名曲揃いの2時間!
PIXIES JAPAN TOUR 2022
会場 ダイアモンドホール 日時 2022年11月25日(金)19:00~
7月のレキシ以来、ちょっと久々となるライブに足を運んできました。今回行ってきたのは、ちょっと久々となるPIXIESのライブ。オルタナ系ロックバンドの先駆的存在として一部で熱烈な支持を得て、その後のシーンに大きな影響を与えたバンド。当初の活動期間は7年ほどと短く、「伝説のバンド」となっていたのですが、2004年にまさかの再結成。その直後の来日公演にももちろん足を運びました。ただ、その後、断続的に活動を続け、ちょくちょく日本にも来日。アルバムも何枚かリリースしたのですが、作品的には過去の貯金でなんとか維持できるような、かつての傑作と比べると・・・というレベルの作品だったので、正直、ここ最近は若干、気持ち的に遠のいていたのですが、今年リリースしたアルバム「Doggerel」は久々に傑作と言えるだけの充実作となっており、その直後の来日公演。日程的にも足を運べる日程であったため、久々(確か2010年のサマソニ)以来、彼らのライブに足を運んできました。
会場はダイアモンドホール。チケットは売り切れはしなかったようですが、コロナ禍の入場制限も解除され、人数的にはほぼ満員という熱気あふれる会場。世代的には確かに私と同世代も目立つのですが、20代30代という若い世代もチラホラ見受けられ、PIXIESが後の世代にも大きな影響を与えていることをあらためて実感させられました。
直前まで仕事があったので会場に入ったのは5分程度の遅刻。ただ、通常、この手のライブは10分程度遅れてはじまるのが普通。外タレでは下手すれば30分程度遅れることもよくあるケースなだけに、まだはじまっていないだろう、と高をくくっていたのですが・・・会場入りすると、既にホール内からは爆音が・・・。なんと、既にライブはスタートしていました!
4人のみのシンプルなステージ。ブラック・フランシスは基本的にアコースティックギターをかかえてのシャウト。全員熟年のバンドなのですが、年齢を感じさせない迫力のあるステージを見せてくれます。
「Doggerel」リリース直後のステージなのですが、楽曲的には過去のベスト的なセレクトで出し惜しみなしのセットリスト。前半から「Gouge Away」やさらに「Debaser」では大きな歓声も。さらに「Hey」や「head on」、「Bone Machine」などの代表曲が続々と続いていきます。
紅一点のベーシストはパズ・レンチャンティン。キム・ディールが脱退してしまったのは非常に残念なのですが・・・。キム・ディール脱退後のメンバーで彼らのライブを見るのは今回はじめて。ただ、しっかりキム・ディールの後釜のコーラスラインを聴かせてくれていました。
中盤には「Doggerel」からのナンバーが並びました。「Vault of Heaven」「Who's More Sorry Now?」「There's A Moon On」「The Lord Has Come Back Today」と続きます。個人的には、最新アルバムからのナンバーも気に入っただけに、ここらへんの曲がきちんと聴けたのはうれしいところ。往年のナンバーと並んでも、見劣りはありません。
とはいえ、正直、最新アルバムからの曲と往年のナンバーでは明確に客席の反応が違うのは致し方ないところでしょうか・・・「Doggrel」からのナンバーに続き、「Here Comes Your Man」のイントロがスタートした段階で、再び大歓声があがります。個人的にも、やはり大興奮してしまったのですが。
最後までメンバー全員、楽器の持ち替えもなく、シンプルにステージは進みます。基本的にMCもなしで、途中、ほとんど休憩らしいシーンもなく、彼らの力強い演奏が息つく暇なく続いていくというステージに。ギミック全くなしというステージに彼ららしさを感じます。
後半も「Monkey Goes To Heaven」「Crackity Jones」「Wave of Mutilation」「Where is My Mind?」さらに「La La Love Song」と名盤「Dollitle」からのナンバーを中心に、代表曲が並ぶ構成になっており、会場も興奮のるつぼに。みんな暴れるというよりも、やはり彼らの奏でる素晴らしいメロディーラインと迫力あるサウンドに身体を揺らす、そんなステージになっていました。
ラストはおそらく、ここ最近のライブのラストナンバーであるNeil Youngのカバー「Winterlong」(だと思う)で締めくくりとなりました。
最後はメンバー全員がステージ前に並んで、肩を組んであいさつ。なにげにパズ・レンチャンティン含めてメンバー4人、仲よく演っているんだな、ということを感じます。MCなしのステージで、今回はアンコールもなし。40曲近いというフルボリュームで、終了時間が9時というピッタリ2時間のステージが幕を下ろしました。
そんな訳で久々となるPIXIESのステージでしたが、率直に言って、いままで見た彼らのステージの中でベストだったようにすら感じます。特にメンバー4人の相性がいいのでしょう。非常に息の合ったステージを見せてくれました。シンプルに曲を並べただけの構成というのもPIXIESらしさを感じ、しっかりと楽曲で勝負するという彼らのスタンスも感じさせます。久々に彼らのライブに足を運んで大正解!PIXIESの魅力を再認識できた2時間でした。
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