ボリューム満点の配信ライブ
クイズ3年B組馬八先生
KAN/馬場俊英/TRICERATOPS
会場 オンライン 日時 2022年2月27日(日)19:00~
正月以降のオミクロン株流行により、再びコロナ禍の患者数が増加し、ライブに足を運びにくい状況に戻ってしまっています。そんな中、今回参加したのは配信ライブ。KANが馬場俊英と一緒に実施していた配信シリーズの第4弾となります。今回はゲストがTRICERATOPSということもあり、この配信ライブ、はじめて視聴してみました。
このタイトル通り、「3年B組金八先生」のパロディー的な作りのイベント。スタートは、その「金八先生」を彷彿とさせるようなオープニング映像も流れ、馬場俊英の「貰う言葉」という、完全な「贈る言葉」のパロディー的な(ただそれなりによく出来ている)曲からスタートします。しかしそこから一転、1曲目を飾るのはいきなりTRICERATOPSの「Raspberry」からスタート!久しぶりに聴いたのですが、やはりテンションがあがります!
その後、檀上の幕があがると、教室のようなセットが登場し、馬場俊英が先生役、TRICERATOPSとKANみんなが生徒役での学園コント風な寸劇がスタート。比較的ふざけたコメディーの展開になるかと思いきや、「数学の時間」という名目で、意外とまじめな「分数コード」についての説明がはじまり、そのままKANと馬場俊英が参加する形で分数コードを多用したTRICERRATOPSの「GREEN」へ。さらにKANのピアノ弾き語りで、サビがすべて分数コードで構成された「Day By Day」へと続きます。
次は「国語の時間」で、トライセラのメンバー全員とKANが「卒業」をテーマにワンフレーズの歌詞を事前に用意。その後、それぞれのフレーズを上手く組み合わせて「卒業」をテーマとした1曲分の「歌詞」を作り上げました。和田唱の用意したフレーズが、かなり「臭い」フレーズで、和田唱らしさを感じました(笑)。
続いては「美術の時間」ということで、くじ引きで決められたミュージシャンの似顔絵をトライセラのメンバー+KANで描きます。みんなが似顔絵を描いている間に馬場俊英がアコギ弾き語りで「I HAVE A DREAM」という曲を1曲披露。さらにTRICERATOPSの「僕らの一歩」とバラードが続き、しんみり聴かせます。
その後は似顔絵をみんなで見せ合い、誰かを当てあいました。ちなみにトライセラ吉田佳史が「ベートーヴェン」、林幸治が「マイケル・ジャクソン」、和田唱が「スティーヴィー・ワンダー」、KANが「平井堅」、馬場俊英が「ジョンレノン」。みんなさすがに「アーティスト」ということで、絵心があって、みんな結構、絵も上手い・・・。答えにボケが入りつつも、その絵心にはちょっと感心してしまったりして。
ここから話題はTRICERATOPSのメンバーのソロ活動の話へ移り、メンバーそれぞれのソロをトライセラ+KAN+馬場俊英というメンバーで演奏するという貴重なステージに。まず林幸治がシンガーソングライターの菅原龍平と組んだNorthern Boysの「チーズケーキ」を。貴重な林幸治ボーカルで聴かせるのですが、意外と洒落た感じのポップソングで、ボーカルもピッタリとマッチ。とても素敵な楽曲でした。続いては和田唱のソロ「Vision Man」。一つの循環コードだけで作られている曲になっているそうで、こういうシンプルなコード進行ながらもしっかりとメロディアスな曲を作ってくるあたり、和田唱の実力を感じさせます。
その後は社会の時間ということで、女子高生の流行言葉クイズのコーナーを挟んだ後は、林幸治と吉田佳史によるインストの演奏。ベースとドラムスのみによる演奏で、本人たちも語っていたような非常にグルーヴィーな演奏がカッコいいステージ!これはまた、この日の配信ライブならではの貴重なパフォーマンスを聴くことが出来ました。
さらに「卒業制作」ということで、「国語の時間」で作った「歌詞」にみんなで曲を付けます。完全に1からの作業を配信時間中に実施するという挑戦的な試みで、Aメロを馬場俊英、Bメロを和田唱、そしてサビはKANがつくっていきます。コード主体で曲が徐々に出来上がる様子がかなり興味深く、リアルタイムに曲が徐々に出来上がるという、かなりスリリングな体験が出来る時間になっていました。タイトルも「空飛ぶ半人前」とつけられ、演奏もしっかりつけられたちゃんとした「曲」として仕上がっており、メンバーの実力を感じさせます。
曲作りが終わると、「卒業証書授与」が行われた後、「卒業ライブ」ということで、KANがTRICERATOPSと共演した「君のマスクをはずしたい」を全員で披露。ヘヴィーロック的な演奏で迫力満点の演奏を聴かせてくれます。その後は馬場俊英の「ケムシのうた」を披露し、は配信時にTwitterで受け付けていた、「誰が学ランを一番着こなしていたか」の発表が。見事、KANが1位を獲得していました。
そしてラストはTRICERATOPSの「Shout!」で締めくくり。全3時間超にも及ぶ、長丁場の配信イベントは幕を下ろしました。
さすがに3時間超に及ぶイベントは長かった・・・。個人的にはもうちょっと「曲」を聴きたかったかも、と思うような部分もあったのですが、ただ、バラエティー的な企画あり、寸劇的な企画あり、さらに貴重なパフォーマンスや曲が生まれる瞬間に立ち会うという挑戦的な企画もあり、と非常にボリューミーな内容の配信ライブでした。特にTRICERATOPSのパフォーマンスは久しぶりに見れたのはうれしかったなぁ。また彼らのライブにも足を運びたい!かなり長丁場でしたが、最後まで楽しめた配信ライブでした。
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