« 2023年年間ベストアルバム(邦楽編)その2 | トップページ | 1位2位は2週連続 »

2024年2月 6日 (火)

ビール片手に心地よく・・・

キセル ワンマンツアー2024「春隣」

会場 名古屋JAMMIN' 日時 2024年1月26日(金)19:00~

Kiseru_live

2024年、最初のライブは、キセルのワンマンライブを名古屋伏見のJAMMIN'に見に行きました。キセルのワンマンライブを見るのは、2001年に下北沢のCLUB Queで行われた彼らの東京での初ワンマン以来、実に23年ぶり!その後もインストアライブなどで何度か彼らのステージは見ているのですが、ワンマンライブという形態では、かなり久しぶりのキセルのライブとなりました。

会場は椅子を置いたステージで、客の入りはそれなりなのですが総勢でも100名程度といった感じ。ただ、その分、のんびりとライブを楽しむことが出来ました。19時10分くらいにまずはキセルの辻村兄弟が登場してきます。

まず最初は「夕凪」からスタート。兄豪文はギター弾き語りでゆっくりと、弟友晴はフルートを吹きながらの2人のみのステージでまずはのんびりスタート。2曲目ではキーボードのサポート、野村卓史が参加。「山をくだる」「柔らかな丘」と続いていきます。このキーボードがなかなかジャジーな雰囲気となっており、特に「柔らかな丘」では原曲に比べてかなりジャジーな雰囲気のアレンジに。一味違った演奏を楽しめました。

この日、豪文の前にはドラムがセットされていたのですが、MCを挟んで続く「私は知らない」ではドラムを叩きながらの歌を聴かせてくれるスタイルを披露してくれました(本人曰く「C-C-Bスタイル」だそうです)。さらにMCでは、千種駅のホームでの立ち食いのお店でお酒が飲めるという話に。千種駅なんて話題が出たのがちょっと意外でしたが、そういえば、駅のホームにある立ち食いきしめんの店って、お酒も提供していたっけ・・・と思い出しました。なるほど、駅のホームでのちょっとした飲み、なかなかよさげですね(笑)。

その後はまだCD化されていない「草葉の陰より」という曲やインスト曲なども披露。またサポートは一度下がり、2人に戻って「島根」を聴かせてくれました。その後のMCでは、この日、なんと友晴は彼の楽器であるミュージックソウを忘れた、という話に。そういえば彼のトレードマークのはずなのに今日は演奏しないのかな、と思っていたのですが、まさか忘れたとか(笑)。名古屋中を探したそうですが、入手できなかったそうです。比較的、珍しい楽器ですからね・・・。

続いての「君の犬」では、ミュージックソウならぬフルートでの演奏。さらにはっぴいえんどの「しんしんしん」のカバー、再びサポートを加えて3人での「たまたま」へと続きます。その後はMCを挟んで後半戦へ。「富士と夕闇」や「ひとつだけ変えた」などを披露し、本編ラストは「タワー」で締めくくりました。

その後はもちろんアンコールへ。アンコールでは、なんと友晴が、忘れたと言っていたミュージックソウ(らしきもの)を持って登場し、観客から歓声があがります。なんでも、サポートの野村卓史の知り合いに名古屋で板金工をやっている人がいて、ミュージックソウの形状を聞いて、急遽、それに似たものを作ってもらったのだとか。もっとも、出来たからといって上手く音が出るとは限らないため黙っていたそうですが、実際に届いて演奏してみると、ちゃんと演奏できる代物となっていたため、アンコールではこのミュージックソウもどきを持っての登場となったそうです。

実際、アンコール後のMCで披露した演奏は、本物と比べて違和感ない音色を出していました。さすがプロの仕事だ・・・。このミュージックソウもどきの演奏で、「くちなしの丘」へ。さらにアンコールではこの日のツアータイトルにちなんで作った新曲「春隣」を披露。さらにラスト1曲(曲名はわからず・・・)でこの日のステージは終了。約2時間強のステージとなりました。

かなり久々のキセルのステージだったのですが、非常に素晴らしいステージでした。特に前半は、ビールを飲みながら心地よくステージを眺めていたのですが、このちょっと酔った中で聴くキセルの音楽が、この上なく心地よい!とても気持ちよく演奏を楽しむことが出来ました。さらにこの日はサポートのキーボードの影響もあってか、原曲に比べてよりジャジーな雰囲気の強いパフォーマンスになっているように感じました。このオリジナル音源とはまたちょっと異なる演奏も大きな魅力と言えるでしょう。とても素晴らしいステージでした。

あらためてキセルの魅力を実感できたステージ。本当にもっと売れてもいいミュージシャンだと思うんですけどね。まあ、自分もかなり久しぶりのステージだっただけに、人のことは言えないのですが・・・。それだけに、次はもっと短いスパンで、またワンマンライブに足を運びたいなぁ。本当に心地よさを感じる、時間が過ぎ去るのがあっという間に感じた2時間でした。

|

« 2023年年間ベストアルバム(邦楽編)その2 | トップページ | 1位2位は2週連続 »

ライブレポート2024年」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 2023年年間ベストアルバム(邦楽編)その2 | トップページ | 1位2位は2週連続 »