そんな訳で、いつものライブレポートとはちょっと異なりますが、まさに日本古来からの「ライブステージ」ということで、ここでも取り上げてみました。ちょっと堅苦しいイメージもある雅楽ですが、優雅な舞が楽しめる他、演目によってはコミカルな舞もあり、当日は解説を記載した紙も配られたり、またアナウンスも流されたりと、思った以上に楽しめた内容でした。ちなみに平安時代から続く古式ゆかしい行事ということで、毎年5月1日に行われています。来年も来ようかなぁ~。
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