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2023年1月26日 (木)

今、もっとも注目される女性シンガー

Rina Sawayama Hold The Girl Tour 2023

会場 ダイアモンドホール 日時 2023年1月17日(火)19:00~

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今、間違いなく世界で最も注目を集めているシンガーの一人、Rina Sawayama。ご存じの通り、新潟県出身の日本人である彼女は、幼少期よりロンドンに移住。現在はロンドンを拠点に活動を続けています。その彼女の最新作「HOLD THE GIRL」はなんと全英チャートで3位にランクインという快挙を達成。さらに昨年のサマソニに初来日し、ようやく日本でも注目を集めるようになりました。そして今回、初となるジャパンツアーを実施。名古屋でもライブを行うということで、もちろんチケットを確保し、彼女のライブにかけつけました。

会場はダイアモンドホール。キャパ1,000人のライブハウスとしてはそれなりの大きさの箱なのですが、彼女の人気を考えると、これだけの「狭さ」の会場で見れる機会、今後、そうそうないのではないでしょうか。会場は、そんな彼女の初来日公演を目撃しようと、ほぼ満員のファンで埋め尽くされていました。

会場には比較的19時ギリギリに到着。開演は19時となっているものの、外タレの場合、スタートが30分や、下手したら1時間近く伸びるのも当たり前。そのため、のんびりと構えていたのですが・・・なんと、19時ほぼピッタリにライブはスタート。ここらへん、時間に律儀な「日本人」らしい、ということでしょうか?

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ライブはアルバム「Hold The Girl」の1曲目でもある「Minor Feelings」からスタート。続いてアルバムのタイトルチューンの「Hold The Girl」へと続きます。写真のように、非常にスレンダーな良いスタイルで、キレのあるダンスパフォーマンスを繰り広げながらのステージ。陳腐な言い方かもしれませんが、非常にかっこよいパフォーマンスでした。ステージはサポートメンバーとしてギタリストとドラムが1人ずつ。さらにダンサーが2人くわわり、全5名でのステージパフォーマンスになっていました。

で、2曲終わった後にMCに入ったのですが、MCは流ちょうな日本語でのMC。まあ、当たり前といえば当たり前なのですが、4歳の時からロンドン在住なだけに、ひょっとしたら日本語はしゃべれないのかも?と思っていたのですが、そこはさすがです。

その後は「Hurricanes」「Your Age」「Imagining」と最新アルバムからのナンバーが続き、会場は盛り上がります。さらに「今、いろいろとむかつくことがあるけど、その怒りを音楽でぶつけていきましょう」というMCから「STFU!」に。メタル風のダイナミックでヘヴィーなバンドサウンドが非常にカッコいい曲で、この日もライブの中でもっともロッキンなパフォーマンスを聴かせてくれます。同じくロック色の強い「Frankenstein」と続き、会場は盛り上がっていきます。

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その後も「Holy(Til You Let Me Go)」「Bad Friend」と最新アルバムからの曲が続くと、メンバーはみな、会場から一度立ち去り、リナとギタリストの2人のみがステージ上に残ります(上の写真参照)。ここで再びちょっと長めのMCで、「みんなのことありのままに受け入れてくれる人をみつけてください」という話。さらには携帯のライトをつけて、というお願いとともに、ギタリストはアコギをかかえ、リナは椅子にすわってしんみり「Send My Love to John」を披露。ここまで比較的アップテンポな曲が続きましたが、一転、しんみり聴かせるナンバーに会場のファンもその歌声に聴き入ります。会場では、みんなが携帯のライトをかざしつつのステージとなり、携帯ライトの光が会場を包み込みました。

終盤は一転、「Forgiveness」さらには「Cherry」とアップテンポなナンバーに。「Cherry」では、会場の最前列でLGBTの象徴であるレインボーフラッグを振っているファンがいたようで、彼女がそのレインボーフラッグを受け取り、歌いながらステージ上で振り回していました。彼女は先日のサマソニでもLGBTQについてMCを行い、ちょっとした話題となりましたが、まさに彼女らしいパフォーマンスを見せてくれました。

さらに個人的にもライブで聴きたかった「Comme des garcons(Like the Boys)」へ。リズミカルなダンスチューンがやはり生で聴くとカッコいい!そして「XS」へと続き、本編は一度、締めくくりとなりました。

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もちろん、すぐに盛大なアンコールへ。やがて再びメンバーが登場すると、最後はアルバムの代表曲ともいえる「This Hell」へ。彼女自身、2人のダンサーと共にダンスを披露するパフォーマンスで、そのカッコよさを見せつけてくれました。アップテンポなこの曲で会場のテンションは最高潮に達しつつ、ステージは幕を下ろしました。

ライブは1時間15分。正直言って、予想していたより短かった・・・。もうちょっと聴きたかったなぁ、というのも正直な感想です。ただ、パフォーマンスは文句なしにカッコよく、最初から最後まで終始惹きつけられたパフォーマンスでした。スタジアムレベルでも惹きつけられるようなパフォーマンスで、それをこのキャパで見れたというのは、本当に貴重な体験をしたように思います。

日本人にもなじみやすいような、わかりやすいサビのある曲も多く、J-POPからの影響も感じる彼女。ただ、途中のMCや、レインボーフラッグを振るパフォーマンスなど、社会派なMCやパフォーマンスも目立ち、ここらへんはJ-POPのミュージシャンにはない感覚のようにも感じました。

そんな訳で、ちょっと短かったのですが、参加してよかったと心から思う、素晴らしいパフォーマンスでした。まだまだ彼女の躍進は続きそう。次に彼女のステージを見るときはきっともっと大きなアリーナクラスの会場が必要になりそう。今後の彼女の活躍からも目が離せなさそうです。

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