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2022年1月14日 (金)

Roots of 電気グルーヴ

Title:Nur Noch Einer
Musician:Robert Gorl&DAF

今回紹介するのは、ジャーマン・ニューウェーヴを代表する音楽ユニット、DAFの新作です。といっても、このDAFというユニットの音源をアルバム単位で聴くのは今回がはじめて。DAFというユニットはドイツのデュッセンドルフにて結成されたユニット。80年代に活躍した後、解散、再結成などを繰り返し、断続的に活動を続けているユニットだそうです。ちなみにDAFという名前は"Deutsch Amerikanische Freundschaft"の略称で、ドイツ語で「独米友好協会」という意味。これは旧東ドイツの独ソ友好協会や旧西ドイツの過激派ドイツ赤軍の名前のパロディーだそうです。

もともと、私がDAFというユニットを知ったのは電気グルーヴが自らの音楽的ルーツを語るYou Tube上の番組「Roots of 電気グルーヴ」で紹介されたことがきっかけ。

電気グルーヴが好きな私としては、この番組で紹介されている彼らに断然興味を抱き、そんなタイミングでニューアルバムリリースがあったため、今回、はじめてアルバムを聴いてみた、という次第です。

ただ今回のアルバムリリースのきっかけが、2020年の3月にメンバーのガビ・デルガド=ロペスが61歳という若さでこの世を去ったこと。その死の直前に相方であるロベルト・ゲアルとスタジオに入りレコーディングを開始。ガビが逝去した後もレコーディングが続けられ、このたび、Robert Gorl&DAF名義でのニューアルバムリリースとなりました。

上で紹介した電気グルーヴの動画がきっかけでDAFについては曲単位で何曲が聴いていたのですが、今回の作品に関しては、その時に感じたDAFのイメージそのまんま。80年代を彷彿とさせるニューウェーヴのサウンドがリズミカルに展開していくのですが、このサウンドが非常にダウナーで、力強さとパンキッシュな要素も感じさせます。さらに淡々としたロベルトのボーカルも非常にカッコよさを感じつつ、どこか中性的でもあり、不思議な雰囲気も醸し出しています。

一方で、どの楽曲も、80年代的なニューウェーヴな感じが非常にポップな印象を受ける作風に。さらにロベルトのボーカルもそうなのですが、どこかユーモラスも感じさせる内容になっており、何気にポピュラリティーが高く、広いリスナー層が楽しめる内容になっています。ミニマルテクノ的なサウンドも合わさり、確かに「Roots of 電気グルーヴ」で紹介されただけあって、電気グルーヴへの影響も強く感じさせますし、電気グルーヴが好きなら間違いなく気に入りそうな楽曲だと思います。

全15曲50分弱、楽曲的には似たような曲が並ぶのですが、意外とポップでユーモラスな作品がとても楽しく、一気に聴くことが出来た傑作アルバムに仕上がっていました。これを機に、昔の曲もアルバム単位で聴いてみなくては。遅ればせながらDAFの魅力を実感できた作品でした。

評価:★★★★★

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