ロックバンドとしての実力も感じるパフォーマンス
Buffalo Daughter 30周年記念企画第3弾 名古屋編
会場 TOKUZO 日時 2023年7月5日(水)19:30~
Buffalo Daughterのワンマンライブに足を運んできました。
会場は名古屋今池のTOKUZO。Buffalo Daughterのライブは、確か以前、フジロックで見たことがあったはずなのですが、ワンマンライブは今回がはじめて。毎回、傑作アルバムをリリースし続ける彼女たちのステージなだけに、楽しみにしていきました。会場的にTOKUZOと思ったより小さい箱だったので、超満員かも・・・と心配してきたのですが、思ったよりも余裕のある客の入りで、比較的ゆとりを持ってライブを楽しむことが出来ました。
冒頭は現時点での最新アルバム「We Are The Times」より「Music」からスタート。シンセを用いたエレクトロのナンバーからスタートしたかと思えば、続くは「Five Minutes」「Volcanic Girl」と、バンドサウンドを前に押し出したロックなナンバーが続きます。彼女たちのバンドサウンドは、非常にメリハリのあるタイトなサウンドで、ライブバンドとしてもかなり迫力ある演奏を聴かせてくれ、あらためて彼女たちの実力に舌を巻きました。
同じく前半は「Socks,Drugs,and Rock and Roll」でヘヴィーなバンドサウンドを聴かせて会場を盛り上げつつ、「Global Warming Kills Us All」のようなポップな曲も挟みつつ、バンドサウンドを押し出したようなダイナミックでロックな楽曲が続きます。
ここでまず最初のMCが。直前までアメリカでライブツアーに出ていた話。アメリカでは、ライブの最中も観客が私語で話していたり、曲に関係なく自由に踊っていたりと、非常に自由なスタイルで楽しんでいるという話から、この日の観客ももっと自由でいいよ、と呼び掛けていました。ただ、その後も観客はいつも通りだったのですが・・・。
その後はBand Campでリリースしたという新曲「Chatbot Baby」と続き、その後は「ET(Densha)」などのサイケなインスト曲が続きます。横ノリでバンドのグルーヴに身をゆだねるような楽曲が多く、とても心地よさを感じる曲ばかりで、ロックバンドとしてダイナミックな演奏を聴かせてくれた前半とはまた異なる、バンドとしての彼女たちの魅力を感じさせるステージとなっていました。
続くMCではサポートメンバーのOKUMURA TAKERUが大学で講師をやっていて、楽屋でオンラインで講義をやっていたという話。そして終盤は「Times」へ。こちらはリズミカルなビートがとても心地よい楽曲に。そしてラストナンバー(曲名はわかりませんでした…)と続き、最後は簡単なメンバー紹介を行って、本編は幕を下ろしました。
もちろんその後はアンコールが起こり、メンバーは比較的すぐに再登場。アンコール1曲目は、前の方は椅子席だったのですが、全員立ち上がり、「No New Rock」で盛り上がります。そしてその後は一転しんみりと「Jellyfish Blues」で締めくくり。アンコール含めて約1時間半のステージが幕を下りました。
楽曲は、最近LP版でパッケージでの販売があった1998年の「New Rock」と2001年の「I」、それから最新アルバム「We Are The Times」からの曲がメインとなるセットリスト。ちなみにBuffalo Daughterは3人組バンドですが、最近、山本ムーグは休んでいるらしく、シュガー吉永と大野由美子の2人のみ。サポートメンバーに、前述のOKUMURA TAKERUと、ドラムスにbloodthirsty butchersの小松正宏という4人組バンドというスタイルでした。
彼女たちの楽曲は印象的にエレクトロ色が強いのですが、ライブではむしろロック色を前面に押し出したステージ。それも非常に迫力があり、かつ演奏技術も優れたステージとなっており、ロックバンドとしての実力を存分に感じることが出来ました。ワンマンは今回がはじめてでしたが、そのパフォーマンスに終始見入ってしまう素晴らしいステージでした。
時間的には約1時間半と、19時半という遅めのスタートだったのである程度予想はしていたのですが、ちょっと短めのステージ。とはいえ、非常に中身のあるステージを見せてくれており、満足度の高いステージになっていました。これだけのパフォーマンスをTOKUZOという、ちょっと狭いもののとてもよい箱で見れたのはうれしいところ。また、彼女たちのワンマンライブにぜひとも足を運びたいです!
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