最高傑作との評判も名高いメジャー4作目
Title:GEAR BLUES
Musician:thee michelle gun elephant
2025年にデビュー30周年を迎えたTHE MICHELLE GUN ELEPHANT。それを記念して、現在、彼らの過去作のリマスター作品がアナログ及び配信で徐々にリリースされていますが、本作は1998年にリリースされたメジャー4作目となるアルバム。前作「Chicken Zombies」で初のチャートベスト10入りを果たした彼らでしたが、続く本作でもオリコン最高位6位を記録。名実共にバンドとして勢いのあった時期のアルバムとなります。
そんな時期のアルバムだからこそ、バンドとしての最高傑作とも言われている本作。個人的にも本作は、はじめて聴いたミッシェルのアルバムということもあり、思い入れのある1枚だったりします。今回、久しぶりに本作を聴いたのですが、あらためて彼らの最高傑作と言うにふさわしい文句なしの内容であることを再認識しました。
まずなにより素晴らしいのがこのジャケット写真。ミッシェルのアルバムのジャケットはどれも非常にカッコいいのですが、真っ黒の背景に、黒のスーツを着こなした4人のメンバーが並んでいる本作のジャケットは、見ているだけで惚れ惚れとするカッコよさを感じます。そんなアルバムは1曲目「ウエスト・キャバレー・ドライブ」から、非常にヘヴィーなベースのリフとドラムのビートからスタート。続くバンドの代表作と言ってもいい「スモーキン・ビリー」も同じくヘヴィーなギターリフのイントロから、チバユウスケの力強いシャウトも強い印象に残るナンバー。特に「愛という憎悪」という印象的なフレーズでバンドサウンドがピタッと止まり、その後、再びヘヴィーなサウンドとシャウトがスタートする、緩急ある展開が強いインパクトを残します。
いままでの作品に比べて、全体的にバンドサウンドのヘヴィーさが増したのが本作の大きな特徴で、続く「サタニック・ブン・ブン・ヘッド」でもグルーヴィーでゆっくり聴かせるヘヴィーなサウンドが印象的。力強いバンドサウンドで疾走感のある「フリー・デビル・ジャム」や、キャバレーロック的に怪しげでヘヴィーなサウンドを聴かせる「ホテル・ブロンコ」などなど、ヘヴィーでグルーヴ感あるガレージロックのサウンドをこれでもかというほど聴かせてくれます。
そして後半の核でもあり、アルバムの中でも大きなインパクトとなっているのが、これまた彼らの代表曲と言ってもいい「G.W.D」でしょう。ヘヴィーなベースからスタートするイントロからして非常にカッコいいナンバーですが、「G.W.D」とはサビでシャウトする「がなる、割れる、だれる」の頭文字というユーモラスさも。ちょっと強面な感じのするミッシェルですが、こういうユーモアセンスが楽曲の中で感じられるのも彼ら大きな魅力ではないでしょうか。
そんな終始ヘヴィーさを感じさせるアルバムですが、その反面、「キラービーチ」やラストを飾る「ダニー・ゴー」のように、ポップなメロを聴かせる曲も目立ち、意外とポップな側面を感じさせるのもミッシェルの大きな魅力。終始、ヘヴィーなバンドサウンドが鳴り響く本作の中でも、このようなポップな曲が大きなインパクトとなっていました。
彼らのオリジナルアルバムで、最初にどのアルバムから聴くべきか、と言われればやはりこのアルバムかな、と思うほど、彼らのカッコよさがつまったアルバムです。いまから聴いても、本当に唯一無二のバンドだったな、ということをあらためて認識させられました。バンド最高傑作という評判に違わない、文句なしの傑作です。
評価:★★★★★
THEE MICHELLE GUN ELEPHANT 過去の作品
THEE GREATEST HITS
cult grass stars
High Time
Chciken Zombies
ほかに聴いたアルバム
NO BORDER HITS 2025→2001 〜ベスト・オブ・東京スカパラダイスオーケストラ〜/東京スカパラダイスオーケストラ
タイトル通り、東京スカパラダイスオーケストラのベストアルバム。デビュー35周年を記念したベストアルバムですが、楽曲は2001年以降の作品を、過去にさかのぼる形で収録した内容に。2001年というと、いわゆる「歌モノ3部作」と言われた「めくれたオレンジ」「カナリヤの鳴く空」「美しく燃える森」以降の作品が収録されており、それ以降のゲストボーカルが参加した作品が多く収録されています。この頃からの作品は、スカパラがグッとポップ寄りにシフトした作品で、特に初期からのファンにとっては賛否両論があった後の作品。様々なタイプのボーカルを迎えた楽曲はバラエティーもありポップで楽しい一方、ボーカリストによって楽曲の出来栄えに差も感じられ、スカパラのスタイルがボーカリストに左右されすぎではないかとも感じてしまいます。そうゆう柔軟さが、良くも悪くも35年という長きにわたって活動を続けられた要因なのでしょうが・・・。
評価:★★★★
東京スカパラダイスオーケストラ 過去の作品
Perfect Future
PARADISE BLUE
WILD SKA SYMPHONY
Goldfingers
HEROES
Sunny Side of the Street
on the remix
Walkin'
欲望
Diamond In Your Heart
SKA ME FOREVER
The Last
TOKYO SKA Plays Disney
The Last~Live~
TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA~Selecao Brasileira~
Paradise Has NO BORDER
GLORIOUS
2018 Tour「SKANKING JAPAN」"スカフェス in 城ホール" 2018.12.24
TOKYO SKA TREASURES ~ベスト・オブ・東京スカパラダイスオーケストラ~
SKA=ALMIGHTY
S.O.S. [Share One Sorrow]
JUNK or GEM
35
Pulsatilla cernua/清水翔太
約2年ぶりとなる清水翔太のニューアルバム。R&Bベースのメランコリックなポップソングを歌うというスタイルは以前から変わらず。ただ、その中でも本作は「DON'T FORGET MY NAME」などHIP HOP色の強い楽曲が目立った印象が。また、荒井由実の「ひこうき雲」のカバーにも挑戦。こちらも彼の色のしっかりついた魅力的な楽曲に仕上がっているほか、「PUZZLE」ではゴスペルにも挑戦するなど、意欲的な部分も感じさせる作品となっていました。
評価:★★★★
清水翔太 過去の作品
Umbrella
Journey
COLORS
NATURALLY
MELODY
ENCORE
ALL SINGLES BEST
PROUD
FLY
WHITE
period
HOPE
Insomnia
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