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2025年2月11日 (火)

blurドキュメンタリー2本同時公開!

先日、blurのドキュメンタリー映画が公開されたので、映画館に足を運んできました。今回はその紹介です。

今回、2本同時公開という形となっており、1本は2023年7月に行われたロンドンのウェンブリースタジアムで行われたライブの模様を収録した「blur:live at wembley stadium」、もう1本は、昨年リリースしたアルバム「The Ballad of Darren」のレコーディングのために集まったメンバーの模様を収録したドキュメンタリー映画「blur:TO THE END」の2本となります。

とはいえ、さすがに2本も映画館で見るだけの時間的余裕はなく、うち「TO THE END」は公開同時に各種動画サイトでの同時公開となったため、そちらで視聴。一方、「live at wembley stadium」の方は映画館でしっかりと見てきました。

   Blurmovie

さて、まずは「TO THE END」。こちらは前述の通り、レコーディングに集まったメンバーの模様から、ウェンブリースタジアムのライブへ挑む姿まで収録されており、「live at wembley stadium」の前哨戦的なドキュメンタリー映画。そういう意味で、まず「live at wembley stadium」の前にこちらの映画を見ることをお勧めします(そのため、動画サイトでの同時公開となっているのでしょう)。

ただ、こちらはレコーディング風景を詳細に追った、という形でも、ウェンブリースタジアムのバックヤードに迫った、という映画ではありません。まあ、そういう風景も収録はされているのですが、この映画で主眼となっているのは、バンドメンバーそれぞれの関係性を、blurの思い出話を重ねながら追った、そんなドキュメンタリー映画となっています。

メンバーが久々に集まったということもあって、同窓会的な雰囲気を醸し出しており、特にアレックスがコメントした、メンバーがそろえばいつでも19歳に戻る、というコメントが非常に印象的。メンバー全員、和気あいあいとした空気が流れており、バンドとしては、いい意味で若い時期の仲間関係をそのまま維持しているんだな、という感じを受けました。

まあ、それだけメンバー全員、歳を取ったなぁ、ということは感じます。デーモンとアレックスは今年57歳、グレアムは56歳、デイヴに至っては今年還暦(・・・という言い方は向こうではしないのでしょうが)ですからね。バンドとして、若い時分を懐かしむ雰囲気になりますよね。私もアラフィフ世代となり、今の彼らの気持ちはなんとなくわかるように思います。

そして「live at wembley stadium」。こちらは映画館の大画面で楽しんできたのですが、非常に音もよく、ライブ会場の臨場感もしっかりと感じられる映画となっていました。

ウェンブリースタジアムはサッカーの聖地とも呼ばれるそうですが、大きなスタジアム満員に詰まった観客に、今なおblurが絶大な人気を誇っていることを感じられます。観客席の映像もよく映ったのですが、30年以上のキャリアを誇るバンドながら、観客層は比較的若い感じがします。90年代の全盛期のみならず、その後もしっかりとファンを確保し続けているということなのでしょう。ちなみに、観客としてやけにかわいい女の子ばかりが映るのはちょっと露骨な感じも・・・(特にアジア系が目立ったのは監督の趣味か?(苦笑))。

セットリストの方は、彼らの代表曲を惜しみなく展開するような構成となっており、おなじみの曲の連続に大興奮。あらためて感じるのですが、やはりblurの曲は、ロックバンドとして高揚感を覚えるというよりは、素直に聴いていてワクワクするようなポップな曲が多い、ということを感じます。ここらへんは、ライブ会場の全員でシングアロングするようなoasisの曲とは対照的ですね。

そういうこともあってか、セットリストの構成としては、途中に聴かせる曲を並べる、とか、最後に高揚感のある代表曲を連発する、という感じではなく、ポップな曲も盛り上がる曲も全体に散らばって配置されている感じ。「Song2」とか「Girls&Boys」のような盛り上がるナンバーも後半とはいえ、一番最後に配されているわけでもなく、ラストも「The Universal」というおとなしいナンバーで終了。ここらへんもある意味、blurらしい、と言えるのかもしれません。

基本的にはウェンブリースタジアムでのライブの模様をそのまま収録しただけのライブ映画ですが、前述の通り、音質には臨場感もあり、また、映像にしてもへんなひねりなどもなく、素直にステージの模様や、ステージ上でのメンバーの表情をしっかりと捉えていました。あまり癖のない作りにはなっていたのですが、その分、ライブを存分に楽しめる映像になっていたように感じました。

このウェンブリースタジアムのライブ、さらには2024年のコーチェラフェスへの出演を最後に、再び活動休止状態になった彼ら。この映画のタイトルも「TO THE END」になっていたり、毎回、「これで最後」みたいなことを(特にデーモンが)口にする傾向があるのですが、ただ、バンドとしての雰囲気は悪くなさそうだし、何年かすると、また懐かしくなって再集結するんでしょうね。彼らのライブはまだ一度も見ていないだけに、是非また来日してライブを実施してほしいのですが・・・。blurの魅力を存分に感じると共に、メンバーも歳を取ったなぁ・・・と感慨に浸ってしまう映画でした。

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