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2024年10月29日 (火)

神がかった時期のoasisのライブ映画

今回は先日見た、音楽関連の映画の紹介です。

Oasis

「オアシス:ライヴ・アット・ネブワース 1996.8.10」。先日、再結成を発表し、世界中で大きなニュースとなったoasis。その彼らの人気の絶頂期、1996年の8月10日、11日に行われた、イギリスのネブワース・パークで行われた、今や伝説ともなった野外ライブの模様を収めたライブ映画。ただ、この「ネブワース」を取り上げた映画は以前も上映されており、それが2021年に公開された「オアシス:ネブワース1996」となります。この「オアシス:ネブワース1996」は、ライブ映画といっても、この「ネブワース」を巡るバンドや、さらにファンの物語をドキュメンタリーとして描いた映画。一方、今回見た映画「オアシス:ライブ・アット・ネブワース 1996.8.10」は、2日間にわたって行われたネブワースでのライブのうち、1996年8月10日のライブの模様をノーカットで収録した映画。そのため「オアシス:ネブワース1996」とは異なる映画となっていますし、なによりも「映画」というよりもライブ映像をそのまま映画館で放映された作品、といった感が強いかもしれません。

この1996年8月10日のライブを見ると、とにかくそのセットリストの豪華さには目を見張ります。まさにキラーチューンの連続。1996年といえば、oasis史上最大のヒット作となったアルバム「 (What's the Story) Morning Glory?」がリリースされた後、「Be Here Now」をリリースする前。このライブのセットリストは、1stアルバム、2ndアルバムからの選曲となっていますが、結果として今となっても「ほぼベスト」なセレクトになっています。ライブ映えがするようなアップテンポなもちろんなのですが、途中、普通ライブでは、ちょっと落ち着いてしっかりと聴かせるような部分となる、ミディアムチューンが並ぶような部分でも「Whatever」や「Don't Look Back In Anger」などキラーチューンが続き、観客の盛り上がりが落ち着くことはありません。

この日のライブのセットリストについて、よくよく考えると、おそらく再結成した今、再びベストなセットリストでライブを行ったとしても、おそらくかなりの部分、この日のセットリストと重なると思うんですよね。それだけoasisは、この1996年の時点までの曲で、彼らの代表曲がほぼ網羅されちゃっている訳で、いまだに絶大な支持を得ている彼らですが、ちょっと暴言的な発言かもしれませんが、この1996年の時点までに積み重ねた貯金を、いまだに使い続けている・・・なんて見方も出来るかも?と思ってしまったりもしました。それだけ、1996年頃までの彼らが書いた曲が、神がかっていた、とも言えるのかもしれませんが。

ただ、実はこの日のネブワースのライブ映像について、この日はじめて見た訳ではありません。先に紹介した映画「オアシス:ネブワース1996」がDVD化された際に、8月10日、11日の2日間のネブワースライブのフル映像が特典としてついており、その時に一度、映像として見ています。このDVDについてきた映像とこの日の映像が同じなのか違うのかはちょっとわからないのですが、ただ、いずれにしても8月10日のネブワースでのライブ、この日はじめて見た・・・という訳ではありません。

それでも、やはりこれだけのライブを、映画館という大きな画面を通じて、さらに映画館の音響をつかって体験できた、というのは、DVDでの映像を家で見た、というのとは全く異なる体験となりました。映画を見ながら、思わず身体も音楽に合わせて揺らしてしまいましたし、思わず一緒に歌いそうになりました。映画では声出しも自由な「声出し上映」というスタイルもあるのですが、このライブに関しても、正直、椅子席でじっと見ているのではなくて、声を出して、一緒に歌いながら見たかったな、という気持ちになりました。ま、そういう上映のスタイルって、はたから見るとかなりシュールかもしれませんが。

oasisの魅力を再度認識できた映画でしたし、この1996年時点の彼らが、いかに神がかっていたかを再認識できた映画でもありました。今年、ついに再結成した彼ら、またライブを見れればよいのですが・・・。

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