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2023年1月 1日 (日)

謹賀新年

新年、あけましておめでとうございます。今年も、当「ゆういちの音楽研究所」をよろしくお願いします。

今年も例によって年末は、家でダラダラ紅白を見ながら過ごしていました。純粋に音楽が好きだということはあるのですが、なんだかんだ言っても一番「無難」に楽しめる番組だと思います。

今年の紅白、出演者発表の時に「誰も知らない」という類のバッシング記事が目立ったように思います。K-POPのアイドルが多かった影響もあり、ネット右翼気味のヤフコメやTwitterあたりでバッシングが目立ち、それに乗っかかったネット記事も目立ったという影響もあるのでしょう。基本的にビルボードチャートを追っかけている私としては、人選に関しては至って順当という印象があります。この手の「紅白の初登場歌手は誰も知らない」というバッシング記事は、私が高校生の頃・・・30年以上前からあり、正直、風物詩的にはなっているのですが、それ以上に今年に関しては、むしろヤフコメやTwitterで投稿しているような世代が40代やむしろともすれば50代になり、今の音楽シーンに全くついていけない世代になってしまっている・・・という点が、今年ネット上のバッシングが目立った大きな要因ではないでしょうか。

結果として紅白を見ていると、できるだけ広い世代に支持を集めるような人選にしつつも、しっかりと今のヒットシーンも追いかけているような、NHKの努力の跡がうかがわせるような人選になったように思います。個人的には毎年紅白の人選に関しては、NHKは非常にがんばっているという印象を受けており、人選に関してバッシングしている側が、むしろ今の音楽シーンについて全くついていけていない、という印象を受けています。

ただ、そんな中でもちょっと残念なのは、出場者発表があった後に、五月雨的に発表される「特別枠」の発表。正直、back numberとか氷川きよしとか安全地帯とか、「特別枠」とする必要性があったんでしょうか??

あと、紅白の雑感的なことといえば・・・やはり一番すごかったのは玉置浩二のボーカルかなぁ。個人的には安全地帯も玉置浩二も特に好きなミュージシャンではないのですが、あの歌の上手さは他を圧倒していると思います。加山雄三は御年85歳であのパフォーマンスはすごいけど、やはりかなり不安定になっていて、これだけのクオリティーが保てないから引退を決意したんだろうなぁ、と感じます。一方、まったく変わっていない黒柳徹子(笑)。

Adoはホログラムの技術はすごい感じはしたのですが、録音音源っぽかったのがかなり残念な印象。せめてバックで生で歌って、最後に一言でもコメントを述べれば、かなり印象は変わったと思うのですが。あとThe Last Rockstarもかなり微妙・・・。あれで「世界を目指す」と言われても「世界をなめんな」としか言いようがない・・・。まあ、この手のバンドや企画を立ち上げては、ほっぽりだし続けているYOSHIKIなので、この後、アルバム1枚リリースできるのかも微妙なのでしょうが。

あと、福山雅治も鈴木雅之も篠原涼子も小室哲哉も工藤静香も桑田佳祐もみんな年を取ったよね。佐野元春だけはいまだに若々しさを感じるけども。そんなことを考えつつも、なんだかんだ言って楽しめた紅白でした。

それでは、今年もよろしくお願いします!

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コメント

遅ればせながら新年あけましておめでとうございます。
当ブログに書き込むのも実に久しぶりになりますが、今年もよろしくお願いします。

年末の音楽番組では、物量的な意味ではFNS歌謡祭が突き抜けている印象がありますが、演出的には紅白が最も力が入っている印象があります。他にもMステのスーパーライブや日本テレビ系のベストアーティストやTBS系のCDTVの大晦日特番等もそれぞれの個性を出している感はありますが。
ゆういち様がおっしゃられている出場歌手の「誰も知らない」問題については、90年代―私が中学生~大学生だった時期になりますが―にも同様の事が週刊誌等で言われていたと記憶しており、恒例行事のようなものの印象があります。その一方でも現在では殆ど絶滅寸前に近くなってしまった演歌・歌謡曲系の歌手についても、「出る理由が分からない」みたいな事も言われていた記憶がありますが。
また「特別枠」問題についても、過去にも民放の音楽特番よろしく二次出場者、三次出場者発表の方式にしてほしいと当ブログにもコメントしたと思われますが、白組なのか紅組なのか一体どっちなの?といった疑問があるのはともかく、当日までやきもきさせられるのもどうかという気持ちにもなります(おそらくは有り得ないと思いますが特別枠=青組〈言い方はそれぞれ有り〉を作るなんて事にはならないでしょう)。今回に関しては、5次か6次くらい出演者発表しているのではないでしょうか。

個人的には印象深かったものを挙げるとするならば桑田佳祐氏のスペシャルユニットやユーミンのAI荒井由実コラボ等々いくらでもあげられますが、これだけ豪華な面子を集められる紅白はまだまだブランドとして凄いものがあるのだなぁと思わされた事です(事前収録のコメントとはいえ山下達郎氏が出た事にしても)。他にも『鬼滅の刃』に関しても2019年のLiSAの「紅蓮華」から4年連続でコラボしているのは何気に凄いと思えたりもしたのですが。しかも今年は新シリーズの放送が予定されているので、ひょっとしたら5年連続というのもあり得るのかも。後小室先生が演奏ゲストとはいえ、紅白に出場したのは22年ぶりとの事で21世紀になってからは初めてとの事ですが、2020年代に入ってからテレビで演奏する小室先生を見れたというだけでもよかったと思っています。個人的にはTM NETWORKで「Get Wild」のスペシャルバージョンを披露して欲しいのが近年の願望だったりしますが。
全体的には番組進行面では音楽をしっかり聴かせる構成になっていたと思われますので、この流れは今後も維持して頂きたいと思う所だったりします(今はYouTubeでウラトークもやっていたりしますので、バラエティー要素はそちらに回しているのかもしれません)。

話は変わりますが、年末の音楽特番を視聴していても現代の音楽シーンについていけないという事はないので自分はまだ大丈夫だと自負していますが(笑)、エンターテインメント関係に対しても自分の価値観のアップデートの大切さも日々の生活の中で実感している次第です(そろそろ40代半ばになろうとしていますので)。

投稿: MoTo | 2023年1月 9日 (月) 01時04分

>MoToさん
昨年の紅白は、なんだかんだいっても歌をしっかりと聴かせてくれていて、結構よく出来ていたと思います。個人的に紅白は、昨年に限らず、いろいろと制約がある中でがんばっているとは思うんですが。いろいろと言われている時点で、それだけまだまだ影響力が大きいということなのでしょうが。

投稿: ゆういち | 2023年2月10日 (金) 23時55分

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