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2026年2月 6日 (金)

2025年年間ベストアルバム(邦楽編)その2

火曜日に引き続き、年間私的アルバム邦楽編。今日は5位から1位までです。

5位 Tabla Dhi,Tabla Dha/U-zhaan

聴いた当時の感想は、こちら

日本を代表するタブラ奏者であり、またコミカルなXでのつぶやきも話題となるU-zhaanの、単独名義のニューアルバム。様々なミュージシャンとコラボし、様々なタイプの楽曲にタブラを取り入れることにより、タブラの可能性を追求した1枚。タブラの演奏家としても、またその範囲を超えたミュージシャンとしての実力も感じさせる作品。ラストにはインド音楽もしっかりと含まれており、インド音楽の魅力に触れることもできます。タブラという楽器の魅力をあらためて実感した作品でした。

4位 Straβe/折坂悠太

聴いた当時の感想は、こちら

折坂悠太の新作は6曲入りのEP盤。ベルリンでのセッションを収録した作品だそうで、企画盤的な要素の強い作品となっています。基本的に既存曲のリメイクに新曲3曲を加えたものですが、バンドサウンドの色合いも強くなっています。特にタイトルはドイツ語で「通り」を意味するそうですが、そのタイトルの通り、路上でのセッションを収録したバンドとしての一体感と緊迫感が同居した魅力的な作品に。企画盤的な作品とはいえ、彼の作品として間違いなく今年を代表する傑作となっていました。

3位 LOST AND FOUND/ROTH BART BARON

Lostandfound_rothbartbaron

三船雅也のソロプロジェクト、ROTH BART BARONの2年ぶりとなるアルバム。毎回、年間ベストの候補としては入ってくる傑作をリリースしているものの、なにげにベスト10入りは初となります。今回は、タイトル通り「喪失と発見」をテーマとするアルバムで、「喪失」をイメージするかのような物悲しげなメロと、「再生」を象徴するドリーミーなエレクトロサウンドの対比が見事。喪失感を覚えつつ、その先にある希望を感じさせるような楽曲が耳を惹く傑作でした。

2位 観天望気/キセル

聴いた当時の感想は、こちら

個人的には、今、キセルというミュージシャンは最も過小評価されているミュージシャンのような気がします・・・。アコギとピアノというシンプルなサウンドを軸に、ジャズやラテン、民謡、さらにはエレクトロという要素まで組み込み、さらに独自の浮遊感を加えた、まさにキセルしか作りえない楽曲がつまっています。デビュー当初はもうちょっと注目を集めていたのですが、最近はこのアルバムにしても以前ほど騒がれていません・・・が、内容的にはむしろ今こそ全盛期ではないかと思うほどの傑作ぶり。多くの方に聴いてほしい傑作です。

1位 Gen/星野源

聴いた当時の感想は、こちら

今年リリースされた中では文句なしのNo.1だったのが本作。紅白歌合戦にも出演するお茶の間レベルの知名度を誇る彼が、これだけのアルバムをつくってくるあたり、日本の音楽シーンはまだまだ大丈夫、という印象を受けます。特にここに来て、ポップ以上に実験性の勝った、先駆的なポップミュージック、サウンドをどんどん取り入れている傾向が顕著となっています。個人的には、「LIFE」リリース後、一気にポップから離れていった小沢健二をイメージする部分があって気になってはしまうのですが・・・。それはそれとして、文句なしに2025年の日本の音楽シーンに大きな痕跡を残した傑作アルバムでした。

あらためて1位から10位を並べると・・・

1位 Gen/星野源
2位 観天望気/キセル
3位 LOST AND FOUND/ROTH BART BARON
4位 Straβe/折坂悠太
5位 Tabla Dhi,Tabla Dha/U-zhaan
6位 石の糸/kanekoayano
7位 可愛い女子/水曜日のカンパネラ
8位 音のする部屋/君島大空
9位 あばら/鈴木実貴子ズ
10位 第八作品集『無題』/downy

ほかのベスト盤候補は・・・

Zatto/小袋成彬
Music For Walking(Out Of The Woods)/ラブリーサマーちゃん
Luminescent Creatures/青葉市子
SOME BUDDY/礼讃
ファンクザウルスLP/ファンクザウルス
あの道から遠く離れて/GRAPEVINE
わたしの好きな労働歌/寺尾紗穂
ALL HAZE/TESTSET 
Preme/藤井風

年末の暫定版の頃は、かなりベスト10選定にも苦労しそうな不作気味の1年のようにも思えたのですが、結果として、洋楽ほどではないものの、それなりに傑作の多い1年だったように感じます。特に上期にも感じたのですが、星野源、折坂悠太、君島大空、小袋成彬、藤井風にような男性シンガーソングライターの活躍が目立つようにも思います。今年、アルバムのリリースはなかったのですが、米津玄師も大ヒットを飛ばしていますしね。今年も、男性SSW中心に、数々の傑作が生みだされることを期待しましょう。

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