とても熱いライブ
忘れらんねえよのすべて
会場 名古屋CLUB QUATTRO 日時 2023年12月21日(木)19:00~
年末のこの日、忘れらんねえよのライブを見てきました!前作「週間青春」がかなりの傑作で、かつ今回は「15周年集大成ワンマン」ということもあり足を運んできました。会場はクラブクワトロ。仕事の都合で19時10分くらいに会場入りしたのですが、会場の入りは正直、後ろの方はすいていて、ちょっと寂しい感じ。見るには余裕があってかなりよかったのですが・・・。私が会場入りした時、ちょうどライブがスタートしたタイミングでした。
最初はいきなり代表曲のひとつ「夜間飛行」からスタート。さらに「悲しみよ歌になれ」と続き、「集大成」らしい代表曲が続きます。バンドサウンドもかなり力強いのですが、それ以上に、曲そのまま熱い、柴田のボーカルが印象的。そして続いて短いMCでは、チャットモンチーの「ハナノユメ」を聴いて衝撃を受けてバンドをはじめたことが滔々と語られます。
その後も最新アルバムから「アイラブ言う」に「キミの音」「音楽と人」と代表曲が続き、「書いてきた曲が多すぎるので・・・」ということで「青春メドレー」と題して「この街には君がいない」「明日とかどうでもいい」など数曲をメドレー形式で披露。さらにここで「みんなの中にも陰キャの要素があるはず」という煽りのMCから「踊れ引きこもり」へ。会場がダンスフロアのように(??)盛り上がります。この曲、途中にラップ+女性ボーカルのR&Bという当時の流行歌(本人曰く「西野カナみたいな曲」)が入るのですが、この日は女性ボーカルもいないため、柴田ボーカルによる[Alexandros]の「ワタリドリ」のカバーを間に挟んできました。確かにこの曲も「陽キャ」っぽい曲ですが(笑)。
中盤では、MCで「いろいろな別れがありました」というトークから「別れの歌」や、「ドストエフスキーを読んだと嘘をついた」では、最初「渋谷の飲み屋…」と歌いかけた後、「名古屋の飲み屋で…」と歌いなおす場面も。
「戦って勝ってこい」の後のMCでは、彼がバンドを組むきっかけになったチャットモンチーの橋本絵莉子とミュージックビデオを撮ったエピソードが語られます。彼女との共演は自分の中でひとつの「完成形」だと思ったらしく、「もうあなたとは二度と会いません」とえっちゃんに言ってしまったらしく、「えぇ…」と引かれたというエピソードも(笑)。いや、この相手のことを考えずに自分の思いだけを伝えちゃうあたり痛いなぁ(笑)。でも、自分も高校生の頃か、下手したら20代前半あたりまでは同じようなことを言っちゃってたかもなぁ・・・と妙に共感を覚えてしまいました。まあ、柴田はもう40歳を超えているんですが(苦笑)。
ただ、このMCから会場の空気は最高潮に達し、続く「ばかばっか」では柴田が観客席にダイブ!そのまま観客に運ばれてバーカウンターまで行き、ビールを購入(わざわざ千円札を出して買うあたり、かなり律儀に感じましたが)。さらに観客席の中央で、観客の上に立ち、ビールを一気飲みするというパフォーマンスを見せてくれました。
そこからは終盤戦。「僕らチェンジザワールド」から、この日一番盛り上がったのは続く「CからはじまるABC」。客席前方では軽いモッシュも発生。ダイブするファンも登場するなど、大盛り上がり。モッシュ&ダイブが起こるワンマンライブは久しぶりだなぁ・・・。さらに「バンドやろうぜ」ではみんなの大合唱も起こり、ラストは「この高鳴りをなんと呼ぶ」で本編は締めくくりとなります。
もちろんその後はアンコールへ。アンコールのMCでは、名古屋の初ライブが池下のCLUB UPSETだった話。そこのオーナーが「おっさん」と呼ばれていたけど、自分は若手だったので「おっさん」とは呼べず「おっさんさん」と呼んでいた話。さらに、「アップセットに行ったことある人」と観客に呼ぶかけると9割くらいの人の手があがりました(私も行ったことありますが)。決して大きなライブハウスでもないため、これはちょっとビックリ。「お前ら、本当にバンド好きだな!!」と言った後に、アンコールでは「忘れらんねえよ」へ。「忘れらんねえよ」ではサビで大合唱。最後は観客だけに歌わせるシーンも。さらに携帯の懐中電灯を光らせて左右に振らせていました。そしてライブは2時間弱で終了。最後は観客席をバックに記念撮影を行いライブは終わりとなりました。
そんな訳で、初の忘れらんねえよのワンマンライブ。かなり熱いステージになると予想していたのですが、予想以上に熱いステージでした。特に、途中のMCも熱いし、演奏自体もかなり激しく、そして4人編成というシンプルなバンド構成でしたが、かなり分厚いバンドサウンドを聴かせてくれました。また、途中のMCの「イタタ…」なエピソードは自分が高校生の頃を思い出してしまって、妙な親近感も。ただ、その「若さ」のまま、いままでバンドを続けている柴田のバイタリティーのすごさにもあらためて感心しつつ、この痛さも忘れらんねえよの大きな魅力にも感じました。
ライブに参加すると、「自分はこのバンドのこと、実はこんなに好きだったんだ」と思う場合は少なくありませんが、この日の忘れらんねえよのライブに関しても、そんな思いを感じつつ会場を後にしました。最高のライブパフォーマンス。また、是非彼のライブには足を運びたいです!
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