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2025年2月 4日 (火)

2024年年間ベストアルバム(邦楽編)その2

昨日に引き続き年間私的アルバム邦楽編。今日は5位から1位までです。

5位 ミーンミーンミーン☆ゾーンゾーンゾーン/マハラージャン

聴いた当時の感想は、こちら

昨年、ミュージシャン名義をMRJと変えたシンガーソングライターの、旧名称ではラストとなったオリジナルアルバム。ユーモアセンスあふれるファンキーなポップチューンが楽しく、いろいろな意味でインパクト十分。ロックやファンク、ディスコチューン、エレクトロの要素などを取り入れた多彩な音楽性も大きな魅力に。十分ブレイクするポテンシャルはあると思うのですが。

4位 自然のコンピューター/OGRE YOU ASSHOLE

聴いた当時の感想は、こちら

実に5年ぶりとなるOGRE YOU ASSHOLEのニューアルバム。アルバム毎にスタイルを変えて、常に新しい姿を模索し続ける彼らですが、今回のアルバムではエレクトロサウンドを大胆に導入。また新たなOGRE YOU ASSHOLEのサウンドを追求する作品となっています。一方で、そぎ落としたシンプルなサウンドで、独特のグルーヴ感を生み出しているというスタイルは今回も同様。今回も彼らの実力に舌を巻く傑作アルバムに仕上がっていました。

3位 呪文/折坂悠太

聴いた当時の感想は、こちら

アルバムをリリースする毎に、年間ベストクラスの傑作を生み続けているシンガーソングライター折坂悠太の最新作。今回のアルバムに関しては、比較的シンプルに「歌」を聴かせる作品に仕上がっていました。基本的にはアコースティックなサウンドがメインとなる作品なのですが、ただその中にサイケなサウンドを入れてきたり、日常を描く歌詞の世界にも、チラッと社会派な主張を忍び込ませてきたり、単なるポップアルバムとは異なる、折坂悠太らしい味はしっかり覗かせるアルバムに。あらためて彼の実力を感じさせる傑作でした。

2位 Slash-&-Burn/Daoko

聴いた当時の感想は、こちら

自主レーベル移籍後、初となるDaokoのニューアルバム。自主レーベルということで自由度が増したアルバムになっており、バラエティーあふれる音楽性には実験的要素も目立ち、その幅がグッと広がった感も。歌詞にしても、Daokoの本音をつづったような歌詞にドキリとさせられる部分も。もちろん彼女のキュートな歌声は今回も健在。彼女の実力をあらためてアピールする傑作に仕上がっていました。

1位 LOST CORNER/米津玄師

聴いた当時の感想は、こちら

2024年年間ベストアルバム邦楽編の1位は、今をときめくシンガーソングライター米津玄師のニューアルバムが獲得。ヒット曲を連発する彼だけに、楽曲的にはいい意味で万人受けしそうなお茶の間対応でありつつも、しかしよくよく聴くと、昔の米津玄師と同様のひねくれた毒の要素も入っており、根本の部分はいい意味で変わっていないことにも気が付きます。日本のトップシーンを担うミュージシャンが、こういう傑作アルバムをリリースするあたり、非常に頼もしさを感じる作品でした。

あらためて1位から10位を並べると・・・

1位 LOST CORNER/米津玄師
2位 Slash-&-Burn/Daoko
3位 呪文/折坂悠太
4位 自然のコンピューター/OGRE YOU ASSHOLE
5位 ミーンミーンミーン☆ゾーンゾーンゾーン/マハラージャン
6位 らんど/ZAZEN BOYS
7位 ラヴの元型/AJICO
8位 Contact/角銅真実
9位 魔法学校/長谷川白紙
10位 POP DELIVERY/水曜日のカンパネラ

ほかのベスト盤候補は・・・

時をかけるメロディー/小山田壮平
wood mood/藤原さくら
POPCORN/THE BOWDIES
放生会/椎名林檎
ディスコの卵/ゲスの極み乙女
残心残暑/aiko
My Favorite Things/柴田聡子

・・・洋楽同様、全体的には不作気味、特に下期に関してはかなりの不作だったように感じます。どうしちゃったのかなぁ、という印象も。ひょっとしたら、ストリーミング全盛にアルバムが軽視されはじめているのか、という若干の不安も抱きつつ、とはいえ、結果としてベスト10に並んだのは、やはり例年に劣らない傑作にはなっていたと思います。来年は、もっともっと名盤がリリースされればよいのですが。

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