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2022年2月25日 (金)

現役感あふれるステージ

Title:Live From Blueberry Hill
Musician:Chuck Berry

ロックンロールの創始者のひとり・・・そう呼ばれている伝説的なミュージシャン、チャック・ベリー。1950年代には数多くのロックンロールナンバーのヒットで一世を風靡し、1986年には「ロックの殿堂」入り第1号を果たしています。さらに晩年までステージ活動を続け、80歳を過ぎてもステージに立っていたことで知られる彼。2017年には90歳で、まさに大往生となったわけですが、その年にはなんと最後のオリジナルアルバムをリリース。最後まで現役であり続けたロックンローラーでした。

本作は、そんな彼の生誕95周年を記念してリリースされたライブアルバム。このアルバムには、彼が2005年7月から2006年1月にかけて、故郷ミズーリ州セントルイスのライブハウス「Blueberry Hill」で行われたライブの模様を収めたもの。彼は、この店のオーナーが、彼のために新設した「Duck Room」で17年以上にわたりライブを行っていましたが、バックバンドとして娘のイングリッドがハーモニカ、息子のチャールズがギターを担当。他にも気心の知れたベテランミュージシャンを率いてのステージを続けていたそうです。

まずこのアルバムを聴いて驚かされるのは、彼の現役感。彼は1926年10月生まれですから、この時、79歳。間違いなく大ベテランという年なのですが、全くロックンローラーとしての衰えを感じさせません。今回のライブ盤に収録されているのは「Roll Over Beethoven」からスタートし、「Rock And Roll Music」、さらには「Sweet Little Sixteen」「Around And Around」など、彼の往年のヒット曲がズラリと並んでいますが、オリジナルに比べて決して見劣りしない内容の曲が続いていました。

特に「Around And Around」では年齢を全く感じさせないようなシャウト気味のボーカルを聴かせてくれますし、「Sweet Little Sixteen」ではタイトル通り、ティーンエイジャーをテーマとした曲にも関わらず、聴いていて全く違和感を覚えません。基本的に軽快なロックンロールナンバーが多い中、終盤では「Bio」「Mean Old World」というブルースナンバーも披露。こちらも力強い、味のあるボーカルをしっかりと聴かせてくれており、逆に年齢ゆえのボーカルの深みも感じさせる作品になっています。

そしてラストはおなじみ「Johnny B.Goode」。こちらもおなじみのギターのイントロからスタートするのですが、こちらもプレイも全く衰えていません。80歳間近にして、バリバリの現役だったことを感じさせる迫力あるステージを聴かせてくれています。

彼はそのあと、10年強にわたり、まだミュージシャンとして活動を続ける訳ですから、そういう意味で、またこの頃は、バリバリの現役であっても不思議ではないでしょう。ただ、80歳間近の「おじいちゃん」が、ここまで迫力あるパフォーマンスを聴かせてくれていたというのは驚きの一言。いまとなっては貴重な音源となったライブ盤ですが、あらためて最後まで現役であり続けたチャック・ベリーのすごさを感じさせるライブアルバムになっていました。あらためて偉大なロックンローラーの軌跡を知ることが出来るライブ盤でした。

評価:★★★★★

Chuck Berry 過去の作品
Chuck

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