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2022年8月 7日 (日)

ガレージパンクがそのままつまったEP盤

Title:FREAKS IN THE GARAGE - EP
Musician:THE BAWDIES

THE BAWDIESの新作は4曲入りのEP盤。このコロナ禍の中で久々にライブツアーを行った彼らですが、その中であらためて4人で音を鳴らす喜びとそれをファンと共有するすばらしさを感じ、そのような中で新たにリリースされたEP盤、だそうです。今回のアルバムはタイトル通り、ガレージパンクを主軸に置いたアルバム。THE BAWDIESといえば、ご存じの通り、アメリカのガレージパンクバンドTHE SONICSの影響を受けて活動を開始したバンドですが、まさに彼らの原点ともいえるガレージパンクをあらためて演奏した作品に仕上がっています。

そんな彼らにとって原点に戻ったとも言える今回のEPは、まさに会心の一撃という言葉がピッタリくるほど、これほどないほどカッコいい作品に仕上がっています。たった4曲入りとはいえ、その4曲どれもがTHE BAWDIESの魅力をこれでもかというほど伝えてくるような作品。1曲目「ROCKIN'FROM THE GRAVE」はシャウト気味のボーカルが心地よい、アップテンポで軽快なガレージパンクチューン。続く「STAND!」はちょっとレトロな雰囲気を醸し出す軽快なリズムに心がはずみます。

3曲目「PINCH ME」は軽快でリズミカルなダンスチューン。60年代ポップのような、心がワクワクするようなメロディーとリズムが大きな魅力。そしてラストの「BIP BOP BOOM」はMICKEY HAWKS&THE NIGHT RIDERSのカバー。こちらもシャウト気味のボーカルで力強く聴かせる、60年代のサウンドがそのまま再現されたようなガレージパンクの力強い作品に仕上がっています。

全4曲入りわずか11分という内容ながらも・・・というよりも、それだけの「短さ」だからこそ、脳天を直撃されるようなガレージパンクが一気に展開される作品に。いままでのTHE BAWDIESの作品以上に荒々しい演奏が展開されるのですが、だからこそ、彼らの演奏がそのまま直撃してきますし、ガレージパンクの魅力がそのままパッケージされたような内容になっていました。

さらに今回、ミックスダウンも非常に荒々しい感じになっています。おそらく、ちょっと粗いミックスダウンの状態になっているのはわざとではないでしょうか。彼らの演奏、楽曲にもピッタリマッチしており、作品全体として60年代ガレージパンクがそのままつまったような作品になっています。そもそもジャケットもレトロな雰囲気になっていますし、まさにガレージパンクへの原点回帰とリスペクトがつまった作品と言えるのでしょう。

個人的には、この勢いでEP盤ではなく、アルバム1枚を作ってほしい感じもするのですが・・・。とにかく聴いていて終始ワクワクするような、素晴らしいEP。あらためてTHE BAWDIESの魅力を強く感じた傑作でした。

評価:★★★★★

THE BAWDIES 過去の作品
THIS IS MY STORY
THERE'S NO TURNING BACK
LIVE THE LIFE I LOVE
1-2-3
GOING BACK HOME
Boys!
「Boys!」TOUR 2014-2015 –FINAL- at 日本武道館
NEW
THIS IS THE BEST
Thank you for our Rock and Roll Tour 2004-2019 FINAL at 日本武道館
Section#11
BLAST OFF!

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