oasisの前座抜擢が話題に
今回紹介するのは、海外でも高い評価を受ける女性4人組パンクロックバンドおとぼけビ~バ~が2枚同時にリリースしたライブアルバムです。
Title:ライヴ・アット・磔磔
Musician:おとぼけビ~バ~
まずこちらは京都の老舗ライブハウス、磔磔での模様を収録したライブアルバム。
Title:ライヴ・アット・FANDANGO
Musician:おとぼけビ~バ~
そしてこちらが大阪のライブハウスFANDANGOで収録された音源を収録したライブアルバムとなります。
おとぼけビ~バ~と言えば、昨年、ちょっとしたニュースになりました。昨年10月に来日して大きな話題となったoasisの来日公演の前座に選ばれたというニュースです。ただ、一般的な知名度の低い彼女たちが前座に選ばれたという点は賛否両論を呼び起こし、この「賛否両論」ということ自体が、ひとつのニュースとして取り上げられました。
この大物外タレミュージシャンの前座が物議をかもすことは以前からよくありました。というか、こういうネタがニュースになること自体、ちょっと久しぶりのようにも思います。確かに否定的な方の気持ちもわかることはわかります。私も海外のミュージシャンのライブで前座を見たことはよくあります。大抵、登場する前座もよく知っているミュージシャンなのですが、前座はいいから、その分、お目当てのミュージシャンのライブを長くやってほしい、と思うのは率直な気持ちです。
そんな中、おとぼけビ~バ~の前座に対して否定的な意見に対する批判も少なくなかったのですが、この前座に対する否定的な意見も個人的には悪くなかったのかな、と思います。ともすれば最近、音楽に関しては「アイドルだろうがJ-POPだろうが洋楽だろうが、どんな音楽もアリ」という意見が少なくありません。そういう寛容な意見ももちろん否定すべき話ではないのですが、一方では「洋楽ロックが至高。J-POPは認めない」的な一種のこだわりの強いリスナーがいても悪くないように思います。そういう偏屈なリスナーに対して「ナニクソ」的な反抗心が、バンドにとってはひとつの原動力になりますし、そんなこだわりの中、新たな文化も登場してくるのではないでしょうか。個人的には、久々に表にあらわれた偏屈な洋楽リスナーの意見も、たまにはアリではないかな、とすら思っています。
とはいえ、間違いなくおとぼけビ~バ~のステージは、そんな偏屈な洋楽リスナーをノックダウンするのに十分なパフォーマンスだったと思います。正直、東京ドームという大箱に彼女たちがマッチしていたのかは微妙なのですが(逆に見てみたかった気もするのですが)、このタイミングでリリースされた2枚のおとぼけビ~バ~のアルバムには、そんな彼女たちの迫力あるパフォーマンスがそのままつめこまれています。
「磔磔」は全30曲42分(CD盤では33曲)、「FANDANGO」は全20曲31分(CD盤では18曲)。要するに、1曲あたり2分に満たない楽曲を次から次への繰り広げてくるパフォーマンス。全編、荒々しい演奏の連続で、息つく暇のないパフォーマンスとなっています。楽曲のタイプとしてはパンクやコアの影響を受けたヘヴィーなサウンドですが、そんな中に、意外とポップなメロディーラインや、なによりも女性の本音を読み込んだコミカルな歌詞も魅力的。激しいだけではなく、どこかコミカルで楽しい雰囲気も味わえるパフォーマンスとなっています。
京都と大阪、どちらも彼女たちのホームグラウンドでのステージということで、アットホームな雰囲気も感じられるパフォーマンス・・・と言いたいところですが、おそらくどこで演っても彼女たちのこの雰囲気は変わらなさそう。おとぼけビ~バ~の話は、oasisの前座というニュースで知った方も少なくないかと思いますが、彼女たちがどんなミュージシャンなのか知るには最適とも言えるライブ盤。どちらもおすすめです。
評価:どちらも★★★★★
おとぼけビ~バ~ 過去の作品
SUPER CHAMPON
ほかに聴いたアルバム
Don’t Laugh It Off/羊文学
約2年10ヶ月ぶりとなる羊文学のニューアルバム。ここ最近、人気を確固たるものにした結果、このアルバムでもアニメ「推しの子」のエンディング「Burning」や映画「かくしごと」主題歌「tears」など、多くのタイアップ曲が含まれています。全体的にはロックバンドとしての分厚いサウンドを前に押し出した曲が前作以上に目立つ反面、タイアップ曲が多かった影響か、メロディーラインについては良くも悪くもちょっとベタさを感じ、売れ線志向になった感じも。バンドとしての勢いは本作でも感じるのですが。
評価:★★★★
羊文学 過去の作品
our hope
12 hugs(like butterflies)
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