2021年年間ベストアルバム(邦楽編)その1
前回の私的ベストアルバム洋楽編に続き、今日から2回にわたり邦楽編の紹介です。
10位 僕のスピな☆ムン太郎/マハラージャン
聴いた当時の感想は、こちら
インパクトあるジャケット写真にミュージシャン名、さらにアルバムタイトルと、インパクトのかたまりのような男性シンガーソングライターによるデビュー作。ノベルティーソングを彷彿とさせるような感じですが、楽曲自体はコミカルな雰囲気を醸し出しつつも至って真面目。ただ、ファンクの要素を入れつつ、一方ではポップな歌謡曲やJ-POP的な要素を取り入れており、このバランス感覚が絶妙。いい意味で今後のヒットも見込まれそうなミュージシャン。2022年に一気にブレイクなるか?
9位 FREAK/ネクライトーキー
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最初は、いかにも今どきの若者的な曲調にひいてしまった部分もあるのですが、とにかくポップで明るい曲調に一気にはまってしまったネクライトーキー。年末にはライブに足を運んだことにより、さらにこのバンドにはまってしまいました。メタ視点も楽しいポップな曲調が大きな魅力なのですが、なにより歌詞を通じて音楽の楽しさを体現したような内容になっているのが、彼女たちが本当に音楽を楽しく演っているな、ということがすごくわかる内容になっていました。こういう若手バンドがどんどん出てくるのは頼もしい限りです。
8位 天才の愛/くるり
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アルバム毎に年間ベストに必ず送り込むような傑作をリリースし続ける、安定感半端ないくるり。例のごとく、またメンバーのファンファン脱退で、2人組となってしまいました。アルバム毎にタイプの違った作風を聴かせる彼らですが、今回のアルバムは非常にバラエティー富んだ挑戦的な内容に。若干、岸田が暴走気味か??と思う部分もなきにしもあらずなのですが、それを差し引いても今回も魅力的な楽曲を多く聴かせてくれました。正直、彼らのアルバムの中では頭でっかちな感もあり、上位に入ってくるようなアルバムではないとは思うのですが・・・それでも年間ベストクラスの傑作をリリースするのはさすがです。
7位 crepuscular/KIRINJI
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兄弟2人組ユニットから、まさかのバンド編成を経て、今度は堀込高樹のソロプロジェクトとなったKIRINJIの、堀込ソロ後初のアルバム。バンドサウンドを取り入れつつも、ソロアルバムらしい挑戦心とバラエティー富んだ内容になった本作。音楽的自由度もかなり増した作品となっており、KIRINJIらしいシティポップから、ラップを取り入れた作品やトライバルなビートを入れた作品などなど、堀込高樹の音楽的関心の幅広さを感じさせる傑作になっていました。堀込高樹の新たな挑戦にまだまだ目が離せなさそうです。
6位 FRUITFUL/堀込泰行
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そんな訳で、元キリンジの兄弟が仲よく並んでランクイン!傑作続きだった兄堀込高樹のKIRINJIに比べると、ソロ以降、若干物足りなさを感じる作品が続いていた弟堀込泰行でしたが、ソロ3作目にして文句なしの傑作リリースとなりました。清涼感あふれるシティポップ、AORの楽曲が並ぶ魅力的なメロディーラインがまず耳を惹きます。さらには、シンプルな優しい言葉を使いつつ、独特な言い回しでその世界観を作り上げている歌詞の世界も実に魅力的。この2作、あらためて堀込兄弟のすごさを感じさせるアルバムになっていました。
そんな訳で、明日は5位から1位の紹介!
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