可愛いポップな作品の並ぶ
Title:可愛い女子
Musician:水曜日のカンパネラ
ボーカルが詩羽に変わってから、早くも4作目となる水曜日のカンパネラのEP。毎年1枚のペースでリリースを続けており、本作も約1年3か月ぶりの作品となっています。タイトルの意味は、「固定観念にとらわれない"かわいさ"や、自分でポップな価値観」を表現したいという詩羽の思いが込められているとか。今回も水曜日のカンパネラらしいポップな曲の並ぶ、全8曲入りの作品となっています。
そんなEPに収められた今回の8曲なのですが、どの曲もシングル曲としてヒットチャートで戦えそうな、インパクトあるポップチューンが並びます。1曲目「ウォーアイニー」もリズミカルなエレクトロポップチューンですが、タイトルからスタートするサビからして、いい意味でわかりやすいインパクトあるサビを持ってきている楽曲。これに続く「サマータイムゴースト」は強いビートでリズミカルなダンスチューンとなっています。
個人的にこのアルバムの中で好きなのが「シャトーブリアン」で、焼肉の種類を連呼するだけのナンバー。「バッキンガム」や「シャクシャイン」などでおなじみの、ある意味、水カンの王道的ナンバー。かなりインパクトがあってシュールなMVも必見の1曲に。そして「怪獣島」もコミカルな歌詞が印象的な楽曲で、こちらはトライバルなリズムが印象的な作品になっています。
「バタフライ」はリズミカルなビートにメランコリックなメロが印象的な楽曲。いままでの明るいポップな雰囲気から一変する、ダークな雰囲気の楽曲になっています。さらに「シャルロッテ」もサビの部分にインパクトのあるポップチューンで、わかりやすいサビがいかにもCMソングといった感じの楽曲に。「動く点P」は、学生時代を思い出してちょっとクスっとなるユニークな歌詞が特徴的なリズミカルな作品。そしてラストを飾る「願いはぎょうさん」は、トランシーなリズムが特徴的ながらも、郷愁感のあるメロが耳に残る作品での締めくくりとなっています。
そんな全ての楽曲にインパクトのある本作ですが、それもそのはず、「シャトーブリアン」以外、なんとすべての曲にタイアップがついています。それも「怪獣島」は、テレビ東京系アニメ「ちびゴジラの逆襲」主題歌だったり、「シャルロッテ」はタイトル通り、ロッテのCMソングだったり(「シャルロッテ」はロッテの社名の由来となった「若きウェイテルの悩み」のヒロイン)、しっかりタイアップ先に沿った曲になっています。こういうタイアップに沿った曲でも、自然にアルバムの1曲としてしまうあたり、水カンの音楽のある種の包容力を感じます。
ただ、結果として今回のEP。シングル曲が並んだベスト盤かプレイリストのような内容となっており、「かわいい」というコンセプトをかかげながらも作品としての統一感はありません。このシングル曲の寄せ集めのような傾向はいままでのEPにもありましたが、今回の作品はその方向性がより顕著だったように思います。水カンは詩羽がボーカルになってから、シングルかEPでのリリースでオリジナルアルバムのリリースがありません。あくまでもEPという形式でのリリースが続くのは、オリジナルアルバムのような、全体で統一感や流れのあるような作品はまだリリースできない、というミュージシャン側の意思なのかもしれません。
そんなEPではあるものの、これはこれで水曜日のカンパネラの魅力を存分に味わえる傑作であるのは間違いありません。同じエレクトロのポップチューンという軸がありつつも、バラエティー富んだ楽曲を歌いこなしているのも彼女ならでは。プレイリストのような作品とはいえ、どの曲も魅力的な楽曲が並び、インパクトの強い作品でした。
評価:★★★★★
水曜日のカンパネラ 過去の作品
私を鬼ヶ島へ連れてって
ジパング
UMA
SUPERMAN
ガラパゴス
猫は抱くもの(オリジナル・サウンドトラック)
YAKUSHIMA TREASURE(水曜日のカンパネラ&オオルタイチ)
ネオン
RABBIT STAR★
POP DELIVERY
ほかに聴いたアルバム
in my mind/DOPING PANDA
途中、EPやthe band apartとのコラボ作を挟みつつ、フルアルバムとしては再結成後2枚目、約3年ぶりとなるニューアルバム。彼らとしては珍しく、日本語の曲がメインだったり、ボッサ風や郷愁感あふれる楽曲があったりする一方、基本的には序盤から、バンドサウンドにエレクトロを加えた、いかにもDOPING PANDAらしいアップ店pでダンサナブルな曲が並ぶアルバムに。新しさを感じつつ、従来からのファンにとっては安心して聴けるアルバムに仕上がっていました。
評価:★★★★
DOPING PANDA 過去の作品
Dopamaniacs
decadance
anthem
THE BEST OF DOPING PANDA
YELLOW FUNK
Doping Panda
High Hopes
MELLOW FELLOW(DOPING PANDA×the band apart)
THE BADDESTⅣ&Timeless Hits/久保田利伸
恒例とも言える久保田利伸のベストアルバム「THE BADDEST」の第4弾。本編「THE BADDESTⅣ」は2013年以降の作品からセレクトして収録しています。ただ、ちょっと意地悪な言い方をすると、2013年以降、大きなヒット曲が出ていないので「Timeless Hits」としてオールタイムベストを附属した2枚組に。確かに「Timeless Hits」に収録されている過去の彼の代表曲と比べると、「THE BADDESTⅣ」収録曲は、ちょっとマンネリ化してしまっており、勢い不足は否めない印象も。とはいえ、「THE BADDESTⅣ」収録曲も、これはこれで決して悪くなく、ソウルやファンクを、現場の空気感をなるべくパッケージしつつ、日本風にもまとめている久保田利伸らしい楽曲が並んでいます。「Timeless Hits」含め、オールタイムベスト的にも楽しめるベスト盤です。
評価:★★★★★
久保田利伸 過去の作品
Timeless Fly
Gold Skool
THE BADDEST~Hit Parade~
L.O.K.
THE BADDEST~Collaboration~
3周まわって素でLive!~THE HOUSE PARTY! ~
Beatiful Peaple







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