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2022年3月20日 (日)

今回もボリューム満点で

今回は、最近見た、音楽系のDVD/Blu-ray作品の紹介です。あのマキシマム ザ ホルモンが約6年2ヶ月ぶりに映像作品をリリースしてきました!

それがこの「Dhurha Vs Dhurha~ヅラ対ヅラ」。前作「Deka Vs Deka 〜デカ対デカ〜」はDVD3枚、Blu-ray1枚、CD1枚の計5枚組というとんでもないボリュームのアルバムになっており、なおかつ映像を見るのにはDVDによるゲームをクリアする必要がある、というとんでもない内容になっていました。今回の映像作品はBlu-ray1枚とDVD1枚の2枚組という内容。前作と比較してしまうと、見劣りしてしまうかもしれませんが、それでも2枚共、3時間に迫る内容で、合計6時間に迫るというとんでもないフルボリュームの作品に仕上がっています。ちなみに今回は前作のような「ゲームを見ないとコンテンツを見れない」ということはなく・・・と言いたいのですが、DVDの方に若干、コンテンツを見るためにゲームをクリアしないといけないものがあります。まあ、もっともゲームをクリアするのは容易なのですが。

肝心の内容ですがBlu-rayの方は、昨年6月に行われた配信ライブ「全席・顔面指定席ライブ『面面面~フメツノフェイス~』」に未公開映像が加わったフルバージョンで収録されているほか、ホルモンが抽選で選ばれた「腹ペコ(=ファン)」3組の前だけで行われたライブの模様を「個別・対面独占ライブドキュメント『TOKYO NEO SOCIAL DISTANCE〜潮吹〜』」を収録。さらにMVを2曲収録という内容になっています。

配信ライブの方はリアルタイムでも見ていたのですが、その迫力あるパフォーマンスは2度見ても全く飽きません。何より今回うれしかったのは、「TOKYO NEO SOCIAL DISTANCE」も含めて、フル演奏でのパフォーマンスが見れたという点。前作「Deka Vs Deka~デカ対デカ~」では、あれだけフルボリュームながら、ライブ演奏がフルで見れたのはBlu-rayに収録されたZepp Tokyoでのライブの模様とMVのみで、DVDに収録されたライブイベントのパフォーマンスについてはフル収録となっていなかった点、また映像作品のボリュームの割りには、フルパフォーマンスの映像が比率的に少なかった点、若干の不満が残りました。ただ今回に関しては、2枚組のうち1枚はまるごとフル演奏でのパフォーマンスとなっており、ホルモンのライブが十分堪能できた点、非常に満足することが出来ました。

一方、DVDの方は、You Tubeで配信された企画「ホルモンの新曲俺ならこう歌う選手権!!」の返答企画「俺ならこう歌うをホルモンがそう歌う!!」を収録。これはホルモンの新曲「KAMIGAMI-神噛-」のサビのバックトラックをミスチル桜井和寿や奥田民生という豪華なミュージシャンたちに提供し、それをもとに原曲を推理してもらい歌ってもらうという企画「ホルモンの新曲俺ならこう歌う選手権!!」。この時にそれぞれのミュージシャンたちが推測した曲調でホルモンがあらためて歌うという企画が収録されています。

また「腹ペコ」たちにホルモン愛をテーマとした創作物を製作してもらう「腹ペコアワーズ」の優勝賞品として実施された、ダイスケはんの実家へのお泊り会の模様を撮影したドキュメンタリー「20代女子2人と行くダイスケはん実家お泊り会」。そして、「メンバー3人に初めて『面面面〜フメツノフェイス〜』を観せてみた時の貴重映像!!」といった、どちらかというとバラエティータッチのコンテンツが収録。その他にもオフショット映像なども収録されており、かなり豪華で盛りだくさんなコンテンツとなっています。

この中で一番印象深かったのが「メンバー3人に初めて『面面面〜フメツノフェイス〜』を観せてみた時の貴重映像!!」でした。これは「面面面」を亮君を除くメンバー3人が初めて見てその反応を楽しむ・・・ということもあるのですが、それ以上に主眼となっているのが、映像にほどこした亮君のこだわりを彼自ら解説しているという点。この配信ライブを実施した後に亮君自身「お金がかかりすぎて、もう出来ない」と話していました。その時は正直、どこにそんなにお金がかかったんだろう?とちょっと不思議にも感じていたのですが、ただこの「貴重映像」を見てはじめて、細かい点を含めて亮君の映像に対するこだわりがつまっていたんだということを感じました。正直なところ、若干過剰演出気味なこだわりよりも、その分、もう1回、配信ライブを見たかった・・・と思わないこともないことはないのですが、ただ、このこだわりが、亮君が亮君たる所以であり、かつ、彼の、ひいてはホルモンの大きな魅力の要因なんだろうなぁ、とは強く感じます。そんな亮君のこだわりを強く実感できた、まさに「貴重映像」でした。

隠しコンテンツ含めてボリューム満点の映像作品。個人的には亮君のこだわり部分がちょっと強すぎる感もあった「Deka Vs Deka」よりも、ライブの部分やバラエティー的な部分のバランスもちょうどよく、よく出来た映像コンテンツになっているように感じました。なによりも6時間に迫る内容ながらも、全く見ていて飽きることなく最後まで一気に楽しめた作品になっており、ホルモンの魅力をあらためて実感した作品でもありました。個人的には次はアルバムを・・・なんてことも思ったりするんですが、それもまたこだわりたっぷりの内容になりそうだなぁ。ともかく、次のホルモンのコンテンツがどういう形になるにしろ、非常に楽しみ。まだまだ彼らからは目が離せないようです。

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