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2023年1月11日 (水)

今年はじめてのアルバムチャート

今週のHot Albums(2023年1月4日付)

http://www.billboard-japan.com/chart_insight/

今年最初のヒットチャートは最近話題のアニメ関連のアルバムでした。

1位には結束バンド「結束バンド」が先週の6位からCDの売上を加えた影響でランクアップ。初の1位となりました。CD販売数及びダウンロード数1位。オリコン週間アルバムランキングでも初動売上7万2千枚で1位初登場。テレビアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」に登場するバンドによるデビューアルバム。「極度の人見知りで陰キャな少女・後藤ひとりが伊地知虹夏、山田リョウ、喜多郁代の3人と出会い≪結束バンド≫で活動を始める。個性的なメンバーとともに成長していく日常をバンド・ライブハウスを舞台に描いた」ということで設定的には面白そうなので原作の漫画を読んでみたのですが・・・正直なところ、ストーリーよりもいかに「美少女キャラクター」を前に押し出すかを主眼としたような内容で、厳しいなぁ、というのが率直な感想。「美少女キャラ」や派生する「CD」で売っていこうというビジネス的スタンスが見え隠れしてしまうのがなんとも・・・。

2位には韓国の男性アイドルグループNCT CRAM「Candy」がベスト10初登場。アイドルグループNCTからの派生グループによるEP盤。CD販売数2位、ダウンロード数は圏外。オリコンでは売上枚数3万枚で、発売日の都合上、先週からランクアップし、2週目にしてベスト10入りです。

3位初登場は「HiGH&LOW THE WORST BEST ALBUM」。「WORST」なのか「BEST」なのかわかりにくいのですが、主にLDHの男性グループが登場する映画「HiGH&LOW THE WORST」と「HiGH&LOW THE WORST X」の楽曲をセレクトしたベストアルバム。GENERATIONSやDOBERMAN INFINITY、THE RAMPAGEなどLDHの男性グループの楽曲が並びます。CD販売数3位、ダウンロード数7位。オリコンでは初動売上1万7千枚で3位初登場。

続いて4位以下の初登場盤ですが、まず7位に韓国の男性アイドルグループSUPER JUNIOR「The Road:Celebration」がランクイン。韓国盤のアルバムで、CD販売数5位、ダウンロード数圏外。オリコンでは、こちらも発売日の都合上、先週からランクアップし、売上枚数6千枚で12位にランクインしています。

もう1枚。10位に「『ウマ娘 プリティーダービー』WINNING LOVE 09」が初登場。CD販売数11位、ダウンロード数13位。アプリゲーム「ウマ娘 プリディーダービー」に収録された曲をまとめたサントラ盤。オリコンでは初動売上7千枚で7位初登場。同シリーズの前作「『ウマ娘 プリティーダービー』WINNING LIVE 08」(5位)から横バイ。

一方、今週は年末の音楽番組の影響もあり、ベスト10返り咲き組も目立ちました。まず5位にAdo「ウタの歌 ONE PIECE FILM RED」が先週に12位からランクアップし3週ぶりにベスト10返り咲き。ダウンロード数が4位から3位に、CD販売数も21位から14位にアップ。これで通算19週目のベスト10ヒットとなりました。

ジャニーズ系アイドルグループSnow Man「Snow Labo.S2」も先週の15位から4位に。こちらは6週ぶりのベスト10返り咲き。CD販売数が15位から4位に大幅アップ。こちらもこれで通算10週目のベスト10ヒットとなりました。

さらに韓国の男性アイドルグループSEVENTEEN「DREAM」も先週の33位から9位にランクアップし、3週ぶりのベスト10返り咲き。CD販売数は29位から6位に、ダウンロード数も圏外から90位にランクアップ。先日のレコード大賞で特別国際音楽賞を受賞し、番組にも出演した影響でしょう。

またロングヒット組では松任谷由実「ユーミン万歳!~松任谷由実50周年記念ベストアルバム~」が9位から6位にアップ。CD販売数が10位から7位、ダウンロード数も6位から4位にアップ。これで通算12週目のベスト10ヒットとなりました。

今週のHot Albumsは以上。今年はどんなヒット曲、ヒットアルバムが登場するのでしょうか?

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ヒットチャート2023年」カテゴリの記事

コメント

ぼっち・ざ・ろっく、アニメは全然見てないんですがtricotやKANA-BOONが曲提供してるのと、オーケンが絶賛してたので聴いてみたんですが、結構しっかりサウンドも作り込まれててメロディもインパクトあったりで、確かにこれは売れるなあって思いました。
この手の企画でありがちな、アニメ特有の媚びた声じゃなかったのも個人的に聴きやすかったです

投稿: 亮 | 2023年1月12日 (木) 02時21分

ゆういちさん、こんばんは。

“バンド✕美少女”のアニメというと「けいおん!」を彷彿とさせますが、結束バンドはそれとの差別化をはかるために、マジのロックミュージシャンに楽曲制作を依頼したんのでしょうか?てか何気にキャラの名前が後藤・伊地知・山田・喜多とアジカンメンバーの名前なんですよね(なのでかゴッチが推薦コメントを出したりしてます)。ちなみに僕はこういうものもあってもいいとは思います。楽曲も聴きやすそうですし。

投稿: 通りすがりの読者 | 2023年1月13日 (金) 00時00分

美少女4コマレーベルの漫画なのでキャラを打ち出すのは当たり前ですよ。。。

アニメしか見ていませんが、コミュ障な子がコミュ障のまま転がっていく事を是とする内容で、今の子に届く「ロック」として納得の形でした
ごっちやオーケンが作品に触れたからか、正月明けくらいから多くのバンドマンがアニメを見て「身に覚えがある」「こういう奴下北にいた」と共感の呟きを寄せているところも、変なロック幻想を壊してくれて楽しかったです

投稿: | 2023年1月18日 (水) 22時26分

>亮さん
楽曲的にはしっかりしていそうですが、結局キャラ重視な感じは、いつも通りという印象を抱いてしまいます・・・。

>通りすがりの読者さん
「けいおん!」と差別化は感じるのですが、結局はキャラを押し出している感じは抵抗感があります。

>(名無し)さん
この手の方向性って、スミス以降、WEEZERもそうですが、むしろ今のロックの王道的な見方では?

投稿: ゆういち | 2023年2月11日 (土) 00時00分

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