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2023年12月26日 (火)

高校時代に戻ったような・・・

LINDBERG きっと素晴らしいツアーにするんだツアーagain2023

会場 ダイアモンドホール 日時 2023年12月22日(金)19:00~

Lindberg_live_2023

2023年最後のライブ。前日の忘れらんねえよから2日連続となるライブとなりましたが、LINDBERGのワンマンライブに足を運んできました。このサイトでも何度か書いたことがあるとは思うのですが、私が高校時代にもっともはまったミュージシャンがLINDBERGと渡辺美里。2014年の再始動後、ライブを中心に活動を続けていることは知っていたのですが、ちょうど足を運べるタイミングでのライブがあったため、今年最後のライブに足を運んできました。LINDBERGのワンマンライブは、2002年の解散ライブ以来、実に21年ぶり(!)。ちなみに高校生の頃、一度ワンマンライブに行ったことがあったので、これが3度目となります(ちなみにプラス1回、イベントライブを見たことがあるので、これが4度目のLINDBERGのライブとなりました)。

会場はダイアモンドホール。今回は椅子席でしたが、ほぼ満員という状態。で、これ昔のワンマンライブの時にも感じたのですが、観客が全員ほぼ同年代。自分が高校の頃、一世を風靡したバンドですからね。やはりその時代のファンが懐かしく集まっているという感じなのでしょう。やがてメンバーが登場。ただ、久々のLINDBERGのメンバーは、大変失礼ながら、「歳を取ったな…」という感想を抱いてしまいました(笑)。まあ、それはお互い様なのですが。とはいえ演奏がスタートすると、いい意味でベテランらしい、安定感ある演奏を聴かせてくれ、さすが、といった印象を強く抱いたのですが。

実は今回、会場に来てはじめて知ったのですが、このツアー、1994年のアルバム「LINDBERGⅦ」リリースに伴うライブツアー「きっと素晴らしいツアーにするんだ」の再現ライブだとか。私自身、「LINDBERGⅦ」自体はリアルタイムで聴いていたものの、正直、方向性がポップになりすぎて、個人的にこれ以降、あまり熱心なファンでなくなってしまった頃のアルバムなだけに、あまり思い入れはなかったのですが・・・。

そんなこともあって「Cute or Beauty」「love on the border」「TAXI」と「LINDBERGⅦ」の曲からスタート。ただ、続いては「LINDBERGⅡ」のナンバー「JUMP」へ。まさに高校時代に聴きまくっていた楽曲なだけに、思わず大興奮してしまいます。とはいえ、この段階でかなり気になったのが、渡瀬マキのボーカル。バンド自体は往年と変わらない演奏を聴かせてくれているのですが、彼女のボーカルは低音部が全く出ておらず、正直、かなり不安定・・・。彼女、2017年に機能性発声障害を発表し、活動を休止していました。ひょっとしたらその影響なのでしょうか。ちょっと心配にも感じました。

続いてはMCでは「30年前に来ていた人!」という観客へのアンケートも。さすがに何人か手があがりました。逆に今回はじめてという人も何人か。「なぜ、今?」と言われていましたが(笑)。その後は再び「LINDBERGⅦ」から「きっと素晴らしい部屋にするんだ」「八月の鯨」と続き、続いては「LINDBERGⅣ」から「OH!ANGLE」とかなり懐かしいナンバーに!ただこの曲、彼女たちの曲の中では特に低音部を聴かせる曲なだけに、かなり不安定さは否めなかったのですが。

その後はバンドメンバーはサポートキーボードの佐藤"darling"達也を残してステージを去り、渡瀬マキの2人のみという状況に。ここでダーリンのキーボード1本でしんみりバラードナンバー「風のない春の午後」に。これまた「LINDBERGⅤ」からの知る人ぞ知る的な曲に、個人的にも「そういえばあったなぁ!」と思い出し、懐かしく聴き入ります。その後は再びバンドメンバーが戻り、「清く正しく行こう」へと続きます。

次にMCでは、公式TikTokをはじめた、という話。「TikTokのアプリを入れている人!」という客席への呼びかけについては、チラホラと手があがる程度で、LINDBERGのファン層の年代の高さを感じてしまいます。そのため、フォロワー数も伸び悩んでいるそうですが、同じバンドのTUBEのフォロワー数はかなり伸びているそうで、「ファン層は近いはずなのに・・・」というぼやきが入っていました。

ここからライブは一気に後半戦へ。「LINDBERGV」の「赤い自転車」「Magical Dreamer」と続き、ここでおなじみの大ヒット曲「今すぐKiss Me」で一気にライブは最高潮へ。個人的にこの日のライブで一番興奮したのはこれに続いた「LINDBERGⅣ」の「だからI'm On Fire」だったかもしれません。「LINDBERGⅣ」は高校時代に聴きまくったアルバムだったので、同作のアルバム曲をライブで聴けたのは、かなり興奮しました。さらに「GAMBAらなくちゃね」と続き、ラストは彼女たちの代表曲「BELIEVE IN LOVE」へ!!まさにライブは最高潮の中、幕を下ろしました。

もちろん会場は盛大なアンコールへ。アンコールではこれまた懐かしい「10セントの小宇宙(ゆめ)」、そしてラストのラストは大定番「LITTLE WING」で締めくくり。最後の最後まで大興奮の中、2時間弱のステージは幕を下ろしました。

前日の忘れらんねえよのステージは、精神的に高校時代を思い出したステージでしたが、この日はまさに、リアルに高校時代を思い出したステージでした。特に今回、「LINDBERGⅦ」リリースに伴うツアーの再現ライブということで、前半は「LINDBERGⅦ」からの曲がメインだったのですが、中盤以降は「LINDBERGⅤ」以前の曲がメインとなっており、自分がLINDBERGに一番はまっていた時代の曲が続いたセットリストに。かなり懐かしく、そのステージを楽しめる構成になっていました。

バンド自体の演奏はむしろベテランとなって、いい意味での安定感が増した感じがするステージで、そのバンドとしての実力も感じさせました。ただ気になったのは渡瀬マキのボーカル。低音部が全く出ておらず、歌い方が昔と比べるとかなり変わってしまっており、昔の曲に関しては、若干辛そうな部分もありました。この点はちょっと心配に感じてしまいました。

なお、最後の最後に、マイクを通さず渡瀬マキが「今度はもっと大きなところに連れて行くからね!」と叫んでいたのが気になりました。正直、いまから再ブレイクというのも難しそうに感じると同時に、逆に、ベスト盤とかを大々的にリリースし、その後ツアーを実施すれば、彼女たちの往年の人気から考えると、十分、(名古屋だと)市民会館くらいでは今でも演れそうな感じもします。来年はデビュー35周年なので、ひょっとしたら、そういう計画があるのかも、と思ってしまったりして。もしそうなら、是非また足を運びたいなぁ。そんな高校時代に戻ったような錯覚を覚えた、そんな一夜のステージでした。

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