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2026年4月12日 (日)

今度はクラシックの名盤100

今回は最近読んだ音楽関連の書籍の紹介です。

イースト・プレスから出版された「クラシック名盤100」。著者はクラシック音楽評論家の許光俊となります。本書はイースト・プレスから出版されている「名盤100」シリーズの最新作。いままで、「日本語ラップ名盤100」「ヒップホップ名盤100」「20世紀ジャズ名盤100」を紹介してきましたが、そのシリーズの第4弾となります。

この手の名盤ガイドというと、通常は初心者向けに書かれたものになるのですが、このイースト・プレスから出版されている「名盤100」シリーズは、一般的なそのジャンルの名盤とはちょっと異なる、一癖のある作品を紹介しており、素直に初心者がこの名盤ガイドに沿って聴き始めると、良くも悪くも、ちょっと異なる道に迷い込んでしまうような、そんなガイドになっていました。

そのため、この「クラシック名盤100」についても、一般的に初心者が最初に聴くべき名盤が収録されている・・・かどうかは、正直なところ、クラシック音楽にさほど知見がないためわかりません・・・。ただ、紹介されている曲に関して言えば、ヴィヴァルディの「四季」やモーツァルトの「トルコ行進曲」、ベートーベンの「運命」などといった、定番中の定番が並んでいます。ただ、もっともクラシック音楽にとっては、楽曲自体に加えて、指揮者やオーケストラ、演奏家なども重要な要素。そういう観点からは、本作で紹介されているアルバムが、王道を行くようなセレクトなのか、ちょっとひねったセレクトなのかはわかりません・・・。

一方で、本書に書かれた紹介文の方は、初心者向けで非常にわかりやすかったように感じます。著書の許光俊は、以前、「はじめてのクラシック音楽」という著書をここまで紹介しましたが、かなり癖のある物言いのする評論家。もちろん、それはそれで彼の魅力とも言えるのですが、一方、好き嫌いはわかれそうな感じはします。実際、「はじめてのクラシック音楽」でも、カラヤンや小澤征爾といった、おそらくクラシック初心者でも名前くらい聞いた事ある程度に有名な指揮者をケチョンケチョンに悪く言っています。

ただ、本書に関しては、彼の文章は非常に読みやすかったように感じます。もともと、「はじめてのクラシック音楽」でも平易な文章は書いていたのですが、この手のクラシック本にありがちな、音楽性に言及する難易度の高い物言いは皆無。かといって、よく書店に並んでいる「クラシック音楽入門」みたいな音楽の教科書にそのまま出てきそうな程度の、表面をさらっとなぞる程度の浅い表現にもなっておらず、そういう意味では、「よくわかるクラシック名曲集」みたいな感じの、10枚組で3,000円くらいで売っていそうな、クラシックのよく知られた曲の有名な部分だけを集めたようなアルバムを卒業して、指揮者やオーケストラを基準に、クラシックの名盤を聴いてみよう、と心がける、「入門」の次の段階にはうってつけの名盤集になっているようにも感じます。特に「関連盤」としては、同じ楽曲の、他の指揮者、演奏家によるアルバムを紹介しており、「聞き比べ」も出来るような紹介方法をとっていました。

率直なところ、私自身も完全にクラシック音楽の初心者であるがゆえに、本書が本当に初心者向けなのか、またここで紹介されているアルバムが、一般的にどの程度の評価を受けているのか、正確なところはわかりません。ただ、初心者としても、読んでいて、本書を参考にいろいろと聴いてみたいな、と思わせるような1冊だったと思います。クラシック音楽に興味がある方は、チェックして損はない1冊ではないでしょうか。いろいろと参考になりそうな1冊でした。

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