はじめてのTM NETWORKワンマン!
TM NETWORK 40th FANKS intelligence Days 〜YONMARU〜
会場 大阪城ホール 日時 2024年4月26日(金) 19:00~
自分が中学時代から大好きなバンドのひとつだったTM NETWORK。それだけにワンマンライブにも是非一度、足を運びたいと思っていたのですが、TMが活動再開してからもなかなかその機会がありませんでした。で、今回のワンマンライブ。ちょうど大阪出張の日程と重なり、最初、このライブを見ると、自宅に帰るのがかなり遅くなってしまう可能性もあったので躊躇したのですが、正直、TMのメンバーも、もうそこそこの年。見れる機会があるうちに見ておかないと!と思い、足を運んできました。大阪城ホールへ行くのも今回はじめてです。
もともとTM NETWORKのライブは定時にはじまって、定時に終わる、ということで定評がある(?)ということは聴いていたのですが、この日も開演時間の19時ほぼピッタリにスタート。メンバー3人がステージに出てくると、代表曲のひとつ「Self Control (方舟に曳かれて)」からスタート。いきなりのおなじみのナンバーからのスタートと共に、なんといってもあの3人がステージ上に並んでいる姿を目撃して、胸が熱くなる思いもしました。
ただ驚いたのは2曲目。「Maria Club(百億の夜とクレオパトラの孤独)」と、アルバム「Self Control」収録曲の、かなりマイナーなナンバーをいきなり披露。続く3曲目も「1974(16光年の訪問者)」と彼らの最初期のナンバー。こちらは当時のMVがバックに流れ、ちょっと懐かしさを感じさせます。
さらに続いての曲は新曲。宇都宮隆は一度ステージから去り、最初は木根尚登がアコギ弾き語りで、後半は小室哲哉がボーカルを取るスタイル。40周年を迎えた彼らが、いままでの活動を振り返りつつ、ファンへの感謝を述べる歌詞も印象的で、非常にメッセージ性の強い楽曲となっていました。その後は宇都宮隆が再びステージに戻り、「Confession~告白~」とこれまた懐かしいナンバーをしんみりと聴かせてくれます。
そしてここからなんとアルバム「CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜」に収録されていた「Carol組曲」を一通り披露。バックの映像ではアルバムリリース当時では再現できなかった、AIが作り出した「Carol」の世界が映し出され、しばし「Carol」の世界を味わうことが出来る構成に。最後は「JUST ONE VICTORY (たったひとつの勝利)」で締めくくり。まさかの「Carol」再現ライブを披露してくれました。
ここでメンバー3人は一度ステージを去り、サポートメンバー2人のソロ。TM NETWORKワンマンと言うと、MCは原則無しということを聴いていたので、どのような形でサポートメンバーの紹介をするのかな、と思っていたのですが、サポートメンバーのソロコーナーが用意され、その時にバックの映像で、メンバーそれぞれの名前が紹介。ドラムは阿部薫、ギターはFENCE OF DEFFENSEの北島健二という、これまたファンにはおなじみのサポートメンバーがこの日のステージには参加していました。
後半では、ここでようやく「Whatever Comes」と最近の楽曲に。と思いきや、続いては「RAINBOW RAINBOW (陽気なアインシュタインと80年代モナリザの一夜)」とこれまた最初期のナンバーを聴かせてくれます。そしてステージ上からは小室哲哉以外は一度姿を消し、彼のソロパートへ。リズミカルなエレクトロのナンバーをしっかり聴かせつつ、激しい火を使ったような特効を用いて会場を沸かすと、やがて聴こえてきたのはおなじみのあのナンバーのイントロ・・・そう、ここでお待ちかねの「GET WILD」の登場となりました。
ここからライブは終盤へ。「GET WILD」で会場が大盛り上がりとなった後は、これまた懐かしい「ACCIEDNT」、そしてラストは最後のナンバーとしてはちょっと意外だった「ELECTRIC PROPHET (電気じかけの予言者)」で締めくくり。最後は3人が去っていく姿を映像で大きく映し出してエンディングへ。40周年を迎えた心境と、これからもまだまだ音楽を続けていくメッセージを残し、ピッタリ1時間50分、ライブは幕を下ろしました。
完全にMCなし、アンコールもなしの1時間50分。非常に考え込まれたステージを見せてくれるという話は聴いていたのですが、確かにライブ全体として非常に考え込まれて、作りこまれた構成のステージとなっていました。とても完成度の高いステージ。もっとも、その分、ライブであるがゆえのアクシデントが発生するような、そしてライブの魅力のひとつでもある「偶然性」は薄いとも言えるのですが、ただ、この計算しつくされたパフォーマンスもまた、TM NETWORKのライブの味と言えるでしょう。
個人的にうれしかったのが選曲。彼らの「ベストアルバム」に収録されるような代表曲的な曲ではなく、むしろ「アナザーベスト」的な曲に収録されそうな、ファンならば知っているけども一般的にはあまり知られていないような曲が並ぶ選曲。ファンにとってはおなじみのナンバーが多いだけに「マニアック」とまではいかないまでも、誰もが知っているような曲が並ぶような選曲ではなく、そういう意味では非常にファン向けのパフォーマンスと言えるのかもしれません。今回のライブは40周年の記念ライブ。それだけに、この絶妙な選曲は、永年のファンに向けた感謝の意味を込めた選曲なのかもしれません。
待望のTM NETWORKワンマン。もちろん非常に懐かしい思いに浸りつつ、やはり迷ったけどライブに来てよかった、そう感じながら会場を後にすることが出来ました。最後のメッセージからも、今後も彼らは活動を続けてくれそう。また次のライブにも、是非足を運びたいです!
| 固定リンク
「ライブレポート2024年」カテゴリの記事
- 2024年ライブまとめ(2024.12.30)
- 予想以上に骨太な演奏(2024.12.14)
- 独特のパフォーマンスで盛り上がる(2024.11.22)
- あの頃の中高生が中高年に!(2024.11.05)
- コロナ禍からの復活後の、初レキシ!(2024.10.22)
コメント