曲をより魅力的に聴かせるパフォーマンス
rockin'on sonic extra PRIMAL SCREAM
会場 ダイアモンドホール 日時 2025年1月7日(火) 19:00~
今年のライブ始めです。ダイアモンドホールにPRIMAL SCREAMのワンマンライブを見に行ってきました。ROCKIN'ONが主催する新ライブイベント「rockin'on sonic」に派生する形で、同イベントに参加したミュージシャンたちが名古屋まで足を運んで行ってくれたワンマンライブ。PRIMAL SCREAMのライブは、かつて2000年のフジロックのステージで見ており、それ以来となります。2000年のフジロックのPRIMAL SCREAMと言えば、オオトリとしてはそれまでのフジロックのラインナップと比べると、若干見劣りをしてしまったため、事前評判はあまりよくなかったのですが、圧倒的なパフォーマンスを見せてくれ、PRIMAL SCREAMの評判を一気に押し上げた、いわば「伝説のステージ」とも言えるライブでした。
当日は、ソールドアウトこそしなかったものの、ほぼ満員の会場。彼らの登場を待ちわびるファンで熱気にあふれていました。そして、ちょっと意外なことにほぼ19時ちょうどのライブスタート。最初はいきなり「Swastika Eyes」からスタート。いきなりの代表曲に大盛り上がりです。ただ、この日はバンド編成でのステージ。エレクトロサウンド主体の原曲とはちょっと異なる雰囲気のアレンジでした。とはいえ、もちろん疾走感あるリズムに会場のテンションは一気にあがります。
その後は前半は最新アルバム「Come Ahead」からの楽曲を中心とした構成。最新アルバムから「Love Insurrection」から、こちらは代表曲「Jailbird」で再び会場のテンションはあがります。こちらは力強いバンドサウンドにサックスの音色も入り、原曲以上に祝祭色ある、よりにぎやかなアレンジに仕上がっていました。
ここで挨拶代わりの簡単なMCが入り、ニューアルバムから、という紹介のあと「Ready to Go Home」へ。アルバムでも酩酊感のあるグルーヴィーなサウンドで、ライブで聴いたら気持ちいいだろうなぁ、と思っていたのですが、ライブで聴くと期待通り、グルーヴィーなサウンドがとても心地よいパフォーマンスを見せてくれ、気持ちよく身体を揺らしました。今後のライブの定番になりそうです。
その後の「Medication」もオリジナル以上ににぎやかなサウンドで会場を盛り上げ、そして中盤はミディアムテンポの聴かせるナンバーが並びます。最新アルバムからの「Innocent Money」ではこちらもオリジナル以上にメロウに聴かせたボビーの歌声で会場を魅せてくれ、その後の「Heal Yourself」でも、同じく、よりメロウな歌声でドリーミーな空間を作り上げていました。
後半も最新アルバム「Love Ain't Enough」へ。こちらもまずはヘヴィーなギターリフのイントロからスタートし、耳を惹きます。そして終盤は彼らの代表曲「Loaded」へ。おなじみのサンプリングからスタートし、再び祝祭色あふれる空気感が会場を覆い、観客も大盛り上がりとなります。
終盤は一気に代表曲の連続。さらに「Movin' on Up」で盛り上がった上で、本編ラストは「Country Girl」へ。会場のテンションはさらに最高潮へ。私も思いっきり盛り上がり、踊りまくります。途中ではボビーが盛り上がる観客を「静かに」と静かにさせ、会場に静寂を漂わせた後に、一気にサビに部分に突入し、テンションを上げまくるという、ちょっと粋なパフォーマンスを見せてくれたりして、会場を煽り立てていました。そんなテンションマックスのまま、ライブ本編は終了となります。
もちろん、その後は盛大なアンコールへ。ほどなくメンバーが再登場し、簡単なメンバー紹介。そしてこちらも代表曲「Come Together」へ。原曲以上にメロディアスに、しっかりと「歌」を聴かせるパフォーマンスになっており、まずは歌を聴き入ります。そして中盤からはサビのコーラスを観客に歌わせ、大合唱へ。こちらも大盛り上がりのステージとなりました。
そして最後は大定番曲「Rocks」へ!もちろん、会場はこの日一番の盛り上がりを見せましたし、私も思いっきり踊りまくります。最後の最後まで会場を盛り上げて、ライブは終幕。会場のテンションは最高潮のまま、メンバーは会場を去っていきました。
19時に始まり、約1時間40分強のステージ。かなりあっという間のパフォーマンスでした。とにかく最高のステージ!新年一発目のステージだったのですが、いきなり今年のベストライブ候補とも言えそうなライブでした。
彼らのステージの何が魅力的だったかというと、それぞれの楽曲の魅力的な部分をより強調したパフォーマンスを行っていたからで、例えば「Jailbird」や「Medication」では、オリジナル以上によりにぎやかなアレンジを聴かせてくれていましたし、ニューアルバムからの楽曲である「Innocent Money」や「Heal Yourself」では、歌声がオリジナル以上にメロウとなっており、よりしんみり聴かせるパフォーマンスを見せてくれていました。2000年のフジロックでも、卓越したパフォーマンスを見せてくれていた彼らでしたが、今回のステージでもそのライブバンドとしての実力をまじまじと感じさせる素晴らしいステージだったと思います。
はじめてみたワンマンライブも期待以上に大満足のステージでした。日本でも人気の高い彼らなだけに、また来日ライブも行われるでしょう。また、是非とも足を運んでみたいです!
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