2024年上半期 邦楽ベスト5
昨日に続き、本日は邦楽のベスト5です。
5位 ラヴの元型/AJICO
聴いた当時の感想は、こちら
あのUAとベンジーが組んだということで大きな話題となったバンドAJICOが、なんと2021年に突然の復活。EP「接続」リリース後、さらに約2年10ヶ月の月日を経てリリースされた6曲入りのEPなのですが、これがめちゃくちゃカッコいい!ベンジーの書くメロディーがUAのボーカルにピッタリと合って、彼女の独特の色気も加わり、さらにそんな彼女を支えるベースのTOKIE、ドラムスの椎野恭一と一流揃いのメンバーとの息もピッタリ。しびれるほどカッコいい傑作です。
4位 らんど/ZAZEN BOYS
聴いた当時の感想は、こちら
ライブ活動は継続的に行われていたのでちょっと意外にも感じるのですが、実に11年ぶりとなるZAZEN BOYSの新作。今回もサウンドも言葉も必要最低限に削った緊迫感ある楽曲が並びます。基本的に前作から作風的には大きな変化はない、これぞ向井秀徳節といった感じなのですが、新ベーシストのMIYAが加わったことによって、以前よりベースがファンキーになったようにも感じます。今回も文句なしの傑作アルバムでした。
3位 ミーンミーンミーン☆ゾーンゾーンゾーン/マハラージャン
聴いた当時の感想は、こちら
相変わらず奇抜なタイトルとジャケット写真も特徴的なマハラージャンの新作。今回もユーモアセンスたっぷりながらも、ロックやファンク、ディスコチューン、エレクトロの要素などを取り入れた音楽性に、メロディーや歌詞含めて、これでもかといったインパクトあふれる作風の楽曲が魅力的。楽曲の良さと、ほどよく入っているユーモアのバランスもちょうど良く、そろそろブレイクしてもよいとは思うのですが・・・。
2位 呪文/折坂悠太
アルバムレビューではまだ取り上げていないので、ここが先の紹介となってしまうのですが、アルバムをリリースする毎に傑作をリリースし続ける彼ですが、今回のニューアルバムも文句なしの傑作に仕上がっていました。今回は、以前の作品に比べて、暖かい歌モノが目立った作品。ただ、シンプルでフォーキーな作品が目立つ中で、サウンド面でもしっかりと挑戦的な部分も垣間見れ、彼のミュージシャンの実力をしっかりと発揮した1枚となっていました。
1位 Slash-&-Burn/Daoko
聴いた当時の感想は、こちら
上半期1位は、Daokoのニューアルバム!自主レーベル移籍後初となるアルバムなのですが、メジャーを離れたことによって自由度が増したのか、音楽的にもバラエティー富んだ作品が多く、実験的な作風も目立ちます。歌詞でも内省的な歌詞に聴いていてドキッとする部分もあり、Daokoの本音が垣間見れる部分も。彼女のキュートな歌声もマッチしており、様々な面でDaokoというミュージシャンの本領が発揮された傑作アルバムです。
ほかのベスト盤候補は・・・
Contact/角銅真実
時をかけるメロディー/小山田壮平
wood mood/藤原さくら
POPCORN/THE BOWDIES
POP DELIVERY/水曜日のカンパネラ
放生会/椎名林檎
ディスコの卵/ゲスの極み乙女
傑作は少なくはなかったのですが、全体的には不作気味かなぁ。特に、洋楽同様、頭ひとつ出たような傑作はなかったのは残念ですし、折坂悠太もZAZEN BOYSも傑作であることは間違いないのですが、正直、前作を超えたか、と言われると若干微妙な感もあります。さて、あらためて上位5作を並べると
1位 Slash-&-Burn/Daoko
2位 呪文/折坂悠太
3位 ミーンミーンミーン☆ゾーンゾーンゾーン/マハラージャン
4位 らんど/ZAZEN BOYS
5位 ラヴの元型/AJICO
下期はさらなる傑作が登場することを期待しましょう!
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