KAN BAND LIVE TOUR 2022【25歳】
会場 Zepp Nagoya 日時 2022年12月9日(金) 18:30~
毎回、捧腹絶倒のKANのライブツアー。直近のアルバム「23歳」はコロナ禍の最中にリリースされたアルバムだったため、バンド形式でのライブツアーが出来ず。結局、それから2年を経過したため、ツアータイトルも「25歳」となったバンド形式でのライブツアーに久々に参加してきました!バンド形式でのライブに参加するのは2014年以来、ちょっと久しぶり。その間、弾き語りライブや弦楽四重奏形式でのライブの参加はあったため、それだけスパンが開いたというのはちょっと意外な感じもしました。

いつもは、開演ギリギリに会場入りするのですが、今回はちょっと余裕をもって会場入り。というのは、↓をグッズ売り場で購入したため。

KANの詞を集めた詞集「きむらの和歌詞」。本当は本屋とかAmazonとかで買ってもよかったのですが、ライブ会場で買った方が、利益が直接KANの元に届くかな、と思って。半分くらいお布施のつもりで(笑)。
で、ライブは定刻を5分程度遅れてスタート。KANは、上のポスターのバックの画像を彷彿とさせるような様々な色をコラージュしたカラフルなスーツで登場。他のバンドメンバーもみんなド派手なスーツでの登場となりました。そして1曲目は「Sunshine of my heart」からスタート。今回のステージではバックに横長のLEDモニターを設置されており、曲のタイトル、収録アルバム、さらには歌詞が流れる構成になっていました。さらに「胸の谷間」でちょっとエロ歌詞で盛り上がりを見せたかと思えば、そこから一転、ピアノ弾き語りの「まゆみ」へと展開していくあたりは、KANの音楽の幅広さを実感する構成になっていました。
さらに個人的に鳥肌モノだったのが次の「ときどき雲と話をしよう」で大好きなナンバーなだけに非常にうれしい選曲になりました。で、前半は楽曲のバリエーションを聴かせつつも、ただ途中のMCは全くなし。その後も「東京ライフ」などを聴かせつつ、おなじみの「愛は勝つ」で盛り上がり「MAN」までの全10曲、MCなしで一気に展開しました。
ここでようやくMCに。「MCなしでやってきましたが、ここからはいつも通り、ちょこちょこMCを入れてきます」というトークから、昔の留守電の話に。昔のKANの留守電は、カセットテープに応答用メッセージを録音できる形式だったそうで、その応答メッセージ用に曲を書いたのだとか。それが「もしもし木村です」という曲で、非常に好評だったそうで、曲はそのまま歌詞だけ変えて「今夜はかえさないよ」として発表されたとか。その「今夜はかえさないよ」の元曲「もしもし木村です」をこの日は特別に披露。いかにも留守電のメッセージらしくも非常にユニークな歌詞が楽しいナンバーでした。これ、何らかの形で音源化してほしいなぁ。
さらにその後はセットチェンジを兼ねてのおトイレタイムということで、時間が空くのでトイレに行くことを促しつつ「(トイレに行く人のために)おもしろいことはしゃべりません」というMCへ。最初は先日、KANがついにかかった新型コロナの話(「自分は流行に無縁なのでかからないと思った」みたいなネタ)。さらには名古屋に来る途中、Twitterに「一見するとまじめな外国語だけども翻訳するとユニークになる言葉」を富士山の写真と共にアップしようと外国語を考えているうちに富士山を撮り損ねたという話で、なんだかんだ言ってユニークな話に盛り上がりました。
ちなみに、このツイートのことですね・・・
その後「ふたり」やサポートメンバーの菅原龍平、磯貝サイモンと3人でアカペラでハモった「ほっぺたにオリオン」を披露。途中、ずっとKANのライブでキーボードのサポートとして入っていた矢代恒彦が9月に逝去したという悲しい報告もありました(ただ、ライブはあくまでも楽しくという方針で、あくまでも報告のみということで、一瞬しんみりしたのですが、すぐに明るい雰囲気に戻りました)。
続く「23歳」では、シーケンス(同期)の話を。別の場所で事前に録音しておいた音源をライブ会場でバンド演奏と合わせて流すスタイルなのですが、KANのライブでは、会場に流れる音はステージ上だけで作ろうというスタンスの下に長らく使用してこなかったそうです。ただ、この曲だけはどうしてもシーケンスが必要ということで、例外的にシーケンスを導入。ちなみに「最近のミュージシャンはシーケンスとプロンプターと覚せい剤に頼りすぎ」というちょっとブラックなネタを挟みつつ「自分はプロンプターも使っていません」という宣言をしながら「23歳」では途中、歌詞を忘れて「プロンプターいるじゃん!」と突っ込まれるという、狙ったようなハプニングも発生しました。
そしてそこからは一気に終盤戦に。「テレビの中に」「WHITE LINE~指定場所一時不停止~」「君のマスクをはずしたい」と新旧の盛り上がるナンバーが続き、さらには「Oxanne~愛しのオクサーヌ~」へ。ここ最近のライブではこの曲に合わせて、おっぱいの形をした大きな風船が客席の上を舞うそうですが、今回はコロナの影響で実施できず。その映像だけが流れるちょっとシュールな展開となりました。
本編ラストは「キセキ」に。この曲はもともと秦基博の「カサナル」と同時再生すると1つの曲になるのですが、2番からは菅原龍平が秦基博のパートを担当し「カサナルキセキ」として披露し、本編は幕を下ろします。
最後は全員がステージ前方にあつまり挨拶をした後、ステージ下手に去っていく・・・と思ったら、そのまま上手から登場。ほぼアンコールをする暇もなく、アンコールとなりました。で、アンコールでは還暦を迎えたKANの話題に。ただ還暦といっても赤いちゃんちゃんこは着たくない、ということで、写真館で振袖を着て写真撮影を行ったそうで、ライブではその貴重な(?)振袖姿のKANの写真がお披露目されました。
アンコールでは「適齢期LOVE STORY」で盛り上がりつつ、おなじみのライブの1曲目からライブで披露した曲のダイジェスト版をメドレーで再度演奏するコーナーへ。途中、例のごとくネタではAdoの「うっせいわ」に「Oxanne」のおっぱいの歌詞を組み合わせたネタで盛り上がります。そして最後は例のごとくKANが一人ステージ上に残り、ピアノ弾き語りで「エキストラ」を披露。約2時間40分のステージで幕を下ろしました。
今回も気が付けば3時間近い時間がたっていた、非常に楽しいライブだったのですが、今回はいつもと異なって、途中、ユニークなMCはいつも通りだったものの、ギミック的なものはほとんどなく、コントみたいな展開もほとんどなし。いままで見たKANのバンド形式のライブの中では、もっともオーソドックスなライブ、といった印象を受けました。KANといえばネタ満載のステージという印象があったので、いつもよりはあっさりとしたステージだったかな、という印象を受けました。
とはいえ、途中のMCもいつも通りユーモラスでしたし、最後の全曲ダイジェストは例の如くネタはしこんであるし、何よりも名曲をたくさん聴くことの出来たステージで今回も文句なしに大満足のステージでした。やっぱりKANのライブは楽しいですね!ちなみに最後の偽ツアータイトルは「あうあうあう おっぱいぱい」でした(笑)。
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