話題のジブリ映画主題歌が上位に
今週のHot100
http://www.billboard-japan.com/chart_insight/
宣伝無しで公開された話題のジブリ映画主題歌がベスト3入りです。
まず1位はYOASOBI「アイドル」。これで15週連続の1位になりました。ストリーミング数、カラオケ歌唱回数は今週も1位に。ダウンロード数も2位をキープ。さらに先週2位にダウンしたYouTube再生回数も1位に返り咲きしています。
2位も先週と変わらず。BTSのメンバーJung Kookによるソロシングル「Seven (feat.Latto)」が同順位をキープ。先週1位だったYouTube再生回数は2位にダウン。同じく1位だったダウンロード数も2位にダウンしたものの、ストリーミング数が14位から2位に大きくアップしています。
そして3位には米津玄師「地球儀」がランクイン。宮崎駿監督作品「君たちはどう生きるか」主題歌。ダウンロード数1位、ストリーミング数11位、ラジオオンエア数4位。映画自体は宮崎駿の名前と、事前宣伝が全く無しという話が逆に話題を呼び、大ヒットを記録しているようですが、内容自体については賛否両論がある模様。その主題歌に起用された本作も、もちろん事前のアナウンスは一切なく、突然の発表となりましたが、見事上位にランクインしています。ちなみに7月26日にCDリリースも予定していますが、通常版も写真集がついて2,200円というシングルとしては高値の設定。完全に一般層はダウンロードorストリーミング数で売って、CDは熱烈なファン層向けといった戦略でしょう。ただ、ジブリのファン層を考えると、1,000円程度のシングルCDをリリースしてもよかったのでは?とは思うのですが。来週にはCD売上が加味されそうですが、どれだけの初動売上を計上するのか、要注目でしょう。
続いて4位以下の初登場曲ですが、まず5位に女性声優アイドルグループ=LOVE「ナツマトペ」がランクイン。CD販売数1位でその他はランク圏外。オリコン週間シングルランキングでは初動売上17万9千枚で1位初登場。前作「この空がトリガー」の初動16万枚(2位)よりアップしています。
7位にはサザンオールスターズ「盆ギリ恋歌」が初登場。ダウンロード数3位、ラジオオンエア数1位、YouTube再生回数48位。特にチャート構成ではラジオオンエア数の占める割合が多く、ヒットの要因となっています。今年、10年ぶりに開催が予定されている、サザンの地元、茅ケ崎でのライブ開催にあわせてリリースされた配信限定のシングル。
一方、ベスト10圏外からの返り咲きも。Mrs.GREEN APPLE「青と夏」が先週の11位から9位にランクアップ。2018年8月8日付チャート以来のベスト10返り咲き。もともと映画「青夏 きみに恋した30日」主題歌として2018年8月1日にリリース。その後、ABEMAのリアリティーショー「今日、好きになりました。」のテーマソングに起用されて再燃したのですが、この時は最高位33位でストップ。その後、「ケセラセラ」や「Magic」のヒットやアルバム「ANTENNA」リリースにつれてランクアップし、またおそらく7月10日に出演したTBS「CDTVライブ!ライブ!」で披露したことがきっかけでランクアップし、見事、5年ごしのベスト10返り咲きとなっています。
今週はさらに先週ベスト10に返り咲いた「ケセラセラ」が2ランクダウンながらも10位とベスト10をキープ。ベスト10ヒットを通算12週に伸ばしているほか、「Magic」も先週と同順位の6位をキープし、これでMrs.GREEN APPLEは3曲同時ランクインとなっています。ベスト3に食い込むほどの爆発的な人気は見せていませんが、ストリーミング数では「Magic」4位、「ケセラセラ」6位、「青と夏」8位と上位にランクインしており、今後、YOASOBIやヒゲダン、米津玄師に並ぶような人気を確保してくるのでしょうか。
ロングヒット曲はあと1曲。Vaundy「怪獣の花唄」が7位から8位にワンランクダウン。ストリーミング数は先週と変わらず5位。YouTube再生回数はワンランクダウンの13位。ただダウンロード数は24位から20位とここに来て2週連続のアップ。カラオケ歌唱回数も2位を維持しています。これで29週連続のベスト10ヒットとなりました。
一方、スピッツ「美しい鰭」は今週、11位にダウン。ベスト10ヒットは14週連続でストップとなりました。特にストリーミング数が3位から今週は7位までダウンしてしまっており厳しい状況になりました。
今週のHot100は以上。明日はHot Albums!
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