2025年上半期 洋楽ベスト5
例年より発表が少し遅くなってしまいましたが、上半期の私的アルバムベスト5。まずは洋楽編です。
5位 Cowards/Squid
聴いた当時の感想は、こちら
イギリスのポストロックバンドによる新作は、「悪」をテーマとした作品。ニューウェーヴやレトロなギターロック、サイケなどの要素を取り入れ、凝ったサウンドを展開しつつも、全体的にはポップに聴かせるスタイルは、「悪」をテーマにしつつ、どこか「暗いおとぎ話」のようなファンタジックさも。ポストロックらしい複雑さを持ちつつ、一方で聴きやすいポップスさも持ち合わせ、さらにロックバンドらしいダイナミズムも持ち合わせた傑作アルバムでした。
4位 Glory/Perfume Genius
聴いた当時の感想は、こちら
リリースするアルバムが、毎作、年間ベストクラスの傑作となっているPerfume Geniusの新作が、またもや上半期ベストにランクイン!今回のアルバムは彼のアルバムでのテーマ「身体とその崩壊、家庭生活と愛、逃れられない歴史と傷」を描きつつ「苦難を越えた先で、過去に起きたすべてと向き合いながらも、静かで未知の場所で生きることを学ばなければならないという」新しい視点が描かれているということですが、静と動をダイナミックに行き来するようなサウンドに、美しい歌声、メロディーが大きな魅力。今回もグッと聴き入ってしまう作品でした。
3位 45 Pounds/YHWH Nailgun
聴いた当時の感想は、こちら
HIP HOP隆盛の中、すっかり元気をなくしているアメリカのロックシーンですが、そんな中、今年、俄然注目をあつめたのが彼ら。メタリックさを感じるエッジの効いたサウンドに、トライバルの要素を取り入れつつ、複雑さも感じさせるリズム、ドローン的でもあり、ハードコアの要素もあるヘヴィーなボーカルスタイルながらも、非常に凝ったサウンドメイキングが魅力的な、独特な楽曲を聴かせてくれています。アルバム全10曲入り21分という短さながらも、複雑に展開される構成が魅力的な作品。こういうバンドが出てくるあたり、アメリカのミュージックシーンの奥深さを感じてしまいます。
2位 Sinister Grift/Panda Bear
聴いた当時の感想は、こちら
Animal Collectiveのメンバーによるソロアルバム。いままでも何作かアルバムをリリースしており、いずれも傑作アルバムでしたが、そんな中でも特に最高傑作とも言えるのが今回の作品。基本的に懐かしさを感じさせるポップスを軸にしつつも、美しいコーラスラインとメロディーが絶妙に絡み合ったドリーミーなポップやサイケなサウンド、さらにはレゲエの要素を取り入れた曲などバラエティーに展開。いつまでも聴き続けたいと思わせてくれるような、そんな傑作アルバムでした。
1位 EUSEXUA/FKA Twigs
聴いた当時の感想は、こちら
こちらもアルバムをリリースする毎に、ベストアルバムに顔を覗かせるFKA Twigsの新作。傑作揃いのアルバムの中でも今回は特に、彼女の最高傑作ともいえる内容だったと思います。四つ打ちのダンスビートを軸として、UKガラージやトランス、メタリックなサウンドなどエッジの効いた疾走感あるサウンドを聴かせてくれたかと思えば、一方では幻想的なナンバーやキュートともとれるポップな曲、さらには日本語のラップまで登場してきます。そしてラストはスケール感あるR&Bの楽曲をしっかりと歌い上げるという構成も見事。ポップと挑戦心をしっかりと両立させた傑作アルバムとなっていました。
そんな訳で上半期ベスト5を並べると
1位 EUSEXUA/FKA Twigs
2位 Sinister Grift/Panda Bear
3位 45 Pounds/YHWH Nailgun
4位 Glory/Perfume Genius
5位 Cowards/Squid
ほかのベスト5候補を並べると
The Human Fear/Franz Ferdinand
CRITICAL THINKING/MANIC STREET PREACHERS
Constellations For The Lonely/Doves
For Melancholy Brunettes(& sad women)/Japanese Breakfast
Radio DDR/Sharp Pins
SABLE,fABLE/Bon Iver
Lucro Sucio; Los Ojos del Vacio/The Mars Volta
hexed!/aya
10/SAULT
Tall Tales/Mark Pritchard&Thom Yorke
昨年は、全体的に傑作が少なかった1年でしたが、今年上半期は、かなり傑作のリリースが多かったように思います。もっとも、昨年も上半期の段階では傑作が多い・・・といった印象を受けていたので、年間を通じては、まだどうなるかわからないのですが・・・。ただ、昨年は、上期の段階で頭ひとつぬけた傑作はなかった一方、今回は、特に1位から3位のアルバムは明らかに頭ひとつとびぬけた傑作だったと思います。下期もどんな傑作が出てくるのか、楽しみです。
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コメント
FOLKLORE - Lucia Fumero
EUSEXUA - FKA twigs
CHOKE ENOUGH - Oklou
ES PREGUNTA - Tarta Relena
INSTANT HOLOGRAMS ON METAL FILM - Stereolab
番外:FANCY THAT - Pinkpantheress
リリース〜入手順。
FKA twigsはUKデジパック仕様、Oklouはシークレット・トラック入り(全14曲・40分)、Pinkpantheressは 「The Zine」(24頁)付きミックステープ。
Cancionera - Natalia LafourcadeやSOS Deluxe: LANA - SZAなども購入しましたが、未聴です。
投稿: sknys | 2025年8月13日 (水) 12時43分
>sknysさん
ご感想ありがとうございます。聴いていないアルバムも機会があればチェックしてみたいです。
投稿: ゆういち | 2025年11月20日 (木) 08時25分