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2025年9月28日 (日)

シンプルな3ピースバンド形態でロックなステージを見せる

STING 3.0 TOUR

会場 IGアリーナ 日時 2025年9月17日(水)19:00~

今回は、STINGのライブに足を運んできました!正直なところ、格別大ファン、という訳ではないのですが、やはりレジェンドクラスのミュージシャンのライブには、今のうちに足を運んでおきたい、という気持ちもあり、今回、ライブに参加してきました。

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会場はIGアリーナ。7月に新しくできたばかりの多目的アリーナで、収容人員は15,000人。横浜アリーナ(収容人員 17,000人)とほぼ同クラスで、いままで名古屋を代表するアリーナ形式の会場だった日本ガイシホール(収容人員 10,000人)を上回る規模のようです。会場は名城公園駅からすぐで、駅自体、名古屋の中心地、栄から地下鉄で3駅という至近で、かつ駅の出口からアリーナの入り口まで徒歩1分程度という近さ。このクラスのライブ会場として用いられているAichi Sky Expoやポートメッセ名古屋はもちろん、日本ガイシホールに比べても抜群のアクセスの良さですし、アリーナクラスのホールで、ここまで都会の駅から至近という会場も珍しいのではないでしょうか。

さて、ほぼ満員の会場。今回はアリーナ席の前から16列目という非常にいい場所を出来、会場を待ちます。会場では売店も空いていましたが、ビール1杯900円(!)。焼きそばとか買うと、ビールとセットで2,000円超え(!)という高額のため、泣く泣く諦めて、おとなしく開演を待ちました。

そして、19時ピッタリにライブはスタート。メンバーが会場に姿をあらわすと、最初はポリスの「Message In A Bottle」からスタート。さらに「I Wrote Your Name」「If I Ever Lose My Faith In You」と続き、会場は盛り上がっていきます。

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↓ STINGは現在73歳。すっかりおじいちゃん・・・と言いたいところですが、70代とは信じられないような精悍な顔つきで、この日も終始力強い演奏と歌声を聴かせてくれました。

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そしてSTINGの代表曲と言ってもいい「Englishman In New York」へ。印象的なイントロの「うぉーうぉー」の部分では観客とコールアンドレスポンズで盛り上がります。

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続く「Every Little Thing She Does Is Magic」で盛り上がった後、「Fields of Gold」は、原曲より、よりメランコリックさを強めたアレンジに。特にSTING 3.0のメンバー、ギタリストのドミニク・ミラーの泣きのギターにスポットをあてた楽曲となっていました。

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中盤はミディアムテンポのナンバーが続きます。STINGの特徴でもあるメランコリックな作品が続き、会場ではしばし彼の歌声に聴き入ります。

その後は「Driven To Tears」で再びアップテンポな楽曲で会場は盛り上がります。ここからの後半戦では、ミディアムテンポでしんみり聴かせるような楽曲と、アップテンポで盛り上がる曲が交互に続きつつ、「A Thousand Years」「Shape of My Heart」などが代表曲が続きます。特にポリスの代表曲「Can't Stand Losing You」でも会場は多いに盛り上がっていましたし、「Walking On The Moon」では、73歳とは思えないほど、艶やかな力強いSTINGのボーカルが印象に残りました。また、ポリスの「So Lonley」では、力強いバンドサウンドで迫力ある演奏を聴かせてくれました。

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そして本編ラストはこれまたポリスの代表曲「Every Breath You Take」へ!個人的にも一番聴きたかった曲なので、やはり素直にテンションがあがりました・・・が、イントロがはじまっても、会場全体のテンションは思ったほど上がった印象はなく・・・ポリスの代表曲なのですが、ひょっとして熱心なファンの中では、そこまで人気曲ではないのでしょうか??

そんな訳で本編は終了。その後、もちろんアンコールと続くのですが、ここは意外と1、2分程度で再登場。そしてアンコール1曲目はこれまたポリスの代表曲「Roxanne」へ。こちらもオリジナルよりも力強いバンドサウンドとなっており、迫力ある演奏が大きなインパクトになっていました。

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ラストは、STINGがアコースティックギターに持ち替えて「Fragile」へ。この日、一番歓声があがったのはこの曲がスタートした時でした。40年近く前に作られたナンバーですが、反戦を歌ったこの曲は、いまだからこそ心に響いてきます。アコギの音色をバックにしんみりと、しかし力強く歌われたこの楽曲で、ライブは幕を下ろしました。

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ライブはアンコール込みでほぼピッタリ2時間のステージ。会場は大盛り上がりの中で幕を下ろしました。

この日のステージはSTING 3.0というバンド名義ということもあり、サポートメンバーなしの、ギターのドミニク・ミラー、ドラムのクリス・マース、そしてベース&ボーカルのSTING本人という3人のみ。ただ、スリーピースバンドというシンプルな形態だからこそ、ロックバンドということをより意識した骨太のバンドサウンドが特徴的でした。

途中のMCもほとんどなし。特効なども基本的になく、バックの映像もシンプルなもののみ。全体的に比較的シンプルなステージで、それだけバンドサウンド、そしてSTINGの歌にスポットをあてられたストイックなステージになっていました。そして前述の通り、現在73歳という年齢のSTINGですが、それを感じさせない力強いプレイとそして歌が非常に魅力的。セットリストはポリス時代の代表曲から、STINGソロでの代表曲まで並ぶ、彼のキャリアのオールタイムベスト的なセレクトになっており、こちらも楽しめたステージでした。

最初に書いた通り、正直、ポリスやSTINGの熱烈なファン、という訳ではなかった私ですが、そんな私でも知っているような代表曲の連続。なによりもメロディアスな歌に、そのパワフルなバンドサウンドに終始惹かれたステージで、あっという間の2時間でした。レジェンドのステージということもあって、ちょっとお高めな値段設定でしたが、足を運んでよかったと心から思えるステージ。機会があれば、また足を運びたいです!

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