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2025年1月 1日 (水)

謹賀新年

新年、あけましておめでとうございます。本年も「ゆういちの音楽研究所」を何卒、よろしくお願いします。


今年の紅白はすごかったですね。まさかのサプライズ、生出演のB'zも、やはり世代的にも大興奮でしたし、玉置浩二の圧巻の歌唱力も素晴らしかったですし、星野源や米津玄師のパフォーマンスも素晴らしかったですし、こっちのけんとやMrs.GREEN APPLE、Creepy Nutsなど、2024年の流行をしっかりフォローしつつ、B'zやGLAYなど、私と同年代の世代をフォローしつつ、南こうせつやイルカ、THE ALFEEなどもっと上の世代や、椎名林檎やaikoなど、もうちょっと下の世代にもピッタリとフィットさせるなど、あらゆる世代をフォローしつつ、しっかりと聴かせどころも作るなど、他の民放の音楽番組とは格の違いを感じさせる構成だったように感じます。

B'zの出演もあって話題性が出来た今回の紅白。ただB'z出演前は目玉もなく、かなり酷評されていました。確かにB'zのパフォーマンスはかなり素晴らしかったのですが、ただB'zがいなかったとしても、かなり聴かせどころも多かった内容だったように感じます。個人的には毎年、紅白の出演者の選択については、ちゃんと今のヒットシーンをフォローしつつ、他の世代にも気配りした選択になっており、これで文句を言っている人は、ろくに今のヒットシーンを知らない人、という認識しかないのですが、特に今年に関しては、紅白の力は伊達じゃない、ということを感じさせる内容になっていたと思います。いや、例年以上に楽しませてくれた内容でした。


年末の音楽の話題で、もうひとつ大きな話題となったのが、なんだかんだいってもまだまだ話題になっているレコード大賞。今年はCreepy Nutsではなく、Mrs.GREEN APPLEの「ライラック」が選ばれたことが賛否を呼んだようです。

ただ、レコード大賞という賞は決して「今年1番売れた曲」に対して授けられる賞ではありません。「今年1番優れた曲」に授けられる賞です。じゃあ「Bling-Bang-Bang-Born」と「ライラック」を比べて、後者が前者より優れていた・・・とは個人的には思いませんが(アニメを世界観をしっかり反映させつつ、アニソンという枠を超えて受け入れられるような歌詞に仕上げてきたり、サビのインパクトの強度を残しつつも、スリリングな展開に耳が行く、「BBBB」の方が個人的にはよかったと思っていますが)、ただ、「BBBB」の方が売れたんだから、こちらに賞を与えないレコ大はおかしい、という論調は、ともすれば「売れた曲がいい曲だ」という傾向になりがちな、日本のミュージックシーンの稚拙な論調を感じてしまいました。

あと「BBBB」と「ライラック」がそれだけヒットに差があるかどうか微妙・・・。レコ大は曲に与えられる賞であって、ミュージシャン自体の人気は直接関係ないのでしょうが、ミュージシャン単位で今年の人気を考えたら、Creepy NutsとMrs.GREEN APPLEだったら、間違いなく後者に軍配があがるでしょう。個人的にはそういう意味で昨年の「ケセラセラ」の受賞の方が、むしろ不思議な感が否めないのですが・・・。

そんな感じで、年末は音楽ネタが比較的豊富でしたが、今年もたくさんのいい音楽に出会えますように。また1年、よろしくお願いします。

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コメント

新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

当ブログへのコメントは実に久しぶりになります。

今回の紅白は私もゆういち様と同様に大興奮させられました。B'zが出演するだけでも充分過ぎるのにサプライズとあってはハイテンションにならざるを得ませんでしたから。他にもTHE ALFEEの41年ぶりの紅白再出場も心躍りましたし、ゆういち様が挙げられたアーティストのパフォーマンスにも見応えがあったと思っています。確かに紅白は出演者発表がある度に様々な批評(酷評も含めて)が出てくるのは恒例行事とも言えますが、昨今の紅白は今のヒットシーンを抑えつつ他の世代にも気配りした人選をしているというのにも頷けます。私は40代後半に差し掛かりつつあるものの、今のトレンドにはぎりぎりついて行けていると思っていますが、10代から20代あたりに聴いてきたアーティストが出るとなると安心して観れるというものがあったりします。今回出場したB'zやTHE ALFEEはその時期によく聴いてきて、どちらとも好きなアーティストであるだけにその通りでした。

個人的には昨年はTM NETWORKのKアリーナ横浜公演に参加して(ゆういち様が参加された大阪城ホールの後に開催)、その時に松本孝弘氏がシークレットゲストとして登場してもの凄くテンションが上がったという事がありまして(ちなみにTMのライブが2024年に唯一参加したライブにして初めて生で見たB'z関係者であったりします)、年末にもB'zが大きなサプライズを用意してくれた(?)事を鑑みると昨年の嫌な事は忘れる事が出来ると言っても過言ではないくらいです。ちなみに松本氏と今回の紅白で新浜レオン氏の応援に登場した所ジョージ氏は実は私の高校の大先輩にあたる方だったりもします。そういえば両氏はレコード大賞の方にも出てらっしゃいましたね。それはともかくも今回も私がここ数年願い続けているTM NETWORKが紅白で「Get Wild」のスペシャルバージョンの疲労は叶いませんでした。デビュー40周年というメモリアルイヤーだけに可能性は高いと思っていましたが。


B'zの紅白登場の興奮も冷め切っていない中、SNSでは90年代のB'zはダサかった云々という話題で盛り上がっていますが、私自身の感覚では当時自分の周りではB'zが好きだという人は普通にいたし、カラオケでB'zの楽曲を歌う人も当然いました。90年代当時は日本の音楽、とりわけ流行っているもの、を貶して海外の音楽を持ち上げて音楽通ぶるという風潮があったと思えなかったりします。この事は映像作品や文芸作品を含めたエンタメ全般でも、日本のものを下に見て海外特に欧米のものを絶賛していればイケている人と見なされるという感じで。

長文となりましたが、どうぞよろしくお願いいたします。

投稿: MoTo | 2025年1月 4日 (土) 23時46分

>MoToさん
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
今年の紅白はいろいろとよく出来ていたと思います。非常に楽しめました。TM NETWORKのライブに松本孝弘がゲストで参加したということ、非常にうらやましいです。今年、B'zはまた対バンライブを実施するようで、ひょっとしたらTM??なんてことも思っていたりいなかったり・・・。

90年代のB'zはダサかった論争はかなり疑問です。B'zの支持者が圧倒的だったからこそ、毎回、ミリオンセールスを記録していた訳で、ちょっと一部の見方を強調しすぎている論調のようにも感じます。

ただ、確かにB'zってある種、非常に「ダサい」部分があるのも間違いないと思っていて、ただ同時にその「ダサさ」がカッコよさであり魅力でもあると思っています。音楽的には「ダサさ」と「カッコよさ」は十分両立しうる概念だと思うのですが。

また、確かに売れているものを下に見る風潮は一部はあるのですが、ただ同時に、売れていないものを馬鹿にする論調は、ともすれば「売れているものを下に見る風潮」に比べて圧倒的に多数派であるということを(だって当たり前ですよね、「売れている」んですから・・・)忘れてはいけないと思います。

こちらも長くなりましたが、今年もよろしくお願いします。

投稿: ゆういち | 2025年1月10日 (金) 00時15分

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