2015年、WEEZER宇宙の旅
rockin'on Sonic extra WEEZER
会場 愛知県芸術劇場大ホール 日時 2025年1月8日(水)19:00~
1月7日に続き、2日連続のライブ。前日と同じく、「rockin'on sonic」からの派生イベントで、この日はWEEZERのワンマンライブ。WEEZERを見るのは今回が完全にはじめて。かなり楽しみにしつつ、会場に足を運びました。今回の会場は愛知県芸術劇場大ホールと、キャパ2,500人という、かなり大きな会場。今回もソールドアウトとまではいかなかったものの、ほぼ満員。WEEZERの日本での人気の高さをうかがわせます。
この日もほぼ定時にライブはスタート。最初はステージバックのスクリーンに、いきなりニュース映像が流れます。なんでも、WEEZERが宇宙飛行士になって「ブループラネット」という惑星に向かって旅立つという設定だそうで、ちょっとした寸劇的な映像からはじまり、そして待望のメンバー登場となりました。
最初は「Anonymous」から、ちょっと荘厳な雰囲気でスタート。その後、「Return To Ithaka」「Dope Nose」と比較的最近の曲が続いた後、ちょっと懐かしい、グリーンアルバムから「Hash Pipe」へと続くと会場から歓声があがり、どんどんとテンションがあがっていきます。
その後は最初のMCに。WEEZERのボーカル、リヴァース・クオモは親日家としても知られ、奥さんは日本人。それだけにMCはどうなるのか期待していたのですが、やはり片言の日本語混じりのMC。やはりこうやって日本語で話してくれるのはうれしいですね。この日のライブのコンセプトについて語っていました。
その後の「Beverly Hills」では"Livin'in Beverly Hills"の歌詞を"Livin'in Nagoya,Japan"と歌ってくれるうれしいシーンも。「Island In The Sun」「Perfect Situation」「Getchoo」などといったおなじみのナンバーも続きます。ここで何故か会場は真っ暗に。リヴァースが懐中電灯一本で「見えない・・・」と日本語でつぶやきながら、観客席を照らしました。おそらく、宇宙旅行の中でのトラブル、という演出だったんだと思います(笑)。
どうも、WEEZERをのせた宇宙船が故障して、どこかの星に不時着したようで、宇宙船を直すには、「Pinkerton」の曲を演奏する必要がある・・・という設定のようで、ここからは彼らの2枚目のアルバム「Pinkerton」の楽曲が続きます。「Why Bother?」「Pink Triangle」「Falling For You」と懐かしい「Pinkerton」のナンバーが続き、会場は大盛り上がり。怪しげなモンスター(?)が迫りくる中、宇宙船は無事直り、この星を無事、脱出できたようです。
WEEZERを乗せた宇宙船はその後も旅を続け、ついにブループラネットに到着!メンバーが一度、ステージ上から姿を消すと、やがて、WEEZERの旗を持って、メンバーがステージ上に戻ってきました。
ただ、ブループラネットは荒廃した状態となっており、このブループラネットを蘇らせるためには、彼らのデビューアルバムである「ブルーアルバム」の曲を演奏しなくてはいけない、ということに。そして、ここからがこの日のライブの山場だったのですが、なんと彼らのデビューアルバム「ブルーアルバム」を曲順にそのまま全曲演奏、ということになりました!
「My Name Is Jonas」からスタートし、「No One Else」「The World Has Turned and Left Me Here」と、まさにアルバムを曲順通りに演奏。いまだに彼らの代表作として名高い名盤をそのまま再現したステージに、もちろん、会場のテンションも一気に最高潮へ。「Buddy Holly」「Undone」「SurfWax America」と、どんどんとテンションがあがっていきます。会場のテンションが上がっていくと同時に、ブループラネットも息を吹き返し、その星の住民たちも登場。最後はブループラネットで大規模なWEEZERのライブが行われる・・・という展開になっていました。
ラスト前「Holiday」の後には短いMCで、リヴァースは日本語で「ありがとうございました」とお礼を述べ、そしてラストの「Only In Dreams」へ。最後の最後まで会場は大盛り上がりの中、ライブは幕を下ろします。最後はメンバー全員がステージ真ん中に集合し、深々とお辞儀をして、ステージを去り、ライブは幕を下ろしました。
アンコールはなし。約1時間40分強のライブ。ちょっと短めと言えば短めなのですが、ただ、彼らの代表曲を網羅したようなセットリストに、さらに最後はブルーアルバムを全曲再現という、ファンにとってはたまらないセットリストとなっており、非常に充実したステージに。正直、これだけ曲を演って、たった1時間40分だったの??と、驚かれれるほどでした。
前日のPrimal Screamが、かなりロックバンドらしい荒々しいステージだったのですが、一方WEEZERは、寸劇的な映像まで加わった非常にコンセプチュアルなステージ。対照的とも言える内容でした。ただ、もちろんWEEZERの演奏も非常に力強く迫力満点のパフォーマンス。ライブバンドとしての実力をしっかりと感じられたステージになっていました。名曲の連続で文句なしに楽しめたステージ。非常に満足して会場を後にしました。さすがWEEZER。また、機会があれば、是非とも彼らのステージに足を運びたいです!
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