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2023年5月30日 (火)

いつかは行きたいと思っていたライブ

SEX MACHINEGUNS なーるほど ザ ワイルド 春の祭典25周年スペシャル

会場 RAD HALL 日時 2023年5月19日(金) 19:00~

以前から一度行ってみたい・・・と思っていたSEX MACHINEGUNSのライブ。一番売れていた時期はチケットの確保が非常に困難で、いままで足を運べなかったのですが・・・最初に行きたいと思っていた頃から20年近い歳月を費やし、ようやく足を運ぶことが出来ました。

Machineguns_live

会場は名古屋大須にあるRAD HALL。実は今回、はじめて足を運んだライブハウスだったりします。雑居ビルの地下1階という、ライブハウスとしては典型的な場所に位置するキャパ300の箱。ちょっとユニークなのは、ドリンク代が600円なのですが、チケットが2枚渡され、アルコールなら2枚、ソフトドリンクなら1枚渡す形。要するに、ソフトドリンクなら2杯飲めるという訳で、ある意味、良心的なシステムといった感じでした。

客の入りはほぼほぼ埋まってはいるものの、余裕をもって見られるという感じで、200名程度の入りといった感じでしょうか。帰ってから調べると、一番売れていた頃には市民会館2デイズだったツアーもあったそうなので、その頃に比べると、かなり寂しさを感じてしまいます・・・。

19時10分くらいでメンバーが登場。もちろん会場は大歓声の中のスタートとなるのですが、1曲目はいきなり「みかんのうた」からスタート!さらに「ファミレスボンバー」といきなり代表曲からのスタートに会場のテンションはいきなりマックスに上がっていきます。新型コロナの取り扱いが変わり、ライブ会場での声出しもOKとなったこの日のライブ、思わずテンションをあげて叫んでしまったライブのスタートでした。

その後のMCはまずメンバーのSHINGO☆が中心となったMCで会場を沸かせます。さらに、「サンシャイン」「とうちゃん」から「ONIGUNSOW」と過去からのナンバーの連続。はじめてライブに足を運んだ私にとっては、やはり昔からの曲が聴けるというのはうれしい展開でした。

2度目のMCは、現在はサポートメンバーであるギターのSUSSY。正式メンバーではないはずなのですが、ほとんど扱われ方が正式メンバーと変わらないのですね(笑)。その後は最新アルバム「地獄の暴走列車」から「震え」「The Grave」と続きます。

その後のMCは満を持して(?)、AnchangがメインとなるMC。個人的にどうしてもマシンガンズのイメージというと、初期のイメージが強く残っていたので、大変失礼ながらも、風貌が思ったよりおじさんっぽかったのはちょっとビックリしました。ただ、「犬の生活」に続く「みどりのおばちゃん」では高音部出まくりの迫力満点のメタルなボーカルを聴かせてくれます。現在、もう御年53歳なのですが、その年齢を全く感じさせない、ともすれば「艶のある」とも表現できそうなボーカルで、その点もビックリさせられました。

ここでメンバーは一度ステージ上から去り、ドラムのTHOMASだけ残ります。最後はTHOMASのみのMC。さらにそのMCからドラムソロに続き、しっかりと見せ場でその激しいドラムプレイを聴かせてくれます。その後、再びメンバーが登場し、再び最新アルバムから「燃えろ!!ジャパメタ」、そして逆に懐かしい「愛人28」と続きます。

そしてラストは「語れ、涙」から、これまた懐かしい「桜島」、そして本編ラストは「BURN」で盛り上がり、本編は終了となりました。もちろん盛大なアンコールが起こり、その後は比較的あっさり、まずは1人づつ登場。1人毎にまたメインでMCを取りながら、アンコールのスタートとなりました。

アンコールでは「そこに、あなたが…」でしんみり聴かせつつ、そこから一転、最新アルバム「ポ」では、SHINGO☆のボーカルもあって、彼ららしい非常にユーモラスなナンバー。そしてラストは、ある意味彼らのテーマ曲とも言える「SEX MACHINGUN」で締めくくり。最後は会場全体のノリも最高潮に達し、ちょうど2時間のステージは幕を下ろしました。

以前、彼らが今よりもっと売れていたころ、「マシンガンズのライブはすごいから、一度是非見ておくべき」という評判をよく聞いていました。それだけに一度見てみたいと思っていたものの、その当時はチケットも取れず、今まで一度も彼らのライブは見ることが出来ませんでした。

それから20年近くが経過して、正直、今のマシンガンズはその当時と比べると、淋しい状況になってしまっています。それだけにライブに関してもそこまでは期待せずに足を運んだのですが・・・・・・いや、大変申し訳ありません、かつて「一度は見ておくべき」と言われた理由が、今になっても十分すぎるほど感じられる素晴らしいステージでした!

まずバンドとしての技量が半端ありません!!これでもかというほど押し寄せてくる爆音の嵐。ただ一方で聴いていて決して不快にならず、それぞれの楽器の音がしっかり主張して聴こえてくるのは、それだけのテクニックを持っているということなのでしょう。今となっても全く衰えないどころか、むしろベテランバンドとなってすごみを増した感すらあるそのステージングに驚かされました。

また、マシンガンズの大きな魅力といえば、本格的なメタルのサウンドと、そんなメタルのサウンドに全くマッチしないようなユニークな歌詞。このサウンドと歌詞のギャップが彼らの魅力なのですが、ライブではCD音源以上にメタルのサウンドが本格的かつ迫力があり、歌詞とのギャップが、CD音源以上に際立って聞こえてきます。そのため、マシンガンズの魅力がCD音源以上に増幅されて伝わってきました。

予想外に素晴らしいステージで驚いています。今年のベストライブ候補の1本なのは間違いないでしょう。それだけに、全盛期と比べて、なぜキャパ300程度のライブハウスで見れてしまうのか、というのはちょっと意外な感じ。人気面はともかくとして、そのライブの魅力は全く衰えていないと思うのですが・・・。それだけに「CDは聴かなくなったけど、ライブには足を運ぶ」というファン層がもっともっといてもいいと思うんですけどね。途中のMCで「自分たちは大きい会場の方が映える」といっていて「ダイアモンドホールくらいでやりたい」と言っていたのですが、正直、これだけのライブをやっていたら、ダイホくらい十分埋められるだけの動員があっても不思議ではないと思うのですが・・・かつて足を運んでいたファンはどこに消えたのでしょう?まあただ、活動休止期間とかもあったので、その時に一気に・・・といった感もするのですが・・・。

これは、また是非とも足を運びたい!そう強く感じたステージでした。いまさらながら、久しぶりにSEX MACHINEGUNSにはまってしまいそうな素晴らしいステージでした。

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