2025年年間ベストアルバム(洋楽編)その2
昨日に引き続き年間私的ベストアルバムの洋楽編。今日は5位から1位までの紹介です。
5位 TSAPIKY! MODERN MUSIC FROM SOUTHWEST MADAGASCAR
このアルバムはすごい!もともと、「ミュージック・マガジン誌」のワールドミュージック部門の年間ベストでランクインしていて聴いた1枚。マダガスカルの南西部、ツァピキ地方の音楽をまとめた作品で、葬儀や結婚式などで歌われてきた儀式音楽をそのまま収録したもの。ギターやパーカッションの最低限のサウンドで奏でられる音楽は、パンクに通じるようなアグレッシブな楽曲を奏でつつも、狂乱とも言える独特のリズム感を奏でています。いまだに世界にはこんな音楽があるんだ!と、世界の広さをあらためて実感するアルバムでした。
4位 LUX/ROSALÍA
聴いた当時の感想は、こちら
おそらく、いろいろなメディアの年間ベストを見ていて、2025年を代表する1枚となりそうなのが本作ではないでしょうか。ラテン音楽という枠組みを超えて、世界レベルで高い評価を受けていROSLÍAのニューアルバム。ビルボードチャートでも上位にランクインするなど、実力・人気共に高い評価を受けています。本作はオーケストラを大胆に導入した挑戦的な作風でありつつもラテンの要素を上手く織り込み、かつしっかりとポップにまとめ上げており、高い評価も納得の傑作に仕上がっていました。評価、人気ともにまだまだ高まりそうです。
3位 Sinister Grift/Panda Bear
聴いた当時の感想は、こちら
個人的には上期では1位2位のアルバムが頭ひとつ抜けていたような感があったのですが、年間通じてもやはり頭ひとつ抜けた傑作であることは間違いありません。Animal Collectiveのメンバーによるソロアルバム。どこか懐かしさを覚えつつも、コーラスラインとメロディーが絶妙にからみあったドリーミーなポップはまさに絶品。いつまでも聴き続けていたくなるような夢の世界が広がってくるアルバム。文句なしに2025年を代表する傑作のポップアルバムでした。
2位 Black Star/Amaarae
聴いた当時の感想は、こちら
ガーナ系アメリカ人ミュージシャンによる3枚目のアルバム。ガーナの国旗をモチーフにした写真の、真ん中にある「黒い星」の部分に彼女を配したジャケット写真が印象的な作品は、彼女のルーツであるガーナ、自己意識、そしてダンスミュージックのルーツが黒人であることを示した作品となっています。強いエレクトロビートをしっかりと聴かせるトライバルなリズムが印象的な作品ですが、一方でメロディーラインが非常にとっつきやすいポップなものである点も印象的な作品。挑戦的なサウンドでありつつも、なじみやすいポピュラリティーとしっかり両立させた傑作となっていました。
1位 EUSEXUA/FKA Twigs
聴いた当時の感想は、こちら
上期の1位でもありましたが、年間ベストでも文句なしの1位獲得。UKガラージやトランスなどを取り入れた、疾走感のあるダンスチューンを聴かせてくれたかと思えば、一方で幻想的なナンバーやキュートなポップチューンを聴かせてくれる作品。さらにラストはスケール感あるR&Bを聴かせてくれたりと、最後までバラエティーある展開から耳が離せない傑作アルバムとなっていました。間違いなく2025年を代表する傑作アルバムだったと思います。
あらためてベスト10を振り替えると・・・
1位 EUSEXUA/FKA Twigs
2位 Black Star/Amaarae
3位 Sinister Grift/Panda Bear4位 LUX/ROSALÍA
5位 TSAPIKY! MODERN MUSIC FROM SOUTHWEST MADAGASCAR
6位 Bleeds/Wednesday
7位 45 Pounds/YHWH Nailgun
8位 Getting Killed/Geese
9位 Sad And Beautiful World/Mavis Staples
10位 Tether/Annahstasia
他のベスト盤候補としては・・・
Glory/Perfume Genius
Cowards/Squid
The Human Fear/Franz Ferdinand
CRITICAL THINKING/MANIC STREET PREACHERS
Constellations For The Lonely/Doves
For Melancholy Brunettes(& sad women)/Japanese Breakfast
Radio DDR/Sharp Pins
SABLE,fABLE/Bon Iver
Lucro Sucio; Los Ojos del Vacio/The Mars Volta
hexed!/aya
10/SAULT
Tall Tales/Mark Pritchard&Thom Yorke
Lotus/Little Smiz
NEVER ENOUGH/Turnstile
DON'T TAP THE GLASS/Tyler,The Creator
Bugland/No Joy
Baby/Dijon
Double Infinity/Big Theif
The Hives Forever Forever The Hives/The Hives
Through The Wall/Rochelle Jordan
THE BPM/Sudan Archives
Vie/Doja Cat
全体的に不作気味だった2024年に比べると、2025年は文句なしに傑作の多い1年だったと思います。ベスト盤候補にあげたアルバムの多くが、いつもならば十分、ベスト10候補となりうるレベルの作品でした。また、2026年も多くの傑作に出会えますように。
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コメント
年末から年明けに入手したアルバムを何枚か聴いています。
Noura Mint Seymali、СОЮЗ(SOYUZ)、Hannah Francesなど、
もう少し早くCDを購入していれば 「年間ベスト10」 に入れたかもしれません。
高橋健太郎はHannah Francesを入れ損なったと悔やんでいましたが^^;
江戸川橋に移転した 「EL SUR」 の店長(H**さん)から、
MM誌が松山晋也さんを切った理由は 「移民排外主義」(SNSの投稿)だと聞きました。
投稿: sknys | 2026年2月 3日 (火) 12時05分