日本の伝統音楽を知る
今回は、最近読んだ音楽関連の書籍の感想なのですが、ちょっと毛色が違う書籍・・・。いろいろな音楽を聴いている中で、日本の伝統的な音楽にも興味を抱きはじめ、特に雅楽に関しての入門書が出ていたのでちょっと読んでみました。
「マンガでわかる雅楽 鑑賞ポイントを押さえて楽しむ雅の極み」。タイトル通り、雅楽について漫画で解説した1冊。そもそも雅楽とはどういった音楽なのか、からスタートし、雅楽を楽しむポイントや鑑賞のツボ、主な演目の聴きどころや雅楽で使われる楽器の紹介、さらには雅楽に関する有名人の紹介まで、漫画で解説されています。
音楽としては、神社などで日本人なら多くの方が聴いたことあるものの、いまひとつどういう音楽なのかわからない日本の伝統音楽「雅楽」について詳しく解説されており、どんな特徴があるのか、どんな音楽があるのか、そもそもどういうルールで音が鳴っているのかを解説されており、聴きどころも含めて、初心者にとっては最初の一歩を詳しく解説されているのですが・・・ただ、正直言って、ちょっとわかりにくい。いや、これは同書の著者が悪い、という訳ではなく、やはり「音楽」、それも西洋音楽とは全く違うルールに基づく日本の伝統音楽を、文字や絵だけで解説するのはなかなか難しく、さらに専門用語も次々飛び出してくるため、読んでいてもなかなか頭に入ってこないという部分も少なくありませんでした。
あとちょっと賛否わかれそうなのがこの「マンガ」の部分で、水墨画をベースとした独特な画風は味があり、ある意味、雅楽というジャンルにもピッタリマッチしている反面、このような「解説漫画」ではどうしても少々抽象的な画風になってしまうため、ちょっとわかりにくい部分も。純粋に漫画としては味があって非常に良かったと思うのですが、いかんせん「解説する」という部分では賛否がわかれそうな画風だったように思います。
そういう訳で、ほぼ同時期に発売されていたので、もう1冊チェックした本があるのですが・・・
「雅楽のひみつー見かた・楽しみがわかる本-」。上記と同じく、雅楽の入門書的な1冊で、雅楽とはどういうものか、からスタートし、雅楽でつかわれる楽器の紹介や鑑賞のポイント、有名な雅楽の曲などが紹介されています。一貫してイラストだった「マンガでわかる雅楽」とは異なり、こちらは写真がふんだんに使われている内容で、写真なだけに正直、「マンガでわかる雅楽」よりはわかりやすい部分もあったように感じます。
写真に対する解説も、必要十分なボリュームといった感じで、比較的端的で読みやすい内容。そういう意味でも雅楽って何だろうと興味を持った人が最初に読む本としてはわかりやすかったように思います。まあ、ちょっとこのボリューム量で、1冊 2,500円強というのは、高めかな、とは思うのですが、写真がそれなりのボリューム掲載されているので、今時、仕方ない、といった感じでしょうか。
この2冊、それぞれ補完する部分もあるので、両方ともチェックしてみると、より雅楽とは何か、理解できるように思います。ただ、それを差し引いても、どうしても「音」を「文字や絵」で説明しているため、最後までわかりにくい部分があることは否定できないのですが・・・。また、それに伴って物足りなさを感じてしまったのは、雅楽というものをある程度理解して、じゃあ、次はどのように聴けばよいのか、という点がわかりにくい、という点でした。「マンガでわかる雅楽」ではいきなりカルチャー教室で楽器を演奏してみよう、という構成になっており、さすがにいきなり自ら楽器を演奏するというのはハードルが高いのでは・・・?「雅楽のひみつ」では、全国各地の主な神社での演奏会が紹介されていたのですが・・・こちらも日程があわないと、なかなか足を運べません。
次の一歩として、CDやDVDなど、あるいは、今風にYouTubeの公式チャンネルの紹介があっても良かったのではないかなとも思います。その点、これを読んだけど、次はどうすればいいの?という疑問に答えておらず、ちょっと残念に感じました。ただ、それでいろいろ調べたんですが、CDやDVD、あるいはYouTubeにしても、どうも「これは」というものが少ないんですよね・・・。ここらへん、どうしても伝統音楽を聴く人の少なさが影響しちゃうのかもしれませんが・・・。
そんな訳で、いろいろと難しく、わからない部分も残ってしまったのですが、雅楽についていろいろと知れた2冊。次はどこかの神社などでの演奏会に足を運んで、実際に雅楽を聴いてみたいところ。前述の通り、誰でも音楽自体は聴いた事あるであろうジャンルのため、興味がある方はこの2冊を機に、聴いてみてもいいのではないでしょうか。音楽の世界がより広がりそうです。
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