紅白&レコ大の影響は?
今週(2025年1月8日付)のHot100
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昨日に引き続き、今週は1月8日付のHot100の紹介。チャート集計対象期間が12月30日から1月5日ということで、紅白歌合戦やレコード大賞の影響を受けたチャートとなっています。
まず今週1位には、レコード大賞受賞曲、Mrs.GREEN APPLE「ライラック」が昨年9月11日付チャート以来、実に約4か月ぶりの1位返り咲きを果たしています。ストリーミング数も2位から1位にアップし、こちらは10月23日付チャート以来の1位返り咲き。ダウンロード数も6位から1位に、動画再生回数も先週から2位をキープ。カラオケ歌唱回数も3位から2位にアップと軒並みランクアップ。その強さを見せつける結果となっています。これでベスト10ヒットは38週連続、ベスト3ヒットは通算24週目、また通算3週目の1位獲得となりました。
Mrs.GREEN APPLEは「ビターバカンス」も今週、ワンランクダウンながらも6位にランクイン。さらに「ケセラセラ」も今週15位から8位にアップし、こちらは10月2日付チャート以来のベスト10返り咲き。こちらは通算29週目のベスト10ヒットとなっています。さらに「Soranji」が14位から11位、紅白でも披露した「青と夏」が21位から15位、「familie」が22位から18位、「ダンスホール」が24位から19位、「点描の唄 feat.井上苑子」が先週と変わらず20位と、ベスト20のうち実に8曲をMrs.GREEN APPLEが占めるという結果に。レコ大の受賞については賛否を巻き起こしたものの、彼らが現時点で最も人気を獲得しているミュージシャンであることは間違いないでしょう。
2位はロゼ&ブルーノ・マーズ「APT.」がワンランクダウン。こちらは11週連続のベスト10ヒット&10週連続のベスト3ヒットに。ストリーミング数は1位から2位にダウンしたものの、動画再生回数は3週連続で2位をキープするなど、まだまだ高い人気を誇っており、ヒットは続きそうです。
そして3位も紅白&レコ大効果でしょう。Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」が6位から3位にアップ。こちらは実に昨年の8月14日付チャート以来のベスト3返り咲きとなっています。特にストリーミング数が9位から5位にアップ。動画再生回数も6位から3位にアップ。これで通算48週目のベスト10ヒット&通算27週目のベスト3ヒットとなりました。ちなみにそれと入れ替わる形で「オトノケ」は4位にダウン。ただストリーミング数は先週から変わらず3位をキープ。こちらはこれで13週連続のベスト10ヒットとなりました。
今週は集計対象週が正月休み期間ということで新曲のランクインはなし。ただし、紅白出場ミュージシャンの曲が軒並みランクを上げています。まずこっちのけんと「はいよろこんで」は10位から5位にアップ。ダウンロード数が7位から2位、ストリーミング数が13位から9位、動画再生回数も11位から5位にアップ。これで通算21週目のベスト10ヒットとなりました。
Omoinotake「幾億光年」も8位から7位にアップ。総合順位の伸び幅は小さかったものの、ダウンロード数は12位から6位、ストリーミング数は12位から7位、動画再生回数もベスト20圏外から13位と各種チャートは大幅にアップ。これで通算35週目のベスト10ヒットとなりました。
さらに顔を見せない形での出演も話題となったtuki.「晩餐歌」も17位から9位にアップ。こちらは7月17日付チャート以来のベスト10返り咲きとなっています。ダウンロード数は20位から5位、ストリーミング数も21位から13位に、動画再生回数も17位から9位にアップ。これで通算32週目のベスト10ヒットとなっています。
ベスト10以下でも米津玄師「さよーならまたいつか!」が40位から17位、Vaundy「踊り子」が83位から24位、藤井風「満ちていく」がベスト100圏外から27位にランクアップするなど、紅白効果が強く感じられるチャートとなっています。また、紅白でおそらく一番話題となったB'zの「ultra soul」が49位、「LOVE PHANTOM」も57位にランクインし、こちらも紅白の影響を強く感じさせます。
ただ、ネット上であれだけ騒がれてた割には、思ったよりチャートアクションは低め。Download Albumsでベスト盤「B'z The Best "ULTRA Pleasure"」が1位獲得ということで話題となりましたがHot Albumsでは66位と、総じて思ったほど上位には食い込んできていません。また、5日までのチャートということで来週以降、一気にランクアップという可能性もありますが、ただ、ネットとの騒がれ方とのギャップは、何だかんだ言っても、チャート的にはこんなもの、ということなのでしょうか。また、もうひとつ考えられるのが、現在、おそらくネット上で最も目立つのが40代から50代前半のいわばB'z全盛期に青春を経験していた世代。それだけに今回の紅白で、ここらへんの世代が特に騒いでいるため、ネット上では目立っている、ということもあるかもしれません。とはいえ、来週以降、一気にベスト10入りという可能性もあるので、今後の動向にも注目したいところです。
1月8日付Hot100は以上。明日は1月1日付Hot Albums&Heatseekers&ボカロチャート!
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