名古屋では10年ぶりのワンマン
OKI DUB AINU BAND 東名京ワンマンツアー2022
会場 TOKUZO 日時 2022年4月4日(月)19:00~
正月あたりから蔓延したオミクロン株が、ようやく落ち着いてきた・・・・・・のかどうかはかなり微妙な状況なのですが、1月のCHAI以来、ちょっと久しぶりにライブに足を運んできました。アイヌ民族の楽器、トンコリの奏者として活躍するOKI率いるOKI DUB AINU BANDのワンマンライブ。名古屋では、なんと10年ぶりとなるワンマンライブだそうです。場所は、これまた久しぶりとなる今池のTOKUZOまで足を運んできました。
ライブは、コロナ禍の中で入場制限がかかっているものの、ソールドアウトという状況。会場の中は、椅子席はあるものの、満員という印象を受けるのような会場でした。まず19時20分ちょっと前のライブはスタート。メンバーのうち、OKと居壁太はアイヌの衣装といういで立ちでした。最初はトンコリのみの演奏で静かにスタート。しかし、すぐにバンドサウンドが入り、ガツンと迫力ある演奏がスタートします。
曲名は詳しくはわからなかったのですが・・・バンドサウンドを前面に押し出された、かなり迫力満点の演奏で、エフェクトのおもいっきりかかった演奏で、まさにバンド名のごとく、ダビーなサウンドが展開されます。まずは大迫力のそのサウンドの中で、ダビーな演奏に心地よく身を委ねます。
その後の簡単なMCでは「コロナが明けたような盛り上がり」というMCから、彼らの楽曲「サハリンロック」が、このロシア情勢の中で放送禁止になったという話に。そこから曲にのせてメンバー紹介になります。しかしサポートメンバーに沼澤尚、内田直之、HASASE-SANと、あらためてメンバーの豪華さに感嘆してしまいます。
その後は、トンコリをギターのように弾き、むしろロックという色合いの強いハードな楽曲で迫力ある演奏を聴かせてくれます。途中、OKIと同じくトンコリ奏者の居壁太が、弓矢を持ち出して、アイヌの踊りを披露するようなシーンもあり、会場を盛り上げます。ライブの前半戦はまず1時間弱で終了。休憩に入りました。
この休憩も意外と長く、20分程度の休憩をはさんだ後、ようやく後半戦にスタート。後半戦では、OKIは相変わらずアイヌの衣装を着ていましたが、居壁太は今回のツアーのTシャツに着替えての登場となりました。最初は分厚いサウンドを聴かせつつ、幻想的な雰囲気の曲からスタート。会場をドリーミーな雰囲気で包み込みます。楽曲は、ミニマルな構成を持った作品が続き、その点でも軽くトリップするような感覚を覚えるステージになっていました。
途中、ムックリというアイヌに伝わる竹製の楽器を演奏。竹の薄い板に紐がついており、これを息を使って鳴らすことにより演奏する楽器なのですが、この楽器の演奏で「ナゴヤ」「トクゾウ」と言葉を作り出して盛り上げます。
その後は、スキー場でスキーを滑っていたら、OKIの曲が流れてきたというエピソードも。それで予定より長くすべっていたら、筋を違えたそうです・・・痛そう・・・。さらに、序盤に言っていた「サハリンロック」が放送禁止となった話の詳細も。もともと「北の絵コンテ大賞」という道主催のコンテストがあり、そこの大賞作の音楽に「サハリンロック」を使ったところ、ロシア情勢によりお蔵入りになったという話ということ。こんなところにまでロシアの影響が出てきてしまっているのですね。
そして、その後はその「サハリンロック」へ。もちろん彼らの代表曲でもあるロッキンなナンバーだけに会場は大盛り上がり。迫力ある演奏を存分に聴かせてくれ、第2部は約40分程度でとりあえずは幕を下ろします。
その後はもちろんアンコールへ。アンコールでは比較的早くメンバーが戻ってきて、「カラスの行水」という名前のアイヌ民謡を、トンコリ1本の演奏でまずは静かに聴かせてくれます。そこからその曲にそのまま続く形でバンドメンバーが加わり、最後も再び迫力あるダビーでサイケな演奏を披露。その圧倒的な音の洪水で会場を埋め尽くし、ライブは終了。終了時間は9時半。休憩などを挟んだため、正味2時間のステージでした。
そんな訳で久しぶりのライブ。会場がほぼ満員で、若干コロナ対策で気になった部分もあったものの・・・やはり生でのステージは楽しいですね。OKI DUB AINU BANDの迫力ある演奏に終始、身をゆだねた楽しいステージでした。トンコリを使った演奏で、アイヌ民謡からの影響も強いのですが、ステージ自体はむしろダブやサイケ、ロックの影響をストレートに感じられるステージで、そのバンドサウンドの力強さに終始、惹きつけられるステージでした。フェス以外のワンマンライブはなかなか最近は行えていないそうですが、また、ワンマンライブが実施されたら、是非とも見に行きたいです。迫力満点のステージでした。
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