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2026年2月 7日 (土)

はじめての浪曲

春野恵子のRoukyoku Rock You!2026"ケイコ@ナゴヤ3"

会場 大須演芸場 日時 2026年1月21日(水)18:45~

2026年ライブ一発目・・・なのですが、今回はかな~り毛色の違うライブ(?)で、浪曲のステージ。以前、ここでも何度か浪曲のアルバムを紹介してきました。思いっきりハマった・・・という訳ではないのですが、ちょっと興味を抱いて、一度見てみたいと思い、足を運んできました。特に今回のステージの浪曲師は、かつてテレビ番組の「電波少年」で有名になった「ケイコ先生」こと春野恵子(!)。今は浪曲師として活躍しているようで、その点もちょっと興味を抱いて足を運んできました。

ステージはほぼ定時で開始。開口一番は、名古屋を拠点に活動する落語家の登龍亭獅鉄。落語からのスタートとなります。最初は枕で、新年のカウントダウン落語会を行った時の愚痴で、終わった後、終夜運転の地下鉄で帰ろうとしたら、電車の本数は少ないわ、出入口は限られたところしか空いてないわで、かなり苦労したという愚痴ネタから、寿限無のネタを3人に拡大したオリジナルの「三人寿限無」というネタで笑わせてくれました。

続いては待望のケイコ先生こと春野恵子の登場。もちろん、このようにライブで見るのは初めてですが、とてもお美しい・・・。一方、豪快というか、堂々とした話ぶりも印象的でした。浪曲の演台が設置され、また曲師という三味線奏者も登場。藤初雪という方だそうです。最初は軽くトークをした後に浪曲がスタート。演目は「高田馬場」。忠臣蔵の外伝として語られる、中山安兵衛による高田馬場の仇討の話を浪曲としたもの。浪曲は、三味線の演奏をバックに、歌の部分と語りの部分が交互に入るのですが、この歌声の迫力に、まずはガツンとやられます。非常にパワフルで、こぶしも聴いていて、浪曲特有の歌い方なのかもしれませんが、迫力あるその歌声に圧倒されます。マイク越しだったのですが、大須演芸場くらいのキャパだったら、マイクなしでも十分その声を響き渡らせられるかも・・・。また、仇討の描写は非常に迫力があり、しばし、その世界に聴き入りました。

仲入りが入り、後半開口一番(この言い方するのか?)は同じく浪曲師の京山幸太。本人曰くドラッグクイーンの浪曲師を目指しているそうで(笑)、顔には軽くお化粧が。演目はオリジナルの演目「源氏物語より『空蝉』」で、源氏物語の中から帚木から空蝉の帖を浪曲にアレンジした、オリジナルな演目となるそうです。

最初はオリジナルに沿った源氏物語を、浪曲的に演じていたのですが、本人曰く、「史上最高にうざい光の君」が登場する後半からかなりコミカルに。特に光源氏が、「非常にうざったいイケメン風」に演じられており、かなりコミカルで笑いも起きる浪曲になっていました。かなりユニークな内容を楽しめたステージとなっていました。

そして最後は再び春野恵子の登場。2つ目の演目は「梅川忠兵衛」という、近松門左衛門原作による人形浄瑠璃を元とした演目。忠兵衛という飛脚屋と、遊女梅川の悲恋を描いた作品で、そのうち、逃避行の中、忠兵衛の生まれ故郷を訪ねてくるというシーンを描いたものとなりました。迫力のあった「高田馬場」とは変わり、こちらはしんみりとみせるような場面も印象的な演目。特に、梅川を演じる場面は、やはり女性の浪曲師ということもあって、色気を感じさせる演技が特徴的で、非常に魅せられるステージでした。もちろん、歌の部分は迫力たっぷりに聴かせてくれました。

演目終了後は3人がステージの上に立って軽くトーク。こちらは概ね10分程度の短いものでしたが、最後は和気あいあいとした雰囲気で終了。ちなみに、最後のトークコーナーは撮影OKということだったので、しっかりと写真におさめさせてもらいました。終了時刻は21時で、ほぼ2時間強のステージでした。

Harunokeikoroukyoku

浪曲を生で見たのはこれがはじめてですが、まずは迫力あるその歌声に圧倒されるステージ。また、春野恵子の色っぽく女性を演じるパフォーマンスにも惹かれる内容でした。一方、京山幸太が今風にアレンジしていた浪曲になっていたのに対して、春野恵子は意外と(イメージですが)昔ながらの義理人情を描いたもの。ここらへんの義理人情の世界は令和の時代だと、ちょっと違和感を持って迎え入れられそうな印象も受けてしまいました。

そんな点を感じつつも、浪曲の魅力も感じられたステージ。彼女は定期的にコンサートを行っているようで、また機会があれば足を運びたいです!

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