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2024年9月30日 (月)

圧巻の本物P-Funk

PARLIAMENT FUNKADELIC Feat.GEORGE CLINTON LIVE IN JAPAN 2024

会場 ダイアモンドホール 日時 2024年9月19日(木)19:00~

今回は大レジェンドのライブに足を運んできました。P-Funkというジャンルを作り出し、その後のミュージックシーンに大きな影響を与えたミュージシャン、ジョージ・クリントンと、彼が率いるバンド、PARLIAMENTとFUNKADELIC。その来日公演が行われるということで足を運んできました。会場はダイアモンドホール。正直、現役バリバリのバンドではないだけに、会場は比較的余裕があるのではないか、と予想していたのですが、これが予想外に会場はほぼ満員!日本でも多くの根強いファンがついていることが実感できます。

Parliament_live_1

19時10分頃に会場にメンバーは登場。ステージ上に立っているメンバーは総勢11~12名という大所帯のステージ。ステージ中央にジョージ・クリントン御大という並びになっており、ライブがスタート。最初は「(Not Just) Knee Deep」で大所帯からなる爆音とファンキーなグルーヴで会場を沸かせます。

次にはいきなりMCへ。もちろん英語だったのですが、挨拶代わりのMCなので、比較的言っていることはわかりやすく・・・まずはなんといってもジョージ・クリントンの紹介。会場は多いに盛り上がります。

そして序盤からFunkadelicの代表曲とも言える「One Nation Under a Groove」へ。ここらへんからは続けざまに次々と曲が展開。Parliamentの「Flash Light」やFunkadelicの「Pole Power」「Meow Meow」などといったナンバーが次々と展開していきます。

Parliament_live_2

↑のように、会場はほぼ満員。会場を包み込む爆音と、ファンキーなリズムに会場は大盛り上がりでした。

中盤はバンドメンバーのソロシーンも。ギターやドラムスのソロに、ホーンセッションのソロや女性コーラスもソロでその力強いコーラスを聴かせてくれます。メンバーが多いだけに、このソロパートはかなり長い時間が費やされたのですが・・・最初から最後までテンションが下がらず、会場の盛り上がりは続きます。

Parliament_live_3

↑ギターは、ユニークな被り物をかぶっての登場。力強いギターソロを聴かせてくれます。

中盤は「P. Funk (Wants to Get Funked Up)」から、「All Your Goodies Are Gone」ではピアノで弾き語りのシーンも。ただ、続く「Maggot Brain」は、サイケなギターノイズでこれでもかというほどの爆音を聴かせてくれたのですが・・・正直言って、あまりにも音が大きすぎ、さらには音の状態もあまりよくなく、正直、ちょっと厳しかった・・・。

終盤、特に盛り上がったのは「Jump Around」で、文字通り、観客全員をジャンプさせて会場は大盛り上がりを見せます。その後も「Atomic Dog」や「Red Hot Mama」と続き、ラストは「Up for the Down Stroke」で締めくくり。終了時間は21時15分。約2時間15分のステージでした。

Parliament_live_4

とにかく、大所帯でのこれでもかというほどの爆音とファンキーなリズムが楽しめたステージ。ただ、正直、中盤から後半にかけて、あまりにノイジーな爆音のサウンドは、さすがにちょっと厳しかったかも・・・。ダイホの音もそれほどよくなかったように思いましたし・・・。これが野外の会場だったら、このくらいの爆音がちょうどよかったかもしれないのですが、ちょっと厳しく感じてしまいました。

ただ、その点を除けば、これが本物のP-Funkか、と圧巻させられたステージ。特にジョージ・クリントンは、さすがに座っている時間も長かったのですが、たびたび立ち上がってはライブを盛り上げて、御年83歳とは思えない、パワフルで元気なパフォーマンスを見せてくれました。その年齢を感じさせない元気な姿には驚きです。

最初から最後まで盛り上がる、ファンクの楽しさを体現できたステージでした。ただ、音量のバランスはもうちょっと考えてほしかったかも・・・その点は残念だったのですが、2時間があっという間に過ぎた、素晴らしいステージ。ジョージ・クリントン御大はいつまでのお元気で!!

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