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2023年2月 3日 (金)

2022年年間ベストアルバム(洋楽編)その1

毎年恒例の年間私的ベストアルバムの紹介です。洋楽邦楽それぞれ、2日間ずつにわたって紹介します。

10位 Quality Over Opinion/Louis Cole

聴いた当時の感想は、こちら

ロサンゼルスを拠点に活動するドラマーであり、シンガーソングライター、プロデューサーとしても活動しているルイス・コールの新作。当サイトでもアルバム毎に紹介しているThundercatの盟友でもあり、昨年のThundercatでのライブにもサポートメンバーとして参加していますが、自身のアルバムも傑作に仕上がっていました。ジャズの方向性が強いThundercatと比べると、ポップス寄りの作風ながらも、AOR調の曲やエレクトロポップ、さらにはプログレ的なナンバーまで幅広い作風が大きな特徴。珠玉のポップスアルバムに仕上がっていました。

9位 Skinty Fia/Fontaines D.C.

聴いた当時の感想は、こちら

彼らの母国、アイルランドのアイデンティティを意識的に前面に押し出したFontaines D.C.の新作。本作で全英チャート1位を獲得するなど、人気上昇中で、本作も非常に高い評価を受けています。ヘヴィーでノイジーなバンドサウンドを前に押しつつ、ローファイ気味なサウンドを聴かせてくれており、本作ではより、メランコリックなメロディーラインをより前面に押し出したことにより、リスナーとして素直に耳を惹く作品に仕上がっています。バンドとしてさらにワンランク高い水準のサウンドを聴かせてくれる作品です。

8位 Florist/Florist

聴いた当時の感想は、こちら

ニューヨークはブルックリンを拠点に活動するインディーロックバンドの4作目となるアルバム。「お花屋さん」というバンド名の通り、暖かさを感じさせるフォーキーでアコースティックなサウンドのバンド・・・かと思いきや、微妙にサイケデリックな要素が加わっている点が非常にユニークで、音楽的な奥行きを感じさせます。フォーキーで聴きやすいポップなメロを感じさせつつも、ドリームポップやサイケ的な音楽性も加わった非常にユニークな楽曲が魅力的。バンドとしての独自性を感じさせる傑作でした。

7位 Topical Dancer/Charlotte Adigery&Bolis Pupul

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マカオ出身のプロデューサー、Bolis Pupulとベルギーのシンガー、Charlotte Adigeryとのユニットによるデビュー作。シンプルでエッジの効いたエレクトロビートと、メロウさとポップさを兼ね備えた女性ボーカルによる「歌」という組み合わせが魅力的。マカオとベルギーのミュージシャンの組み合わせに、無国籍的な要素を感じつつ、一方でいい意味で耳ざわりのよいダンスポップがメインとなり、ポピュラリティーも強く感じる作品になっていました。

6位 Glitch Princess/yeule

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シンガポール出身の女性シンガーソングライター、ナット・チミエルのソロプロジェクトyeuleによる2枚目となるアルバム。ひょっとして初音ミクを意識したのか?と思われるようなジャケット写真ですが、yeuleという名前もFFXIIIのキャラからの引用らしく、日本人にもなじみがありおう。ドリーミーでダイナミックなサウンドを用いつつ、メロディーラインは至ってポップでキュートですらある点が魅力的。シューゲイザーやドリームポップが好きなら文句なしにはまりそうな作風になっていました。

そんな訳で10位から6位までの紹介。明日は洋楽編5位から1位の紹介です!

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